虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)

 それではこの事件に関する慰霊碑を訪ねましょう。これらは広範囲に点在しているので、ブロンプトンの威力が発揮されました。まずは八千代中央駅からほど近い萱田長福寺にある「震災異国人犠牲者 至心供養塔」です。幸い、境内をお掃除されていた女性がいらっしゃったので場所を尋ねると、墓地の一番奥にあるとのこと。指さす方向に向かって進むとすぐにわかりました。
虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)_c0051620_6271060.jpg

 1983年に建立、村の共同墓地移転の際、そこに埋められていた三人の朝鮮人の遺骨が移され、納められています。事件を目撃した住民の提案で建てられました。

 合掌

 そして京成線のガードをくぐって八千代市市民会館へ。入口右側に中台墓地があり、中へ入ると「無縁供養塔」がすぐに見つかりました。関東大震災七〇周年記念集会で、目撃者が証言した後、1995年に地区の発意で建立されました。これだけでは朝鮮人慰霊のためとはわかりませんが、後ろにまわると、卒塔婆の一つに「関東大震災朝鮮人犠牲者」と記されていました。
虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)_c0051620_6273945.jpg


 合掌

 さて、さすがに空腹になりましたが、渡りに舟、すぐ近くにラーメン屋「こてメン堂」と和食「味の民芸」がありました。ラーメン屋は店内で行列ができていたのでパス、それにしても風変わりな店名ですね。こてメン堂…こてめんどう…こて・めん・どう… そうか! (パンッ) 篭手・面・胴、剣道の決まり手ですね。ま、それはともかく隣にあった「味の民芸」で皿うどん定食をいただきました。
虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)_c0051620_6291615.jpg

 ふたたびブロンプトンにまたがって、近くにある村上橋を渡って土手をすこし左に走ると、「戦災水難横死萬施餓鬼流灯供養菩提也」と記された角塔婆があります。"横死"という表現ですが虐殺された朝鮮人を慰霊するためのもので、八千代仏教会が毎年たてかえているそうです。
虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)_c0051620_629399.jpg


 合掌

 本日の三枚です。
虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)_c0051620_630185.jpg

虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)_c0051620_6302222.jpg

虐殺行脚 千葉編2(8):八千代(16.12)_c0051620_630458.jpg

by sabasaba13 | 2017-04-27 06:31 | 関東 | Comments(0)
<< 虐殺行脚 千葉編2(9):なぎ... 虐殺行脚 千葉編2(7):八千... >>