中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2017年05月04日
「いや、中国は前から面白いじゃないですか。Yさんが記事で書きまくってきたことが伝わって、気づく人が増えたってことじゃないですか。」
「あと、“中国スゲェ話”全然広がってませんから。超狭い世界での話ですよ。こないだ、ウェブラジオの『聴く日経』に出演したんですが、聞き手になっていただいた株式アナリストの鈴木一之さんは“中国経済オワコン話を毎日シャワーのように浴びているので、高口さんの話は新鮮でした”とおっしゃってました。群盲象をなでるってやつですわ。Yさん、日本にいないから浦島太郎になってて、日本の話がよくわかってないだけっすよ。」
などなど適当に返していたのだが、なんだかー似ているかもしれないなーと思ったのが「中国ネットにおける“日本スゲェ”話」であった。
一時期、中国情報を紹介する日本ウェブメディアで「中国人が日本をほめたたえるネタ」が流行ったのをご存知だろうか。
「日本人の民度は半端ない。街路にはちり一つ落ちていない。」
「日本人はともかく優しい。」
「東日本大震災を見よ。すべての日本人は一糸乱れぬ行動を取り、一切の混乱は生じなかった。」
「日本で販売されている薬は厳しい審査基準をくぐり抜けている。飲んで3日で治らない風邪薬は販売を禁止されている。」
(1)“日本に来てうれしかったよ”系:単純に海外旅行に来て日本が楽しかったので大はしゃぎしてネットに書いて、ちょこっと盛ってしまったパターン。
(2)“日本を使ってえらそうにしたい”系:「俺はすばらしい国・日本を知っている、日本ではこうだ!恐れ入れ!」と説教してマウンティングしたいという人や「日本はすばらしい。それに比べて中国は……」と政府批判したい人。現実の日本に興味があるというよりも、架空の日本をだしにするパターン。
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