中国、新興国の「今」をお伝えする海外ニュース&コラム。
2019年08月09日
目次(出版社サイト)第1章 中国はユートピアか、ディストピアか間違いだらけの報道/専門家すら理解できていない「分散処理」と「集中処理」/テクノロジーへの信頼と「多幸感」未来像と現実のギャップがもたらす「認知的不協和」幸福を求め、監視を受け入れる人々中国の「監視社会化」をどう捉えるべきか第2章 中国IT企業はいかにデータを支配したか「新・四大発明」とは何か/アリババはなぜアマゾンに勝てたのか中国型「EC」の特徴/ライブコマース、共同購入、社区ECスーパーアプリの破壊力/ギグエコノミーをめぐる賛否両論中国のギグエコノミー/「働き方」までも支配する巨大IT企業プライバシーと利便性/なぜ喜んでデータを差し出すのか第3章 中国に出現した「お行儀のいい社会」急進する行政の電子化/質・量ともに進化する監視カメラ統治テクノロジーの輝かしい成果/監視カメラと香港デモ「社会信用システム」とは何か/取り組みが早かった「金融」分野「金融」分野に関する政府の思惑/トークンエコノミーと信用スコア「失信被執行人リスト」に載るとどうなるか「ハエの数は2匹を超えてはならない」「厳しい処罰」ではなく「緩やかな処罰」/紙の上だけのディストピアか道徳的信用スコアの実態/現時点ではメリットゼロ統治テクノロジーと監視社会をめぐる議論アーキテクチャによる行動の制限/「ナッジ」に導かれる市民たち幸福と自由のトレードオフ/中国の現状とその背景第4章 民主化の熱はなぜ消えたのか中国の「検閲」とはどのようなものか/「ネット掲示板」から「微博」へ宜黄事件、烏坎事件から見た独裁政権の逆説習近平が放った「3本の矢」/検閲の存在を気づかせない「不可視化」摘発された側が摘発する側に/ネット世論監視システムとは第5章 現代中国における「公」と「私」「監視社会化」する中国と市民社会/第三領域としての「市民社会」現代中国の「市民社会」に関する議論/投げかけられた未解決の問題「アジア」社会と市民社会論/「アジア社会」特有の問題「公論としての法」と「ルールとしての法」/公権力と社会の関係性2つの「民主」概念/「生民」による生存権の要求「監視社会」における「公」と「私」第6章 幸福な監視国家のゆくえ功利主義と監視社会/心の二重過程理論と道徳的ジレンマ人類の進化と倫理観/人工知能に道徳的判断ができるか道具的合理性とメタ合理性/アルゴリズムにもとづく「もう1つの公共性」「アルゴリズム的公共性」とGDPR人権保護の観点から検討すべき問題儒教的道徳と「社会信用システム」/「徳」による社会秩序の形成可視化される「人民の意思」/テクノロジーの進歩と近代的価値観の揺らぎ中国化する世界?第7章 道具的合理性が暴走するとき新疆ウイグル自治区と再教育キャンプ/問題の背景脅かされる民族のアイデンティティ/低賃金での単純労働パターナリズムと監視体制/道具的合理性の暴走テクノロジーによる独裁は続くのか士大夫たちのハイパー・パノプティコン日本でも起きうる可能性/意味を与えるのは人間であり社会
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