5年ぶりくらいにディズニーに行った。
思い返せば学生時代は暇ながらも絶えない受験に研究で案外忙殺されタイミングを失っていた。
コロナもほどほどに落ち着いたようにも見え、新卒研修からの配属先も落ち着いてきた12月のクリスマス前のタイミングだった。
おじさんになり高額になったこともあり、遅めの入りのチケットで。
レストラン予約は事前、当日ともにいい感じにど忘れしてしまったが、結果オーライだった。
パークはタイトルからも分かる通りディズニーシー。
中学までは家族を始め、友人とも年1回以上は訪れるくらいにヘビーなディズニー家族だったが、思春期の気持ち的なところと埼玉から群馬への地理的なところで、距離が空いていた。
そのため王道アトラクションは経験済みだったが、しばらくの間にソアリンやニモなど変化も大きかったことには、再訪してから驚いた。
ソアリンはせっかくだったので気がかりだったこともあり、10時半の入場とともにアプリでパスを取得した。
そう、そういえば、このシステムもコロナ禍に合わせてだったが、急速にモダンなDXが進んでいて驚いた。
従来は開演直後に抑止がありつつもガンダしていて危なかったので、ここにも間接的にコロナの正の側面が出たところか。
とはいえ、負の側面は甚大で、チケットがそもそも取りにくいほか、高額になり、その割にはショーがしょぼかった。
前者については園内が比較的空いているという点で相殺できているし、社会人の立場からすれば、どちらかといえばありがたいが、庶民的感覚も抜けきらない人間的矛盾もある。
後者は結構残念だった。
幼い頃は絶叫系に代表されるアトラクションが大好きで、いわば脳死周回といった具合だった。
しかし、考え直せば、ここまでショーに凝った遊園地もないので、そちらに比重を置きたい心境の変化があった。
昼にクリスマスのサンタが出てくるものを見たが、船一隻に音楽が流れるだけで、かつての威光は失われていた。
これは費用圧縮のため仕方ない部分もあろうが。。
昔は水上バイクや水の噴出、船も複数隻、凧や上陸といった工夫もあった記憶で、それを期待していただけにギャップが大きかった。
この点はランドのエレクトリカルパレードの安定感がいいのかもしれない。
夜も花火が両パークの間に上がっているようで。。
しかし肝心のアトラクションはDXの甲斐あってか、待ち時間が大幅に改善され、全体的なQOLは上がった。
ソアリンもギリギリながら遅めの入場で確保できた。
総じて、悲しいかな大人と子供の頃を入れ替えたいところだった。
ソアリンはまさしくマイブームバズワードのメタバースそのものではなかろうか。
世界旅行を視覚的に回遊飛行体験できた。
強いて言えば、匂いの工夫はいいものの、聴覚的な工夫はもっと凝らせられそうにも感じた。
また酒が緩和されたのもよかった。
とはいえ全般的にこれらの店は待ち行列が長く、実際上は呑兵衛になるのは難しい。
長い列を敬遠して結局外では酒を一杯しか飲まなかった。
味はともかく見た目的には悪くなく、インスタ映え的なところのマーケ対策はバッチリか。
酒に関しては、やはり腰を落ち着けてがいい。
予約は不戦敗だったが、結局当日にマゼランズに入れた。
メニューがコース固定だったものの、チーズ主体で味の濃い構成で、ワインセットの赤が特に合っていた。
個人的な印象としては、比較的大衆向けそうなところでありながら、渋みが強めに感じられて好みの味だった。
とはいえ、ワインは好きながら、あまり飲む機会がないので、まったくの的外れの感想かもしれないが。
とにかくコースでは前菜に出てきたチーズのセリーヌが逸品だった。
今月は世界の郷土料理的なものがテーマのようで、南欧方面のようなのでさらに気を引かれるが、鬼リピできるほど時間もない。。
南欧料理は都内のいい店を探して代えることとしよう。
もちろんメインの肉もジューシで、味変できるソース構成もよかった。
あとはアトラクションとして、ニモが初めてだった。
個人的にはストームライダーの方が好みだが、幅広い層を受け入れるためにも妥当な判断に思える。
それからゴンドラは小学生以来くらいだった。
特に中盤の開けたところは寒かった。
ジャングルクルーズのような小粋なトークを正直期待していたが、割と漕ぐのに忙しいようで定型文的なもの以上のものはない印象だったのが、やや残念だった。
そういえば、某インターンでこのアトラクションでバイトをしている人がいて、その人は割と普通に社交的だったが、その実バイトでの要素はどうだったのか気になる。
そもそもこういう割と属人的なものは、どの程度属人的で裁量が任されているのだろうか。
どうしてもビジネス的に理屈的に見てしまっていたが、これはこれで面白いし、子供の頃とは違った視点で見れている。
属人性を許せば全体的なパフォーマンス、満足度は上がりそうだが、バラツキも大きくなるし、船主の負担も地味に大きい。
コロナの閉塞的な空気の中で、喋りすぎることも敬遠気味な中で、どちらが最適解で良しとするかは答えがないのだろう。
長くなったが以下フォトギャリー。