Fate/Zero #11 聖杯問答が面白かった。
今度の土曜 12/17からニコニコ動画でも1週間限定配信。
Fate/Zero - ニコニコチャンネル
王とは?
王とは孤独なものか?
と言った問いと、それに対する具現化された解を提示してみせるあたり。
世界や価値を王のみならず臣下配下の民で共有する。更に具現化し恋焦がらせてこその王、それを体現し示し道を切り拓いてこその王。
この王という言葉を
ブランド
フラッグシップ
王
キング
恋焦がれ病まないもの
魅力
なんてあたりに置き換えたら。
今までの日本のメジャーなメーカーは国策としての護送船団で保護を受け、メーカー故の世界や価値間とはまではいかないものの、メーカー自身が若者、チャレンジャーとして、価値観を世の中とシンクロ共有しながら、より豊かで向上した世の中を国家レベルで共有しその中の一つの駒として牽引していたと思われる。
復興発展と言った上昇気流の勢いが衰えて全体としての方向性が維持できなくなり護送船団方式崩壊・解体後は、圧倒的な何か?を示すことができなくなってしまった。
かってのお上ありき、お上優先で、どうしても国策に沿っているか?互いに権益、利益を享受できるか?なんてあたりのしがらみ?が出てきてしまうのだろうか。
医療用機器を取り扱い、厚生労働省などとのつながりが強いカメラ系メーカーが保護され、省庁との関係が薄い新興IT企業が叩き潰されるなんてあたりはまさにそのものだろうし。
ところで経済成長が停滞した国で提示し受け入れられやすいものは?
安易に高級品や、価値を高めた(その分価格もあがった)高付加価値のものを提示していてはユーザー側が結局持たず続かない。
価値が上がり、高くなれば買い替えの頻度も落ちて当然。
となると一度輪に入ってもらったユーザーを逃さない。
質
信頼
安心
サービス
製品単体だけでなく、アフターケア含めたサービスの総合力
先進性、期待感よりも安心感、信頼感。
しかしそれは面白いのか。
目を輝かせることができるのか?
停滞した世の中でも新しい命が生まれ育まれる。
本当に停滞しきってしまったら、破壊と再生からの再構築が必要なのだろう。
丁度発生した震災といった有事さえも、できればチャンスとして上手く利用すべき。
しかし見事に利権、権益、規制が動きを止めてしまった印象。
そんな停滞した世界ではどうしても感動に出会える機会は減ってしまう。
守りが最優先となってしまう。
生命を、魂を揺するものに出会えるか?
車であればやはり、圧倒的な性能を誇る高級車やスポーツカー。
ガジェットであれば先進機能をこれでもかと詰め込んだ無茶な高級機やその試作品。
コンセプトモデル。
もしくはデザインとして圧倒的に目を見張る訴求力を秘めたもの。
カメラもやはり到達点としてのフラッグシップがあると言う事実。
そこから部分的ではあれ、フィードバックがかかっているであろうと言う期待。
どこかで、圧倒的なエゴだけれども、非常に魅力的な価値を示し具現化できるか?
王侯貴族不在でもエンジェルが居るアメリカだからこその、アメリカンドリームの一つの具現として、スティーブ・ジョブズが率いたアップル。
土地や利権と言ったしがらみから離れた部分で、現実に即しつつブレが少ない普遍的な価値を問えたからこその世界展開。
車であればフェラーリ、ランボールギーニなんてはエゴの塊だろうし。
ロータスなんてもそのエゴの出方はお国柄だろうし。
昔のヨーロッパでのブランドやパトロンは王侯貴族のエゴの体現でもあっただろうし。
その作り上げあられ、具現化された価値を継承し続けることでの伝統。
ドイツはベンツ、BMW
では日本は?
日本って、特別なものであっても垣根を取っ払って生活に取り込み直結連動しすぎてしまう。
しかしそれこそが日本とも。
すると、若者をターゲットにした、生活に直結する夢を提示ってのも大事。
そういう意味では GT-R なんてはまさに日本らしい車なんだろう。
また、ホンダと言えば、世界相手のGPに果敢に打って出た、チャレンジ精神旺盛なメーカーとしての認識。
NSX なんてはホンダらしさの象徴。
昔空冷エンジンで打って出たように、圧倒的なパワーよりも効率を最優先してみせる。
アルミ素材をふんだんに使い軽量化、レスポンス良いエンジン、そして切れ味鋭いミッドシップ。
ところで戦後派は、社会すべてが、若者、チャレンジャーで居られたのではないか。
古いもの、古い価値を排除し新しいものに塗り替えることが良しとされた。
夢見ることが良しとされた。
その辺が普通であり常識と思い込んだ世代が、「今時の若者は」なんて言ったら、それはむしろ若者から大人になり、後進を育成することを怠ったからこそ出てきてしまう言葉になってしまうのではないだろうか。
新しいもので塗り替えることが優先された世代、時代。
温故知新、継承と言う感覚を喪失した世代。
そんな世の中で育まれた世代が若者向けと言って提言するものは、時代錯誤で頓珍漢なものが出てきてしまうのは無理がないのかも。
成長期故の未成熟な社会、特殊な一過性の潮流だったからこそなんて部分はあったのかも。
そうなると、SNS、ソーシャルと言ったキーワードで世代間の継承が図りうるコミュニティはとても大事になってくるかも。
メーカーとしてSONYはインフラや国策と離れた民衆、大衆による消費をメインターゲットにしていたからこそ、データ・コンテンツの取り扱いが最優先と刷新を図っている印象。
日立・三菱といった旧財閥系、また東芝あたりはインフラなど社会的仕組みと密接な実物ありき。
一方松下は白物家電が主体。
今と今後の日本がメインターゲットだと、高機能・高級品では数はさばけない。
となるとモバイルとカメラにスポット。
シャープであればガラパゴス。
カシオはG-Shock,コンデジなどをタイアップ・限定品としてなど。
色々な訴求の仕方、セールスポイントはあるだろうけれども、エゴイスティックな拘りを持ったフラッグシップがあることでの訴求力、圧倒性。
これには変えがたいものがあるんだろうな。
そういうい訴求力、求心力。圧倒的な魅力や期待。
安易に乗りがたい世の中ではあるけれども、徹底的なサービス主義よりも、期待や夢を託したくなるモノゴトをそれでも提示具現できる企業が、夢や理想スタイルを託したくなる羨望としてこれから嘱望されるんだろうな。
それでも徹底的な現実を見定めたサービス主義体制を組めるところが、結局のところ強いのだろうけれども。
ありがとうございます。いずれか一押し、励みになります。
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[ 2011/12/14 08:55 ]
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