久しぶりにカーラジオから流れた曲思わずジーンときた懐かしい記憶が一瞬で蘇るJUDY AND MARYの「そばかす」俺たちが出会ってすぐだったかな仲間と入ったカラオケでYukiが歌った曲だタンバリン片手に照れもせず踊りながら歌う姿に目を白黒させながら見つめていた俺すごいなこの子のびやかで元気な歌声に感動した想い出は いつもキレイだけど~思わず口ずさんでいた俺が歌うと台無しだけど...
自分以外の人に興味を示すこともないから積極的に人とも関わろうとしなかったそれが辛いと思ったことはなかった馴れ馴れしいのは嫌だったし明るすぎても疲れるしオタクでもない女性に対しても本気になる熱くなる嫉妬する俺にはない言葉だそんな俺は不思議な魅力を持つ女子に心を奪われたそれがYukiだった俺は自分が嫉妬深くて甘くて よく笑う人間で尽くすタイプなんだと知った...
俺の中学、高校時代は勉強と部活だけ恋などする余裕はなかった高校は都内の進学校自分で言うのもなんだがクラスのマドンナに好意を持たれているような気はしていたがいい大学に入ることの方が俺にとっては大事だった俺はどこか冷めた学生だった真面目というのかストイックなほど自分に課せた俺は不器用だから両立はできないという思いが根底にあった友情なんて信じていなかったし恋をしたらダメになると思い込んでいたから俺はずっ...
「こうして夜中にこそこそ話していると昔に戻ったみたいやね」もちろんあの頃はスマホもラインもなかったYukiが携帯電話を持ったのは就職してからだったし俺は近所の公衆電話と下宿先にある1台の電話が頼りテレホンカードを何枚も握りしめ俺は電話ボックスに籠ったYukiも同じ状況なかなかつながらず何度もかけ直すそれでもちっとも苦にならなかった楽しくてしょうがなかった俺は自分がこんなに誰かに夢中になれる男なんだと初めて...
大学生の俺たち夏祭りにでかけた後頭痛に襲われ俺の下宿先にYukiを連れてきた「めっちゃ散らかってるやん」第一声がこの言葉だった「頭が痛いんやろ つべこべ言わず横になれよ」あの日のことは俺もYukiも忘れていないどうしてなんだろうなんでもない出来事なのに今でもはっきり記憶に残っている俺はベッドの横でその時追われていた課題をしていたそのうちYukiの寝息が聞こえて眠ったか…とほっとしたのを覚えてるその時の幸せをも...
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