わたしは泣いた。
2008年 09月 23日
昨日,びっくりしたことがある。
夏の間は陽がカンカン照り付けて,暑くていられなかった
ようなところに,なんときのこがいっぱいでているではないか。
そこは芝生。
芝生の中からかわいらしいきのこがニョキニョキ。
かわいらしいのではあるが,このしめりっ気はからだにきつい。
でも,今は晴れて気持ちのいい朝。
子育てで悩んでいる友人がいる。
いろいろ考えてもなかなかなんの力にもなれない。
どうしたらいいものか,考えていたら,こんなことを思い出した。
わたしが生徒の前で一回だけ泣いてしまったある日のこと。
担任経験2年目。
4月のはじめに,わたしのやりかたを生徒や保護者に
伝えることにしている。
そのときはこうだった。
生徒は学校での顔と,家での顔があるはず。
親に知られたくないことがでてきて当然の年代だから,
なるべくわたしから直接,学校での生活の細かいことを
保護者に連絡しないようにと考えている。もちろん,なにか
聞かれたら,当然応えます。
秋のことだったと思う。
2人の生徒が校内でタバコを吸っているところを発見された。
担任としては保護者に連絡して,来校してもらわなくては
ならない。
連絡するよ。
とこの2人に伝えた。
いやな予感はした。
他の生徒は帰ったあとの教室でわたしと2人。
そのうち1人は,わたしになついていた子だった。
彼が叫ぶような声でいった。
「約束が違うじゃん。親に連絡しないっていったでしょ。」
彼は親を恐れていた。
これはルールだから,で済ませられたら簡単だ。
(今なら,4月にはルールを説明するだろう。
ただルールの説明とルールの適応だけでルーティンに
済ませてしまうことにはおおいに疑問がある)
でも,4月に言ったわたしのことば,これを彼なりに信じて,
そのうえでわたしを気に入ってくれていたらしい。
だから,彼にとってはこの事態も連絡しないことのひとつに
はいると思って譲らなかった。
何を言っても彼にとっては,わたしが嘘をついたことになって
しまって話がすすまなかった。
わたしも4月の説明のしかたが悪かったと思いながら,
最初は理解してもらおうと,実はいいくるめようとしたのだ。
結局,時間がたつばかりで先に進まなくて,
ついにわたしの感情が爆発した。
「もうなにがなんだかわからなくなっちゃったよ。
どうしても親御さんには連絡しなくちゃならないんだから」
そういって,わたしは泣き始めてしまったのだ。
ちょっと間をおいて,生徒が言った。
「そっちに泣かれると,俺まで泣きたくなっちゃうよ。」
「連絡するよ。」
「・・・・・」
「じゃぁ,教室掃除しちゃおうか。」
わたしは泣きながらこういって,掃除を始めた。
3人で掃除をした。
生徒に嘘をついてはいけない。
いいくるめようとしてもいけない。
もちろん,そううまくはいかないのが実状。
次の職場では,タバコどころか盗みやいじめや恐喝まがいの
ことをしでかす生徒達を相手に,わたしはわけがわからなく
なっていたのだから。
でも,素直な自分の感情を出すことを,極度におそれていた
から失敗した例はたくさんある。
そんなときは「いいくるめようと」していたし,力でおさえこもうとして
いたことを思い出す。
結果,無理だったからわたしがおかしくなっていった。
なにをどう伝えるか,これからは少し整理できるような気がしている。
子育て,たいへんだろうな。
わたしも友人になにか伝えることが出来るといい。
夏の間は陽がカンカン照り付けて,暑くていられなかった
ようなところに,なんときのこがいっぱいでているではないか。
そこは芝生。
芝生の中からかわいらしいきのこがニョキニョキ。
かわいらしいのではあるが,このしめりっ気はからだにきつい。
でも,今は晴れて気持ちのいい朝。
子育てで悩んでいる友人がいる。
いろいろ考えてもなかなかなんの力にもなれない。
どうしたらいいものか,考えていたら,こんなことを思い出した。
わたしが生徒の前で一回だけ泣いてしまったある日のこと。
担任経験2年目。
4月のはじめに,わたしのやりかたを生徒や保護者に
伝えることにしている。
そのときはこうだった。
生徒は学校での顔と,家での顔があるはず。
親に知られたくないことがでてきて当然の年代だから,
なるべくわたしから直接,学校での生活の細かいことを
保護者に連絡しないようにと考えている。もちろん,なにか
聞かれたら,当然応えます。
秋のことだったと思う。
2人の生徒が校内でタバコを吸っているところを発見された。
担任としては保護者に連絡して,来校してもらわなくては
ならない。
連絡するよ。
とこの2人に伝えた。
いやな予感はした。
他の生徒は帰ったあとの教室でわたしと2人。
そのうち1人は,わたしになついていた子だった。
彼が叫ぶような声でいった。
「約束が違うじゃん。親に連絡しないっていったでしょ。」
彼は親を恐れていた。
これはルールだから,で済ませられたら簡単だ。
(今なら,4月にはルールを説明するだろう。
ただルールの説明とルールの適応だけでルーティンに
済ませてしまうことにはおおいに疑問がある)
でも,4月に言ったわたしのことば,これを彼なりに信じて,
そのうえでわたしを気に入ってくれていたらしい。
だから,彼にとってはこの事態も連絡しないことのひとつに
はいると思って譲らなかった。
何を言っても彼にとっては,わたしが嘘をついたことになって
しまって話がすすまなかった。
わたしも4月の説明のしかたが悪かったと思いながら,
最初は理解してもらおうと,実はいいくるめようとしたのだ。
結局,時間がたつばかりで先に進まなくて,
ついにわたしの感情が爆発した。
「もうなにがなんだかわからなくなっちゃったよ。
どうしても親御さんには連絡しなくちゃならないんだから」
そういって,わたしは泣き始めてしまったのだ。
ちょっと間をおいて,生徒が言った。
「そっちに泣かれると,俺まで泣きたくなっちゃうよ。」
「連絡するよ。」
「・・・・・」
「じゃぁ,教室掃除しちゃおうか。」
わたしは泣きながらこういって,掃除を始めた。
3人で掃除をした。
生徒に嘘をついてはいけない。
いいくるめようとしてもいけない。
もちろん,そううまくはいかないのが実状。
次の職場では,タバコどころか盗みやいじめや恐喝まがいの
ことをしでかす生徒達を相手に,わたしはわけがわからなく
なっていたのだから。
でも,素直な自分の感情を出すことを,極度におそれていた
から失敗した例はたくさんある。
そんなときは「いいくるめようと」していたし,力でおさえこもうとして
いたことを思い出す。
結果,無理だったからわたしがおかしくなっていった。
なにをどう伝えるか,これからは少し整理できるような気がしている。
子育て,たいへんだろうな。
わたしも友人になにか伝えることが出来るといい。
by KATEK
| 2008-09-23 07:27