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日常って、微妙な差異こそ大事かなと思います。


by KATEK
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ピナバウシュの踊りが見たいなぁ。

寒い日が続いている。
去年は見られなかった霜柱も,今年は何度かみた。
やっと冬だ。

さっきピナバウシュへのインタヴュー番組をやっていた。
(ピナバウシュは舞踏家でもあり演出家でもある。
日本にもたびたび来ているけれど,わたしはまだみたことがない)
途中から見たのだけれど,彼女の一言一言は繊細で,聞き漏らしたくない
そんな気がした。
インタヴュアーは浅田彰。

最後のほうで,浅田さんが「世界中の人たちが1990年代以降は,なにかが
おかしいと不安になっているのにもかかわらず,ピナの舞台はどんどん
明るくなっているのはなぜか」と聞いた。

ピナは最初は悲しげな顔でこういった。
「わたしにはなんにもできないかもしれない。いろいろな問題が多すぎて。」

でも,ピナの顔やしぐさはだんだん明るみを増す。
「誰でも表したい感情はあるんです。それを舞台で形にしていく。
そしてわかりあうことで,友人になっていく。友人を作っていくということが
とっても大事なこと。そのためにわたしは舞台を作る続けるし,
諦めない」
(かなりわたしの言い方で曲がってしまったかも,彼女の話が)

友人を作ること,感情を表すこと・・・
国境なんか取っ払って。
できないことは多いけれど,一人から始められる希望はある。
すごいなと思った。

(ちなみに「オール アバウト マイマザー」って映画の冒頭に
ピナの踊りが出てきていたような気がする。)

ところで坂東玉三郎の日常を紹介した番組「トップランナー」を
最近見た。
「トップランナー」自体は「プロジェクトX」のや焼き直しで,こんな
切り口やまとめ方は嫌だなと思うところが多い。
せっかくなんだから玉三郎さんをもっと淡々と写してほしかった。
切り刻んだ映像を何度もリフレインしないで。

それにしても玉三郎はすてきだすごい。
この話の続きはまたこんど。
by KATEK | 2008-01-20 14:06