2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

そして私は日経新聞をとるのをやめたのだった

かつて「いざなみ景気」と呼ばれるものがあった。 2002年から2008年まで続き、戦後最長の景気拡大と喧伝された。 その成長ぶりは日経新聞が伝えるところによると、 ・毎年GDPが成長した ・日経平均もぐんぐんあがった。18000近くになった。「2万を越える」と…

TPPという名の反グローバリズム

以前から奇妙に思っているのだが、所謂グローバリゼーションというものを評論家センセイが口にするとき、それは経済のみを指しているようだ。 彼らが政治について語るとき、おおむねその国境の壁を高くすることばかりを言う。 グローバリズムを推奨する大勢…

身の毛もよだつ恥ずべきカント

カント愛した元院生、存在感薄く 岡山・女児監禁容疑者:朝日新聞デジタル カントは「理性」による結婚を夢見た。 そして結婚というものを、互いの性器を使用し合うことであり、一方を「物件」的に「占有」することだと説いている。 ヘーゲルは『自然法講義…

「忘原発」という名の欲望

先般の滋賀県知事選は自公の候補が競り負ける形となった。 これを言祝いだ人たちも多かったようだが、私は素直に喜べなかった。そして、なぜ喜べないのか、自分でもよくわからなかった。 それ以前の都知事選では、脱原発側が敗北したかのように言われたが、…

命より大切なものとは何か?

命より大切なものとは何か? 愛か?恋人か?家族か?名誉か?国家か? もしくは金か? 命より大切なもの、それは「財産」propertyである。 金moneyとか富wealthという答えはニアピン賞だ。 それは、おおっぴらに語るのは恥ずべきこと、とされている。子ども…

ピケティについては語らないが

Capital in the Twenty-First Century 作者: Thomas Piketty,Arthur Goldhammer 出版社/メーカー: Belknap Press 発売日: 2014/04/15 メディア: ハードカバー この商品を含むブログ (5件) を見る 一部で話題のトマ(ス)・ピケティ『21世紀の資本』は、先月…

近時雑感

件のセクハラ野次だが、土井たか子はもっとひどいのをずっと浴びてきたはずだ。 ここまで問題になったということに時代の流れを感じる。 そういえば、あべぴょんは女性の力を活用するとか言っているそうだが、それを字義通りに受け取ってはバカを見るのは、…

「愛国心を持つのは当然」という詐術

例えば、鄙びた村で宿を取り、その座敷から見える広々とした風景を眺めていると、昼時とて気を利かせた宿の主人が田舎ソバなどを運んでくれ、縁先に座ったままそれを食していると、せいろの縁にふと赤とんぼがとまったりする。このような風情にめぐりあうと…