サメ、両生類、鳥類、そして一部の哺乳類にいたるまで、「白くて柔らかいお腹」を持っている。本来、生き物にとって一番のウィークポイントであるはずの腹部なのに、なぜ柔らかくて、白いのか?
主に外来生物の研究を行っている米生物学者、ジャクソン・ランダースがその謎に答えてくれた。
1.動物のお腹はなぜ白いのか?
下にいる捕食者からの襲撃に遭いやすい動物のお腹は、たいていは淡い色になっている。泳いだり、飛んだり、登ったりする時に、お腹の色が薄い色であれば、背景の水や空の色に溶け込み、下にいる捕食者の目を紛らわすことができるからだ。
他に、「カウンターシェイディング」と呼ばれるカモフラージュを利用する動物もいる。これは、光を受ける体の部分に濃い色を、光が当たらない部分に明るい色を配色することで、動物の姿が視覚的に平均化され目立たなくなる仕組みである。
2.動物のお腹はなぜ柔らかいのか?
どんな脊椎動物の骨格も、お腹を守るような構造にはなっていない。胸郭は胸を守っているが、お腹は無防備である。しかし全ての動物がそうだというわけではない。
有史以前の動物の多くは、腹部を守るためのガストラリア(腹骨)を持っていた。それはいわば、第二の肋骨のようなもので、お腹を守るだけではなく、腹部の筋肉と他の組織を繋ぎ合わせる役目も果たしていた。
ティラノサウルス・レックスのような獣脚恐竜にもガストラリアがあった。プテロサウルスやチャンプソサウルスもだ。始祖鳥にもガストラリアはあったが、現代の鳥類には存在しない。
その理由は簡単だ。素早い離陸のためには軽量化が必要だからだ。重いガストラリアのせいで腹部を攻撃され続けていた鳥類は、進化の過程でこの重い骨を消滅させ、その結果、素早く離陸し、より長く滞空する力を手に入れたのだ。
このような鳥類の進化の歴史は他の種についての説明にもなる。余分な骨や鎧があると、成長や維持にたくさんのカロリーとカルシウムを必要とする。外敵から身を守るのも大切なことだが、必要最低限の栄養素で効率よく動ける体の方が生き残れる確率が高かったということだ。
こうしてほとんどの動物はガストラリアがなくなったわけだが、それでも今尚、ガストラリアを持っている動物がいる。恐竜が出現した頃から、ほとんど進化せずに存在してきたワニである。ワニは白いお腹の中にガストラリアがある。ワニは重い鎧、ガストラリアがあってもその体を維持し、なおかつ守ることができたというわけだ。進化の負け組はワニ(関連記事)とも言われているけれど、むしろ進化せずとも生きながらえてきたってことはある意味すごいことだ。
via:slate・原文翻訳:LK
>動物のお腹はなぜ白いのか?
言われるまで気がつきませんでした(・ω・)
聞いて納得の理由でしたけど、
やっぱ自分自身思い込みや気がつかないことが
まだまだあるんやんね。
一方、人間は腹黒になっていった。
腹黒い人間たちとは大違いということさ。
腹骨が退化したのは、ペルム紀末にスーパープルームによる酸素低下が起こり、
効率よく酸素取得を行う為の腹式呼吸を行うためだと聞きましたが。
頭を守る必要がなくなったのでハゲに進化しました。
にゃんこの寝相が今朝亡くしたウサギとかぶって泣いてしまった
こんなこと書いてごめんなさい
※6
元気出してね。
>>6
ご冥福お祈りいたします
飛行機の濃淡迷彩も同じ理屈だね
レッサーパンダの腹は黒いんですがそれは。
※8 レッサーパンダは樹上生活中心だから。
ペンギンの白黒はカウンターシェイディングだけじゃなくて、魚を惑わして捕食しやすくするような効果もあるそうですよ。
亀は違うのか。
ワニのどの辺が負け組なんだ?
数ある器官から軽量化のために選ばれたのが腹骨ってことは
一番不必要なものだったってこと?
白いとモフるときに清潔感がでるじゃん?
あの白いお腹に顔を埋めたくなる誘惑はどこから来るんだろう…
ワニが進化の負け組って初めて聞いたなあ
恐竜が闊歩していた時代からずっと淡水域の王者なのに
動物の白いお腹大好き。サメとかトカゲとかね。
>進化の負け組はワニとも言われているけれど、
初めて知ったけど・・・(;・∀・)!
僕のお腹も白くてやわらかいです。
腹が黒くて背中が白いという逆転カラーになってるのがスカンクだね。
ワニは最強の免疫力を持ってますが。
ニャンコの白いお腹の下に見える、ピンク色の肌がたまらなく好き。
そして今日も、もふもふ、くんかくんかされてるニャンコ達
腹部分が柔らかいのは
赤ちゃんを抱きしめたり卵を温める部分だからだと思ってた
逆に言えば腹を骨で守ろうとするとワニレベルの機動力になっちゃうということか
熊(除くホッキョクグマ)は白くないよ(微笑
私もいつの日か白くてぷよぷよしたお腹になるのかな・・・