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いつでも失業できるようにベース貯金を


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最低限、必要となる貯金というのを考えました。名付けて “ベース貯金 (ベスちょ)” 。貧乏な私が書くのもアレですが。

私の実体験から、ベース貯金は、2年間の生活費が最適と考えます。(つまり200万円ほど)

この2年間というのには理由があります。

私は2度、退職していますが、いちどそれをすると、再就職 (収入) までに1年〜1年半かかるのです。

基本的に、この期間は、貯金を取り崩して生活することになります。

ベース貯金とは、失業から再就職 (収入) までの生活費なのです。

私たちをいつ解雇するかは、勤めている会社が決めます。極端な話、今月分の給料で最後かもしれません。

配当など別の収入がある場合や、親が助けてくれる場合は、適宜、金額を減らしても良いでしょう。

また、そういうものですから、再就職 (収入) の必要がないアーリーリタイア後には、ベース貯金という概念は存在しません。

ベース貯金の考え方がわかったところで、その200万円をどうするかです。

重要なのは、次の2つです。

  • すぐに引き出せること
  • 価値が変動しないこと

急な解雇にそなえて、ベース貯金は、すぐに引き出せるようにしておく必要があります。

すぐに引き出せる資産 (商品) には、次のようなものがあります。

  • 現金
  • 普通預金
  • 定期預金 (短期のもの)

まずは現金。いわゆる “タンス預金” です。

現金は引き出す必要がなく、流動性はバツグンですが、一方で、200万円もの大金を自宅に置いておくリスクが発生します。

例えば、火災や盗難,誤って廃棄する可能性などです。

よって、現金で置いておくのはオススメしません。

2つめは、銀行の普通預金です。

通帳かキャッシュカードがあれば引き出せるので、ある程度の流動性があります。

ただし、普通預金はノミクスの置き土産で金利がアホみたいに低いので、200万円が死に金となります。

ホントにつまらない時代になったものです。

ちょっと話がそれましたが、最後は銀行の定期預金です。

定期預金を満期の前に引き出す場合は、解約の手続きが必要です。このため、流動性は普通預金には劣ります。

とはいえ、インターネットにつながれば、いつでも解約の手続きができるので、さほどのハンデはないでしょう。(ネット銀行の場合)

もちろん、定期預金を途中で解約しても、元本割れはしません。

定期預金は、普通預金よりは金利が高いので、ベース貯金のように “使うか使わないかわからないけど、置いておくお金” には最適です。

ただし、200万円をボンと預けるのは、ちょっとアレです。

コツとしては、200万円を1口にするのではなく、分割することです。

例えば、1ヶ月分の生活費 (8万円くらい) が必要だとします。

分割していない場合、200万円の商品を解約することになり、受け取るはずだった利息が全てパーになります。

他方、分割していた場合、パーになるのは解約した商品の利息だけです。

仮に、10万円を20口にしていたら、 19口 (190万円) は解約せずに利息を受け取れます。

さらに、分割は節税にも役立ちます。

『退職金も定期預金に 1週間定期』

詳しい説明は割愛しますが、利息が6円以下になるように、預ける金額を調整するのです。

いつでも解約でき、元本割れしないとはいえ、5年ものとかの期間が長い商品は、ベース貯金の目的とは相性がよくないです。

なので、長くても1年ものが良いでしょう。

銀行によっては、1ヶ月ものや、1週間もの、満期を自分で決められるものもあります。

定期預金によく似た商品に “仕組預金” があります。これには注意です。

仕組預金は、定期預金よりも金利はいいのですが、解約が不可能だったり、外貨建てで元本割れが発生したりと、ベース貯金には向きません。

次に、資産の価値が大きく変動する商品は、ベース貯金には不適です。

例えば、外貨や仮想通貨 (暗号資産),株式などがそうです。

ベース貯金を引き出すときに、含み益 (元の200万円よりも値上がり) があればいいのですが、含み損 (元よりも値下がり) の場合は、気持ち悪くなります。

金融商品を売るタイミングは、自分で決める必要があり、ベース貯金の目的とは相性が悪いです。

以上から、ベース貯金についてまとめると。

  • 失業 (無収入) にそなえるのがベース貯金
  • 失業期間は最長で1年半くらいになる
  • 2年分の生活費 (200万円程度) がオススメ
  • すぐに引き出せる商品
  • 価値が変動する商品は向かない
  • 1年ものの定期預金がオススメ

無駄な保険は、失業などの不安をあおって売りつけるのが常套 (じょうとう) 手段です。ベース貯金があれば、過度に不安視することはありません。

来るアーリーリタイアに向けて、お金を増やすのは大切ですが、最も重要なのは、お金を減らさないことです。

閲覧ありがとうございました。

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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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