サバイバル番組ででサバイバルに必要なスキルは学習できるか
岩泉の龍泉洞のまえの川で釣りをしてる人が釣った魚を激写。
投げ入れて10分くらいで釣れました。釣り堀なのかなー。
魚釣りって楽しいかも、ってちょっとだけ思いました。まる。
幼いころのわたくしは『川口浩探検隊』が大好きで、欠かさず見ておりました。
嘉門達夫氏の歌にもあるようなバカげた内容だった気もしますが、
当時はそれなりにワクワクしていました。
実はわたくし、探検番組が好きなのです。
ということで、イギリスの探検家・エド・スタッフォード氏の「ザ・秘境生活」
「ザ・無人島生活」は毎週欠かさず見ました。もちろん全部録画しました。
自分でもちょっとだけアホですかって気がするけどすげー好きなのです。
さて、そんなヒトがたくさんいるのかどうか、
最近ディスカバリーチャンネルでは、やたらとサバイバル番組が放映されております。
なかには「ネイキッド」という、男女二人が全裸で1週間だか10日間だか
どこかでサバイバル生活を体験し、完了したら100万円もらえるとかの
素人がサバイバル生活に放り込まれるとなにが起きるか、みたいな番組もあります。
「なぜ全裸でいる必要が?」などと考えるとこの番組は見られません。
というか、男女二人でサバイバル生活を行うと必ずいがみ合う、
ということだけはよくわかるけど、サバイバルの参考にはなりません。
川口浩探検隊の番組を見ても探検の役に立たないのと同じです。
エドのリアル探検番組が終わって悲しい思いをしていたところ、
「サバイバル・男気クッキング」という新しい番組がスタートしました。
これはニュージーランドの凄腕ハンター、ジョシュ・ジェームズと
イギリスの有名シェフ、マット・テバットがコンビを組み、
7日間だったか10日間だかのサバイバル生活を行うというものです。
シェフは大きな鍋を背中に背負い、ハンターはロングボウを背負い、
あんたたちロードオブザリングの旅の仲間ですか? みたいな感じです。
火おこしの道具や調味料は持っているため「ザ・秘境生活」のように
「なにもかもすべてが現地調達」ではなく調達するのは水と食料のみです。
自撮りではないからどうもカメラマンが同行しているようですが、
カメラマンの食料はどうしてるんだろう。っつか音声さんもいるよねえ。
そう言えば別の番組「サバイバルゲーム」もカメラマン同行です。
「サバイバルゲーム」はどこかで遭難したら助かるまでどう生きるか、
みたいな番組ですが、わたくしは見ていません。
なぜなら火おこしの道具を持っていて火がおこせるのに
なぜか巻き貝を生で食べたり(淡水の巻き貝には寄生虫がいます)
カメラマンはなだらかな場所から撮影している風なのに、彼は滝を下りつつ
ずぶ濡れになりながら「ここしか道がありません!!」などと言うのです。
川口浩探検隊に少し似ていてこっ恥ずかしいではありませんか。
ともあれ『サバイバル男気クッキング』では今回メキシコの山の中に行きました。
しかしこの「男気」とかいうタイトルはなんとかならないのでしょうか。
番組の最初の20分ほど、凄腕ハンターは何も取れません。
というかハンターの言うとおり移動したら山のてっぺんに出て、
川べりに下るのに一日かかるとかでおなかペコペコのまま寝ることになります。
あんたはほんとに凄腕なのか!! とほのかなギモンが脳裏をよぎります。
また、シェフは毒のあるリュウゼツランを茹でて調理し、
たくさん食べたハンターが体調を崩します。
あんた、野生の植物料理が得意なんじゃなかったんか! なんちて思います。
二人の間になんとなくギスギスした緊張感が漂います。
しかし翌朝シェフがつくった松葉のお茶を飲んでハンターは元気になりました。
山を下って川べりに移動し、清潔な水と魚という資源を手に入れます。
ハンターは釣り竿をつくって魚を釣ろうとしますが魚はかからず
彼は「この竿では釣れない」と竿のせいにします。ううううううう。自分でつくったくせに。
シェフは魚釣りを凄腕ハンターにまかせて野生の植物を収集に出かけます。
いろんな山菜を取るのかと思ったら見つけたのは唐辛子だけでした。
一日かけて魚は4匹釣れ、シェフが収集した唐辛子をつかって
唐辛子風味の魚のソテーができました。
翌日はハンターがしかけておいたわなにアライグマがかかります。
肉が食える! と喜ぶ二人。しかし、アライグマを火にかけたまま
なぜかシェフは川で泳いでしまいます。アライグマは黒焦げになりました。
ヒイイーーーーーー(゚∀゚)
落ち込むシェフを罵ることなくハンターは七面鳥を捕まえ、
シェフは地面に焼いた石を置いて蒸し焼きにするとかの手間のかかる料理をつくり、
最後はすげーおいしいものができてよかったねーみんなハッピー! で終了。
途中きっとギスギスギスギスギスギスしていたのでしょうが、
そのあたりはまったく放映されませんでした。
たったひとりのサバイバル番組とは違う緊張感があり、
二人が繰り広げる「どう見てもアホな出来事」がかなりおもしろかったです。
来週も見ようっと。
昨今サバイバル番組がやたらと放映されるのは見る人が多いからでしょう。
その理由は「なんとなく不安」という深層心理ではなかろうかと思う次第です。
わたくしたちは311を経験し、豊かな世界が一瞬で崩れること、
非常に不安定な世界に住んでいることを知りました。
実際には近所の川で釣りをしたり鴨を撃ったりはしないでしょうが、
何も知らないよりは何か知ってる方がいいように思えます。
つーことで、今回の番組を見て得た教訓は「狩りよりも釣り」。
さらに言うと「釣りよりも簗(というか水辺に仕掛ける罠)」です。
わたくしは狩猟ではなく釣りのスキルを身につけるべきだったかもしれません。
しまった! っつーか狩猟のスキルも身についてないけど(泣)ううううう。
そしてとりあえず今できるのは火おこしの道具を買うことです。
ファイヤースターターを買おう。いつ使うかわかんないけど。
↓ ファイヤースターター
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