二人だけの甘い時間は瞬く間に過ぎていった「時間が経つのが早すぎるねん!」俺「ほんまやな」歳をとったせいかこのところ月日の経つのが早く感じて仕方ないがYukiといる時間は特に早く感じた「また会いに来るから元気でおってな」Yukiの頭を撫でながら俺は呟いたどうもYukiと話すと関西弁が移ってしまう...
Yuki「夕食はどうするん?」俺「えー もうどこにも行きたくないこのままくっついていたい」甘えた俺をみてYukiは笑っていたYuki「たまには悪くないね新幹線の時間までこうしていよう」共感してくれたのは嬉しかったがやっぱりそうはいかないホテルでだらだら過ごすために来たんじゃないから帰る前にYukiに美味しいものを食べさせないと急に真面目になった...
誰にも邪魔されない二人だけの時間Yukiの頭を撫でながら胸がいっぱいになって溢れそうになったギューッと抱きしめると壊れそうだとわかっていても力が入った離したくない想いが強すぎてつかの間でもすべてのことがリセットされた...
「今日は新幹線のホームまで見送るね」俺「いいよ 照れるから」俺「手繋ぎたい」Yuki「え?ここで?今照れると言うた人がそんなこと言う?」笑ケーキを食べながらそんな話をした穏やかないい時間だった愛おしい人を見つめる幸せをかみしめていた20歳で出会い40、50になっても変わらない想いは本物だなとしみじみ感じた...
カウンター席に並んで俺たちはケーキを食べたYukiの横顔は相変わらず綺麗だ鼻筋が通っていて目が大きくて口元も上品でそれに比べて俺は…ガラスに映った自分を見ると悲しくなるなのに「ナオトはほんとに歳をとらないね」なんて嬉しいことを言ってくれる味気ない日常生活の中にもほんのスパイスがあれば楽しく生きていけるそんな気がした...
Yukiはレモンのケーキ俺はミルクティーのムースを選んだ俺はYukiといる時は自分の食べたいものよりYukiが好みそうなものをチョイスする癖がある学生時代からそう自分を抑えているわけでも強要されているわけでもない俺はそうしたくてしているのだ...
カフェに行くとすでに列ができていたYuki「うわぁ すごい人気店なんやね」なんと整理券を配っている待ち時間がこれほどあるとは思っていなかった俺は別の店にしようと提案したが好奇心旺盛な彼女はちゃっかり整理券をもらっていた「順番が来るまでお散歩しよう」そうだね...
会計が終わり「さぁ どこに行く?」「おいしい珈琲が飲みたい」言うと思ったそう思って探しておいたカフェこっちとこっちどっちかいい?「さすがナオト 候補決めてくれてたん?準備がいいー」そりゃそうさYukiとの時間は1分1秒でも無駄にしたくないからね「うーーーん こっち」「よし行こう」...
俺は滅多に病院なんてこないからYukiよりそわそわしていた「ナオトの方が緊張してるね」そう言われても言い返せなかった「お待たせ―終わったよ」「どうやった?」「うん たぶん順調やって詳しくは2週間後やけど」「そっか」とりあえずほっとしたら急にお腹が空いてきたそれはYukiも同じだった...
早朝からいそいそと家を出て新幹線に乗り込んだサプライズにしたかったけれどそうもいかず数日前にYukiに話した病院に着き俺とYukiは再会した少し照れ笑いを浮かべてYukiはこう言った「おつかれさま~ほんまに来てくれてんね」病院でみる彼女は少し小さく感じたそんなYukiを抱きしめたくなったがぐっと堪えた...
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