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一度足を踏み入れると二度と戻れない。呪われた島と信じられている「エンバイテネット島」(ケニア)

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photo by Pixabay

 東アフリカで4番目に大きな湖、ケニアのトゥルカナ湖(ルドルフ湖ともいう)の中にあるエンバイテネット島は、わずか数キロの小さな島だ。

 だがこの島は不気味な謎に満ちている。周辺には多くの部族や地元の人たちが住んでいるが、この島には誰も住んでいないし行くこともいない。

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 「エンバイテネット(Envaitenet」)には二度と戻れないという意味がある。伝説によると、この島には魔物が住んでいて、一度足を踏み入れた者は二度と帰って来られないという。

 今でも地元の人々は、この島が呪われた島だと信じているのだ。

もともとは島民が済んでいたが17世紀に怪現象が発生

 人々が次々と消えてしまう怪現象が発生し、”呪われた島”と呼ばれるようになったのは、1630年代にさかのぼるという。

 島にはもともとエル・モロと呼ばれる島民が住んでいて、本土にやってきては物資を交換していたという。彼らは漁業や狩猟を行い取引をしていたのだ。

 しかし、本土の人たちは月がかわるたびに、島のほうから奇妙な叫び声が聞こえてくると口々に言った。その叫び声は、長いうめき声に変わり、それはたいてい数分から一時間も続くこともあったという。

 その噂を聞いた島民のエル・モロたちは、島には恐ろしい魔物がいて、人を食ってしまうのではと考えるようになった。

 事実魔物はいきなり現われ、人々をパニックに陥れたという。魔物は、島の村に住んでいた十代の若者たちの失踪事件の黒幕だと言われている。

Evaitenet island-No one can return

島民たちが全員消失するミステリー

 こうした不気味な事件のせいで、エル・モロの人々は平穏に島に住んでいられなくなった。更に不可解な出来事が起きる。

 ある日を境に、なんの理由もなく島民たちが本土にまったく渡って来なくなったという。

 心配した本土の人が数人で島に渡り、様子を探りに行ってみた。彼らが島に着くと、村の小屋にはさまざまな生活用品が残され、消えた火のそばでは魚が腐っていたという。だが島民は誰1人発見することができなかった。人の痕跡がまったくないのだ。

 本土の人たちは慌てて島を出て、二度と島に足を踏み入れようとはしなかった。その後、あえて島に入ろうという者は誰もいなくなったという。

トゥルカナ湖の中にあるエンバイテネット島

20世紀、島に調査に入った遠征隊員2人が消失

 1935年、イギリスの探検家ヴィヴィアン・フックスが、地質調査のために島に入ることになった。まずは、自分の遠征隊の科学者、マーティン・シェフリンとビル・ダイソンのふたりを先に送り込んだ。

 毎晩、決まった時間に発煙筒を打ち上げて、問題のないことを知らせるということになっていて、最初は順調だったが、2週間が経とうという頃、突然、この合図がストップしてしまった。

 それから、なんの音沙汰もなくなったので、他のメンバーが2人を探しに島へ入った。しかし、シェフリンとダイソンの姿は忽然と消えてしまっていた。しかも、彼らが生活していた痕跡もまったく見当たらなかったという。

 探しに入った2人は逃げるように大慌てで島を出た。こんどは上空から飛行機で探してみたが、なんの痕跡も見つけられなかったそうだ。

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credit:NASA / WIKI commons

 20世紀末、この呪われた島の話を聞いて、オランダとドイツの民間探検隊がそれぞれ別個に島に入ったが、いずれも、跡形もなく消えてしまったという。

 今日に至るまで、エンバイテネット島のこの謎は解明されていないという。

 この話が本当なのかどうか、エンバイテネット島に行く勇気のある人はいるのだろうか?

References:unmyst3 / eastcoastdaily / written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント、68件

コメントを書く

  1. 自分が近隣住民だったらと思うと来て欲しくないですね
    つまり・・・

  2. 円売手ネット島か。闇の為替組織が潜んでるんだなたぶん。

    1. >>2
      だれだかわからないけどポチってくれてありがとう。なんかわからんけどほんとそう思った

  3. 地図上で見えないんだが
    大きい島3つあって、全部名前違うし
    動画も全然役に立たんゴミ動画だし

    実在すんのか?
    エンバイテネット島

  4. 2人とか吹けば飛ぶ様な人数じゃなくて100人くらいで行ってみたらどうだろう

  5. トゥルカナ湖調べたけどエンバイテネット島はGooleMap上では確認できない。
    動画でも特定してなさそう?
    あと
    envaitenet island 初出記事が2008年のenglish.pravda.ru

    1. >>9
      Pravda にpravdaなし、とか古節並みにカビの生えた事を言ってみる

  6. ニオス湖のガス噴出みたいな自然現象で人が即死するとか
    てか、この島地図に載ってないですお
    単なるよくある都市伝説とちがうんかい

    1. ※12
      島自体なさげだから都市伝説っぽいわね。大自然のど真ん中だけど

  7. 6,9さん
    おいらもそこにはまってしまい、wikiのデータで大きさから可能性あるのは3島(Southern,Central,North)に絞り込み、別なオカルト記事でEnvaitenet島について、On maps, it is called “Southern.” Its local name means “an island from which no one returns.” It is located in the middle of Lake Rudolph, located in Kenya. とあるので、 Southernでとりあえず納得しました。
    ただ、複数の記事を見たところ、現地取材した風もなく、
    >毎晩、決まった時間に発煙筒を打ち上げて、問題のないことを知らせる…
    >最初は順調だったが、2週間が経とうという頃、突然、この合図がストップ
    について、記事によって合図はランプであったり、ストップしたのは2日後、5日後、2週間後など情報が錯綜しています。
    なんらかの失踪はあったかもしれませんが、検証されないままここ十数年で広まったオカルト話という感じが拭えません。

    1. ※18
      「検証されないままここ十数年で広まったオカルト話」ってそのまんまじゃん
      後進国の部類のケニアの話だし検証(?)されてないんだろうね?
      ここ十数年で知られるようになって広まってるところなのかもね?
      呪い等で特徴付けられてるオカルト的な話だね?
      だからどうしたのだろう?
      否定的に言いたくてたまらないみたいだけど真実性とは何も関係ない

    2. >>18

      Vivian Fuchsの探検での二名の遭難死(MartinとDyson)は1935年にSouth Islandで起こった事実です
      但し、Fuchsに関する記録では「腐り易い木の舟」で島に渡ったとか、捜索時に「金属の救命ボート」とか書かれているので湖で舟が沈没した遭難だと考えられていたように思えます

    3. >>18

      そして、多分、DysonとMartinがボートで遭難死したSouth Islandと、このエルモロ人の話の島は違う島です
      エルモロ人は北部から追い立てられて、No return island またはGhost island の正面の南東湖岸に住み着いたというエルモロ人の歴史を書いた英文記事があったりしますし、South Islandは周囲が10km以上あるので話が合わないからです
      とすると、エルモロ人が現在住んでいる近くの島であるElmolo bayということになる

    4. >>18

      なんで二つの島が混同されているのか?
      ヒントはエルモロ人の口承説話にありそうです
      2006年のEthnohitoryに The Embodiment of the Voyage of Sir Vivian Fuchs to the South Island in the Elmolo Oral Tradition という学術論文が掲載されています
      これによるとエルモロ人はFuchsの探検での二人の遭難死を自分たちの伝統説話に取り込んでしまったようです
      おそらく、その説話とNo return island の話が結びついているのでしょう

      1. >>55
        普通に異次元に繋がってて次元の狭間的な所にワープされられただけだと思うけど…

  8. なんらかの事故で人が死ぬにしても死体も見つからないというのは不思議

  9. とりあえず定点カメラ置いておこうぜ!
    世紀の大発見があるかもしれない!

  10. 関係無いけどこの湖の畔に
    ヒトが火を使った形跡のある最初期の遺跡あるんだね

  11. こんなエイリアンVSプレデターの冒頭みたいな事件があったんだなぁ

  12. ひょっとしたら海賊に襲われて島民みんな攫われたんじゃない?
    ちょうど隣国ソマリアは海賊が多いし、アフリカじゃ伝統的に人身売買が盛んだったから
    もしそうなら、伝承を残す事によって図らずも海賊に狙われやすいってリスクを回避できた事になる

    1. >>27
      大して金目の物も無さそうなちっぽけな島の住人を、海賊がわざわざ襲うだろうか?

      1. ※32
        我々の認識では海賊と言えばお宝だけども、
        実際には海賊が奪っていたのは水と食料が主だったらしいよ。
        つまりは人がいればそこには奪うものがあるのよさ。

        1. >>44
          マジすか!うわあだッさ。
          パイレーツオブカリビアンのイメージ、木っ端微塵💧

    2. >>27
      それは思ったがあるとしたら最初だけなんじゃないかな。居なくなった後の調査ではどうだったのだろう。
      犯罪者などの何者かが住んでいたが発見されたため殺害し海などに隠された、くらいしかおもいつかんが。

    1. >>41

      確かミギンゴ島を扱ったドキュメンタリーの中で、島民が、
      「あっちの島はこちらよりはるかに大きいんだけど、誰も住んでいないはずなのに、夜になると明かりがついたり音がしたりするんだ。やっぱり悪霊がいるんだよ。だから私たちは住まない。」
      って言ってたのを見た記憶があります。

      たしかウシンゴという名前の島だったはず。

      1. >>64

        ウシンゴ島も一家族だけ住んでいるし、ウガンダ警察の基地があるのでミギンゴ島の近隣の無人の幽霊島はピラミッド島でしょう

        でもどっちにしても、ビクトリア湖でトゥルカナ湖じゃないのでは?

  13. 手塚治虫なら三つ目族の遺跡を描くだろうし、伊藤潤二ならうずまきの地下遺跡を描くだろう。

  14. >島にはもともとエル・モロと呼ばれる島民が住んでいて、
    >本土にやってきては物資を交換していたという。

    エンバイテネット島という記載は見当たらないけど、ロイヤンガラニーから北へ10キロほどの地点に
    “El Molo Bay(エル・モロ湾)”という地名と、無人島らしき島はあったよ。
    ここじゃないかな?

    1. >>43

      いろいろ調べるとエルモロ人が現在住んでいる南東湖岸の正面がNo return islandまたはGhost island のようなのでElmolo Bayがこの話の島に思えるのです
      ところがGoogle Mapではわからないのですが、この島、ちゃんとエルモロ人が住んでいて小学校もあるんです
      どうやら湖の水位が上昇して集落が脅威を受けているようでケニアのTV番組で紹介されているのがYoutubeで視聴できちゃったりします

  15. これ島じゃねえんだよ、生き物の上に足を置いてるだけなんだ
    地図なんかに載るわけないよ、ソイツは今も浮いたり沈んだり。

  16. 痕跡がないとかがわかっているということは、島に行って帰ってきている人が何人もいるってことじゃないでしょうか?話が矛盾してます(笑)

  17. エロモロ人について詳しく書かれた英文記事を見つけたら、エルモロ人はKomoteとLayeniの二つの集落に住んでいること、どうやらこの辺り一帯の湖岸をElmolo bayと呼ぶことがわかりました
    だからGoogle MapでElmolo bayと書いてある島がやっぱりこの話の島 No return island で間違いないようです

  18. 島は実在していてエルモロ人の聖地です
    エルモロ人はこの島と島の二つの対岸に住んでいます
    敵が襲ってくると、聖地であるこの島へ退き、島の入り口にナマズを大量に撒いたという言い伝えが残っています
    ナマズの骨が敵の足の裏を刺すので敵は入ってこれないという言い伝えです
    なので、この島の名前はIsland of no returnなのです

    20世紀前半に英国の調査隊がこの地域を訪れ、調査隊の一員であるウイリアム・ダイソンはエルモロ人の風俗を調べて記録にまとめました
    しかし、その後、ダイソンは別の島であるSouth Island への調査行でボートで遭難死してしまいます
    エルモロの人々はダイソンの死の話を自分たちの伝説に組み入れて語り継ぎました

    この島の現在の様子を知りたければGoogle MapでIsola El molo bay を検索してみてください
    現地のエルモロ人や集落の様子など幾つかの写真も掲載されています

    1. ※60
      Isola El molo bay で検索して地図開いたら割と開けてて住宅地も密集しててヨットとか山ほど居るモーロ湾が出てきた。
      あれ、こんなに都会なんか?って思って地図を縮小したら北米はロサンゼルス北西のMorro Bayが表示されてたと言うオチ。

  19. ケニアのトゥルカナ湖っていうとゼノサーガでゾハル沈んでたとこじゃなかったっけか
    変なの思い出しちまった

  20. 心配した本土の人が数人で島に渡り、様子を探りに行ってみた。~~
    本土の人たちは慌てて島を出て、二度と島に足を踏み入れようとはしなかった…

    一度踏み入れたら二度と戻れんのちゃうんかい…

  21. コメ欄の考察に読み応えがある
    エルモロガチ勢素晴らしい👏

  22. 何で毎回少人数で行くのか。
    エンバイテネット島に調査員1000人で行ってみた。
    で消えたら信じるわ。

  23. アルカリ湖で
    島は北も南も真ん中も火山島ですね
    噴火でガスとか発生したら全滅あり得るからみんな逃げたんじゃない? 伝説を語り継いでるのは湖岸に居た人たちで、逆の対岸に脱出した島民と出会う事は無かったってオチでは?

  24. 湖の右下のほうにあるレイエニの近くの変なくびれのある、鳥のような…飛行機のような形の島

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