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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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ルーネにかぎる。

今朝はブクステフーデ。
パイプオルガンの音が,悩ましげでもなく,豪華絢爛でもなく,
ちょうどいい感じに響いてくる。

オリンピックの聖火リレーが社会問題となっている。
オリンピックはもちろん,スポーツが政治的に利用されてきたことは
明らかであって,これはこれあれはあれ,といってすませていいことでは
ないと思いながら,ニュースを聞くたびいやな気持ちになってくる。


小耳に挟んだ話。

高校の文化祭で「9条の会」に関連した催し物をしようとしたことが,
その学校で問題となって,出し物を中止させられたとか。

高校の職員室,お茶を飲んだりご飯を食べたりするコーナーに,
組合のビラをはっておいたら,管理職がはがしてほしいといってきた
ところがあるとか。

先日の立川ビラ裁判は,こういう世の状態であることを
見せ付けるもののようだった。

自衛隊の官舎に,反戦のビラをまいた(ポストにいれた)ことは,
読みたくないものを読まされた人たちの権利を侵すものだから,
ということで,ビラまきをしたことを最高裁が違法行為と認めた。

読みたくないものを読まされる・見せられるというのは,
ポルノに関して週刊誌に云々・・・と問題になっていた時期がある。

反戦ビラとポルノと,同列扱いってこと?

住民の空間に立ち入ることが,今後もっと厳しく監視されていく
であろうなんてコメントをどこかで聞いたが,禁止や監視やらが
あふれていく世の中だ。

国が社会を経ずに直接「国民」に立ち入り始めたこと。

みすず書房がだしている出版ダイジェストという新聞を
送ってもらっている。
4月のものに,『ヒトラーを支持したドイツ人』という本の書評が
のっていた。

>・・・強制収容所は次々と増設されて「市民の庭先に出現」し,
>被収容者の公開処刑も日常的なできごとになっていく。

>情報操作を徹底し,事実を隠すよりは公開したのである。こうして
>「同意」と「強制」は一貫して縺れ合った。

>反ユダヤ主義がそれ以前から国民に浸透していた事実はなく
>戦争突入が大きな契機になったことを実証した。
>国民の協力の仕方は,密告がもっとも多かった。しかも家族や
>知人間の諍いや恨みから密告を利用した。

小さなできごとを侮ってはならない,ということ。

立川談志『文句と御託』(講談社)を読んで終わった。
働くのは嫌だ。働くくらいならメシくわねぇほうがいい・・・
家元ルーネ(寝る)だ・・・
というなんともすがすがしいものいい。
自民党や宗教関係者やいろんな人たちと関わって,遊んでという
ことに政治的な立場から疑問を呈する場合もあるかもしれない。
でも,根本的なところで,この人の言い分はよくわかる気がする。
でも,どんどん行き難くなって,病気で疲れるようになっていく
ときの文章を読んでいたら,なんだかこちとらも疲れてきた。

談志は雨が好きらしい。そしたら今日はいい日ってことか。
ブクステフーデも終わったし,食べたら(食ったら)
ルーネにかぎる。かな・・・
by KATEK | 2008-04-13 11:51