EPSONさんよりモニターさせて頂いている PX-5600
この PX-5600 ではプリントの際、黒がライトグレー、グレー、ブラックと3色使われます。
但し、黒については光沢系とマット系用紙に応じて専用のフォトブラックとマットブラックそれぞれの黒インク
への交換が必要です。
このため、用紙に応じた黒インクの選択が必要になります。
又、今回モニター用に頂いたベルベットファインアート用紙はリア手差しからの用紙送りが必要になります。
手差しまでの様子に付いては前記事をご覧いただければ幸いです。
以下、モノクロ、モノクロ調で印刷したもの掲載してみます。
注意)今回掲載した写真クリックすると長辺1280サイズの写真、別窓で表示します。
クリックしてご覧頂ける際、容量が大きくなっていますのでご注意をお願いします。
PX-5600 手差しトレープリント
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ベルベットファインアート紙のセット上手く行ったようでマット調印刷開始です。
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プリントが開始され出てきた用紙端面になにやら黒い染み。
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先ず印刷したのは彩度を押さえ込んだもの。
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用紙裏を見るとインク汚れがありました。
恐らくフォトブラックからマットブラックに交換し、ヘッドクリーニングの最中に何かあったのかと思われます。
もうニ枚にも軽く汚れ。
四枚目からは汚れなくなりました。
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と言う訳で、予めL判にテストプリントしていたもののうち、モノクロ調に合いそうなものを印刷してみました。
壁一面に貼り付けた写真と変わらない PX-5600で印刷した絵ですが、流石に広角側で無いと写せない。
広角の為にこじんまりと見えてしまいますがA3ノビ(329 x 483mm)、A4(210 x 297mm)、L判(89 x 127mm)の用紙を壁に貼り付けています。
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いきなりガンダムMk-IIだったりしますが、ものはExtended Mobilu Suit in Action です。
先ずは光沢L判で調子を見ていましたが漆黒の中の機体といった風情になって自分的に気に入っています。
モノクロも実は97%モノクロ、3%彩度が残したものです。
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ほんのり色が入っているかどうかと言う微妙なモノクロ。
シールド部分が極微妙に青みがほんおりかかっている感じです。
頭部のアンテナと襟首部分も用紙の未印刷部分と比べると微妙に色が違う。やまぶき色がほんのり入っているかいないかと言う具合です。
カラーの場合はやはり光沢系の方が良さそうですが、モノクロ調にすると漆黒の中という感じが強くなって何だかいい感じです。
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その下のスカイライン
以前日産の本社、銀座ギャラリーでスカイライン展があった際に写したものです。
元の車そのものが彩度があまりないメタリック調なので、モノクロ調としてもすんなり馴染む感じでした。
こちらも彩度を落としたモノクロ調です。
ターンライトのオレンジと背景の席に微妙に赤みが入っています。
PX-5600 マットブラック モノクロ、モノクロ調プリント
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窓辺の椅子と階段を写したものですが、
青山スパイラルホールのスパイラルガーデンとスパイラルホールを繋ぐエスプラナードの一画です。
spiral web | スパイラルガーデン画像
下三枚
カラーデータを PX-5600 プリンタードライバーのモノクロモード(暖色系)で印刷したもの。
左から順にフォトマット紙、ベルベットファインアート紙、ただの模造紙をフォトマット紙相当として印刷したもの。
上の一枚はあれこれ弄りつつ彩度を押さえ込んだもので、ベルベットファインアート紙に印刷したものです。
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青山スパイラルホールでイベントがあった際にちょっといい感じの構図に思えたのでコンデジで適当に撮ったものでした。
水平がまるで駄目・・・。
ちゃんと撮らないとな~。
腕の方はさておき、実は右側の一回りサイズが小さい用紙ですがこれ実は模造紙です。
元々PX-5600 が顔料系のインクです。
染み込ませるのではなく表面に乗せて定着させるなんて感じになってくるのだと思います。
ですので表面ではじかれたり滲む確率が非常に低く、インク乗せられるんじゃないかと思います。
ただ、用紙自体がインクが乗る事を想定して作られている訳では無く、正確な表現みたいなものは流石に無理なようです。
左側がベルベットファインアート紙なのですが黒の濃さがまるで違ってきています。
ベルベットファインアート紙は印刷された色がしっかり再現される事を前提に作られているのに対して、模造紙だと、インクが乗ってきていても紙の白さが反射してしまう。もしくは微妙にインクをはじいてしまっているのかもしれません。
それでも流石にA3近いサイズがありますので、まるっきり見れないと言うわけでもありません。
これは寧ろプリンターの威力なんじゃないかと思われますが。
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右がベルベットファインアート紙で左がフォトマット紙。
以前L判で試し印刷していましたが、暖色系モノクロ印刷が良い感じでしたので、カラーデータをベース PX-5600 プリンタードライバーでモノクロ(暖色系)に。
ベルベットファインアート紙の方は表面に微細なうねりがあったりするためか、用紙表面の光の反射も一律でなく微妙に様々に拡散乱反射しているのかもしれません。
その為かどうかは判りませんが、ベルベットファインアート紙に印刷したものの方が、極わずか、かなり微妙なところで明るさと柔らかさに繋がっているんじゃないかな~と思います。
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用紙の平滑さや白さ自体は左側のフォトマット紙の方が微妙に白さがあるような気がします。
でも印刷すると右の方が明るく柔らかさがちょっとだけあるみたいです。
それにしても水平が出ていないのがどいうにもこうにもです。
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真夏の空と雲と道
L判で彩度を結構上げてわざとらしいくらいの夏っぽさに仕向けたカラーデータ。
それをカラーチャンネルを弄りながら彩度を落とし、たもの。
でも彩度が結構効いてしまっていて中途半端。
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で、こっちは PX-5600プリンタードライバーでモノクロ(暖色系)にしたもの。
但し、カラーデータはコントラストや彩度をそこまで上げていないものをベースにしています。
暖色系にする事で冷たさや堅さではなく、モワっとした暖かさみたいなものが出ないかと試したものです。
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こちら六本木ヒルズの森タワービルを直下から見上げたもの。
左がカラーデータを元にプリンタードライバーのモノクロでナチュラル(準黒)系モノクロで印刷したもの。
右はカラーミキサーで弄りつつ、わずかに彩度を残したものをカラーとして印刷したもの。
空の青が建物や窓に反射している感じで若干の青さが出ているようです。
堅さやメリハリに繋がっている感じでしょうか。
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マット系の用紙でモノクロの場合、油彩のような煌きよりも、水墨画みたいな揺らぎやにじみ、距離や時間を感じさせるような空気感を持つ絵、絵作りが似合うのじゃないかと思います。
(5/7)エプソン-プロセレクション(PX-5600)商品体験会ブロガーイベント fc気まぐれなるままに~?!
こちらで根本タケシ先生の現在取り組まれている鎌倉五山というテーマでのモノクロ写真を数点掲載させて頂きました。
これ見たときに即座に連想したのが水墨画や書道が得意な幽玄や侘び寂び。
墨のような豊かな黒さと、水墨画のようなにじみまでも表現しうるデバイス。
PX-5600 の持つ黒の表現は本来とても豊かなんだけど、それにマッチする絵を見つけ出す嗅覚、それを魅せる絵作りの腕を持っていないとその本当の能力はまるでひきだせないなと思い知らされてしまいます。
一つの方向性としては、この景色や風景を水墨画にしたらどうなるのだろう?そんな視点で絵を探し出して、又追い込みを掛ける事ができれば、モノクロ表現に見合う絵が得られるのかもしれないなと思ったりします。
実は、現在の EOS Kiss を使う以前でまだ結婚前の頃、銀塩 EOS-5 など下手の横好きで使っていました。
この頃撮った写真見返すと、幾つかモノクロいけそうな写真もあるのですが。
流石にフィルムスキャンをお膳立てするのも躊躇している状態です。
しかしPX-5600 は、自分専用ラボの最終出力装置としてばっちり機能する、使えば使うほどそういう性能を持ったデバイスと言えそうです。
ありがとうございます。いずれか一押し、励みになります。
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[ 2008/07/06 05:11 ]
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