富士山麓のタマムシ

使用機材:https://ita.hatenadiary.jp/entry/20180816/p2
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Day-1 7月28日

この日の狙いはパキタでした。富士山周辺はクサマイ、タマヌキイなどが多いと図鑑にあったので、静岡側のノリウツギに行ってみました。しかし盛夏の富士山はとにかく天気が読めない、予報あてにならない。この日も下界は晴れてましたが標高1700あたりは霧やらなんやらでイマイチ。昼前には見切りをつけて標高を下げました。
不貞腐れて車で流していると立ち枯れとか結構あるエリアを発見。探索してみると、ヤマハンノキが多いです。
ここでタマムシモードにチェンジ。ハンノキで狙える、スジバナガ、ヒロオビナガなどを狙って掬ってみました。
しかし何も入らない。うーむ。後で月刊むしの過去記事を読んだら、まさにそのエリアでどちらも採集されていたのですが。まあタイミングですかね。

ヤマハンノキ

こんな感じで孤立して生えてる半枯れを発見。何か飛来しないかと待っていると、

サトウナガタマムシ

お、なんか中型のナガタマきた!撮影して見ると、、、なんだサトウかー。見たいのは君じゃない。
しかし、、最近関東各地で新たに記録されてるけど、静岡県で記録あったかな?もしかしたらなかったかも!?
twitterで聞いてみたらないとのこと。あとでさやばねNSにて発表させていただきました。
さやばね NS 54, 山梨県および静岡県におけるサトウナガタマムシの記録, 佐伯智哉・江口榮治・板倉充洋・杉田将


Day-2 7月29日

頭が完全にハンノキのタマムシに支配されちゃったので次の日は裏富士へ出撃。むし社のタマムシ図鑑では冒頭にこのあたりにあったスジバナガタマの「ご神木」が紹介されてます。場所は分からないけど、うろうろ車で流しているとヤマハンノキの衰弱した木が結構あるエリアを発見。何度も通っている場所のはずだけど、気が付きませんでしたね。

ヤマハンノキ半枯れ

これはいい感じだなー。高さ2mほどで掬いやすい。

スジバナガタマムシ★

やほー、入りました。何度か掬って4exsくらい。全て別個体。白班の有無など個体差がありますね。


ヤマハンノキ梢

引き続き掬いまくります。日当たりのよい、高所の梢を頑張って掬いまくります。赤味のある若葉を狙って掬ってた気がする。

ヒロオビナガタマムシ★

やりました!メス個体。わりと地味だけど★4のレア物です。
ちょっとフラッシュで赤味が増してますけど、紫っぽいいい色。

ハンノキカミキリ

ハンノキ掬いの副産物。よいねー。高所掬いで採ったのは初めて。
以前は低所手づかみだった。


サトウナガタマムシ

ハンノキ掬ってたら、なぜかこれも入った。二日連続。周囲にミズナラも多いので、たまたま、なんでしょうけど。こっちも上記の短報で報告しました。

ツヤナガタマムシ★

6月に探索した時にバイカウツギを見つけてたけど、掬ってみたら入った!これもいい色です。

Day-3 7月30日

今度はカミキリに戻って、裏富士でパキタ狙い。いつも行く林道はノリウツギが少ししかないけど、もう一本のT林道は結構あることを発見。天気もいいし、期待できるかと思ったけど、満開のノリウツギを掬っても見事に2,4,丸しか入らない。キヌツヤとかブチヒゲ、ルリハナとか、ちょっといい系さえ全く来ない。パキタなど望むべくもない。いやはや。こっちはダメだ。
いつもの林道に戻ってヒノキ切株で某カミキリ探すも、こっちもダメ。
晩夏のP、難しいですね。
夕刻、帰路に赤松の伐採材を発見。シナノサビ期待で探すもサビ*10くらいでした。
近くで外国産のオオクロカミキリ近縁種が発見されてるんですけど、怪しい奴はいなかった。