いつでも失業できるようにベース貯金を
- 2023/09/08
- 20:55
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最低限、必要となる貯金というのを考えました。名付けて “ベース貯金 (ベスちょ)” 。貧乏な私が書くのもアレですが。
私の実体験から、ベース貯金は、2年間の生活費が最適と考えます。(つまり200万円ほど)
この2年間というのには理由があります。
私は2度、退職していますが、いちどそれをすると、再就職 (収入) までに1年〜1年半かかるのです。
基本的に、この期間は、貯金を取り崩して生活することになります。
ベース貯金とは、失業から再就職 (収入) までの生活費なのです。
私たちをいつ解雇するかは、勤めている会社が決めます。極端な話、今月分の給料で最後かもしれません。
配当など別の収入がある場合や、親が助けてくれる場合は、適宜、金額を減らしても良いでしょう。
また、そういうものですから、再就職 (収入) の必要がないアーリーリタイア後には、ベース貯金という概念は存在しません。
ベース貯金の考え方がわかったところで、その200万円をどうするかです。
重要なのは、次の2つです。
- すぐに引き出せること
- 価値が変動しないこと
急な解雇にそなえて、ベース貯金は、すぐに引き出せるようにしておく必要があります。
すぐに引き出せる資産 (商品) には、次のようなものがあります。
- 現金
- 普通預金
- 定期預金 (短期のもの)
まずは現金。いわゆる “タンス預金” です。
現金は引き出す必要がなく、流動性はバツグンですが、一方で、200万円もの大金を自宅に置いておくリスクが発生します。
例えば、火災や盗難,誤って廃棄する可能性などです。
よって、現金で置いておくのはオススメしません。
2つめは、銀行の普通預金です。
通帳かキャッシュカードがあれば引き出せるので、ある程度の流動性があります。
ただし、普通預金はノミクスの置き土産で金利がアホみたいに低いので、200万円が死に金となります。
ホントにつまらない時代になったものです。
ちょっと話がそれましたが、最後は銀行の定期預金です。
定期預金を満期の前に引き出す場合は、解約の手続きが必要です。このため、流動性は普通預金には劣ります。
とはいえ、インターネットにつながれば、いつでも解約の手続きができるので、さほどのハンデはないでしょう。(ネット銀行の場合)
もちろん、定期預金を途中で解約しても、元本割れはしません。
定期預金は、普通預金よりは金利が高いので、ベース貯金のように “使うか使わないかわからないけど、置いておくお金” には最適です。
ただし、200万円をボンと預けるのは、ちょっとアレです。
コツとしては、200万円を1口にするのではなく、分割することです。
例えば、1ヶ月分の生活費 (8万円くらい) が必要だとします。
分割していない場合、200万円の商品を解約することになり、受け取るはずだった利息が全てパーになります。
他方、分割していた場合、パーになるのは解約した商品の利息だけです。
仮に、10万円を20口にしていたら、 19口 (190万円) は解約せずに利息を受け取れます。
さらに、分割は節税にも役立ちます。
詳しい説明は割愛しますが、利息が6円以下になるように、預ける金額を調整するのです。
いつでも解約でき、元本割れしないとはいえ、5年ものとかの期間が長い商品は、ベース貯金の目的とは相性がよくないです。
なので、長くても1年ものが良いでしょう。
銀行によっては、1ヶ月ものや、1週間もの、満期を自分で決められるものもあります。
定期預金によく似た商品に “仕組預金” があります。これには注意です。
仕組預金は、定期預金よりも金利はいいのですが、解約が不可能だったり、外貨建てで元本割れが発生したりと、ベース貯金には向きません。
次に、資産の価値が大きく変動する商品は、ベース貯金には不適です。
例えば、外貨や仮想通貨 (暗号資産),株式などがそうです。
ベース貯金を引き出すときに、含み益 (元の200万円よりも値上がり) があればいいのですが、含み損 (元よりも値下がり) の場合は、気持ち悪くなります。
金融商品を売るタイミングは、自分で決める必要があり、ベース貯金の目的とは相性が悪いです。
以上から、ベース貯金についてまとめると。
- 失業 (無収入) にそなえるのがベース貯金
- 失業期間は最長で1年半くらいになる
- 2年分の生活費 (200万円程度) がオススメ
- すぐに引き出せる商品
- 価値が変動する商品は向かない
- 1年ものの定期預金がオススメ
無駄な保険は、失業などの不安をあおって売りつけるのが常套手段です。ベース貯金があれば、過度に不安視することはありません。
来るアーリーリタイアに向けて、お金を増やすのは大切ですが、最も重要なのは、お金を減らさないことです。
閲覧ありがとうございました。
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