新型コロナウイルスワクチン接種後の発熱の顛末(備忘録)
抗原検査は5分程度で結果が出ます。抗体検査は血液検査なので時間がかかります。
また、6000円ほどの経費もかかりますからご注意ください。
世田谷区で59歳以下の人に接種券が郵送されたのは6月30日。
わたくしの家には7月2日に届きました。
区の会場では、最も近いもので8月8日、2回目が9月1日です。
ひと月後の予約にガッカリしたわたくしは、ふと「かかりつけ医枠」に思い当たりました。
「ワクチン接種 かかりつけ医」で検索し、近所のクリニックで予約が取れました。
7月7日に一度目、二回目は28日。8月には大手を振って飲みに行けるな!!
7月7日、クリニックに行くと、わたくしを含め6名の人がいました。。
ファイザーのワクチン一本で6人に接種できるから6人なのです。
診察室に入ると、トレイに注射器が6本置いてありました。
大規模な接種会場で生理食塩水を注射しちゃったとか、2回うっちゃったとか
そういうミスが起こるのは大規模だからでしょう。
一度に6本用意して6人しか予約取らなければ、間違いが起こるはずもないのでした。
すでに接種済みの60代の方々に聞いていた「注射痛くなかった説」は全然ウソで、
わたくし的にはインフルエンザのワクチンよりもフツーの採血の注射よりも痛く、
60代の方々は腕に痛覚がないのかもしれないぞ、さすが年寄りだ(失礼)
などと考えたのですが、このあとの顛末を考えるとバチが当たったのかもしれません。
接種後、ほんたべ農園できゅうりを収穫しお買いものに行くと、帰り道、急に眠気が襲ってきました。
昼食後爆睡しとくに具合も悪くなく夕食を食べ、軽くシャワーを浴びて22時に就寝。
夜中に注射のあとが痛くなり「おお、年寄りたちが言ってたのはこれか」と思いつつ、
6時半に起床。体温をはかったところ36.8度でした。平熱よりも少し高い感じです。
朝ごはんを食べたあと頭が重くなり、発熱の予感がしました。測ってみると37.5度。
ワクチン接種翌日の発熱は若い人によくあることらしいので、わたくしは若いのかしら、
なんちて思いつつそのまま爆睡。お昼、37.8度。夜37.8度。ロキソニンを飲んでも下がりません。
翌日の朝、朝37.5度。昼38度。イブプロフェンを飲み爆睡し、夕方に36.8度。
よしよし下がったぞなんちて思っていたら、就寝前にまた37.8度に上がりました。
3日目の朝、37.5度。
こ、これは、もしかしてコロナ感染?
ワクチン接種後3日間発熱が続くと感染の可能性があります。
わたくしのTHE・事務の仕事はこの場合はPCR検査をすることが義務付けられています。
発熱外来のクリニックは車で20分のところにありました。
「どうやっていらっしゃいます?」「車で行きます」と答えたわたくしに
「感染してたら公共交通機関は使えませんから注意してくださいね」
コロナに感染してたらわたくしはその後隔離される、というか、
一般の人々と触れ合ってはいけないのだと初めてここで思い当たりました。
公共交通機関どころか自宅も消毒されるし夫もPCR検査を受けなくてはなりません。
もしかして夫が感染していたら猫はどうなるのか。っていうか家消毒?
わたくしの胸のあたりを不安のさざなみがさわさわとを通り抜けていきます。
「クリニックに来ても入り口からは入らないで電話してください。スタッフがお迎えに行きます」
「事前に保険証の写真と予約票を送ってください。窓口ではできませんからね」
一般人及びクリニックスタッフとも接触しないしくみが作られているようです。
さすが発熱外来。
クリニックに到着したら看護師さんに裏口に連れて行かれました。
駐車場っぽいスペースにシートで覆われた通路ができていて検査室に通じています。
さらに、シートで区切られた小さなスペースに丸椅子がポツポツと置いてあり、
物悲しい雰囲気に「隔離」「消毒」「保健所」などのワードが脳裏をよぎります。
もしかして今のわたくしはバイキンなのかも。ますます心細くなるわたくし。
駐車場から裏口に入る通路。わたくしは一番すみっこのブースに座りました。
ここがいっぱいになるとビビるだろうなーなどと考えつつ、わびしい気持ちになりました。
看護師さんに呼ばれて検査室に入ると、フェイスシールドとマスクと防護服を着た
お医者さんっぽい人が明るく言いました。
「ワクチンうったのはいつですかー? いつから何度熱が出ましたかー?
50歳以上の人が一回目で熱出すのはまずないから珍しいねー。風邪かもねー」
「新型コロナはみんな肺炎だと思ってるけど、実は熱の病気だからねー。
熱が出たら検査しに来てほしいんだけど、そういうふうにメディアは言わないし、
テレビに出てるお医者さんも言わないし、我々医者はみんな困ってるんだよねー」
ミョーに明るいお医者さんでした。
「とりあえず早くわかるからまず抗原検査してみて、そのあとPCR検査しましょうね」
「陽性だったら即保健所に電話。保健所の人が来てあなたは病院に連れて行かれます。
病院がヤダって言うならホテルの可能性もあるけど、自宅療養はないからね」
両手を持って連れて行かれる宇宙人の姿が脳裏をよぎりまくるわたくし。
鼻の奥をグリグリやられて5分ほどで出た抗原検査の結果は陰性でした。まずは安心。
しかし抗原検査の精度は高くないためPCR検査も行わなくてはなりません。
「PCR検査結果は明日ねー。抗原検査で陰性だった人がPCR検査で陽性になった例は
うちで300人ほど検査したなかでは1人しかいなかったからまあ、大丈夫じゃないかなー」
お医者さんは明るく言いました。「明日電話しますからねー」
検査料金は1,780円。看護師さんに渡そうとしたら、看護師さんはにっこり笑い
お医者さんを指で示しました。
陽性の可能性のあるわたくしとはお金の手渡しはダメなのでした。
隔離されたらメンタルをやられてしまうなーとわたくしはしみじみ思いました。
翌日、検査結果は陰性でした。ほっ。
ワクチン接種一回目で37.5度以上の発熱者は、ファイザー社製の場合全体で2%。
50代だとめっちゃ低いので、わたくしはレアケースなのかもしれません。
二回目の37.5度以上の50代の発熱者割合は全体で30%程度ですが
女性に限れば40%近くになります。きっとまた熱が出るでしょう。
次回はカロナールを処方してもらっておこうと思います。
ワクチン接種後の熱に備えて
1.食べものの準備
翌日分までの食べものは思いつきますが、翌日以降に熱が出ると何もできなくなるので
少なくとも、2日分は何か買いだめといた方がいいでしょう。
アイスクリーム・プリンはマストです。
2.解熱剤の準備
ロキソニンは効きませんでした。生理痛時によく効いてたイブも効果イマイチ。
カロナールも効果ないと聞き及んでいますしわたくしはカロナールで熱が下がったことがないのですが、
処方してもらったほうがいいと思います。
熱が出てから買いに行ってもカロナール(タイレノール)はたぶん売り切れてます。
3.徒歩・チャリ・車で行ける距離の発熱外来を探しておく
3日間熱が出ることに備えて、近所の発熱外来を探しておきましょう。
陽性だった場合に備え、公共交通機関を使わない距離のところがおすすめです。
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