ほんものの食べものくらぶ 再び青空市に出店!

前日まで死ぬほど寒かったけど、少し寒さが和らいで過ごしやすかった2月1日。
しかし12月に比べると、お客様の入りはいまひとつ…やっぱ寒さには弱いっすよね。
2月1日(火)、ちよだ青空市に出店しました。
前回12月の経験を踏まえて、今回は
・軽いもの
・単価の高いもの
このふたつの条件を満たす商品を準備いたしました。
そのふたつとは「小口の米」「豆」の2種類。

つや姫のちっちゃいパック。かわいいし重くないし、いいですよね~。
でもかわいすぎてお米に見えなかったみたいで「なあに?これ?」と何人にも聞かれました。
豆は水で戻さずにそのまま味噌汁に入れて食べられる、山形県の郷土食「打ち豆」。
水で戻した青大豆をトンカチでつぶして干した打ち豆は山形プラザにも売ってます。
しかし当日準備した打ち豆は、フツーの青大豆ではない「秘伝」というおいし~い豆をつぶしたもの。
ものすご~くおいしい、自分的には付加価値商品でございます。
そして米は、山形県ブランドの「つや姫」。とくにおいしい農家のものを発注しました。
つや姫は2合をパック詰めして、軽くて安くて試食するのにばっちり!という大きさ。
かわいらしくてころんとしたその大きさを産地で見たときに
「次の青空市はこれだ!」と思ったのでございました。
お隣では雲地ファミリー農園の雲地さんと桜井さんが、大量の野菜を持ってきています。
野菜と米、ここで買えば本日の晩ごはんはバッチリ!でございます。
さて、千代田区のOLとおばさま方の米と豆の需要はどうだったでしょうか。

雲地ファミリー農園の野菜セット。お野菜が高い昨今、大変お得な価格で販売しております。
重いけどお得な野菜セットは、5セットくらい売れてました。
結論→ 赤字 でした(泣
理由はいくつか考えられますが、一番の理由は
「米は売れない」 ということでございます。
キャリーバッグを引きずって買う気満々のおばさまは、米を見て一言。
「あ、つや姫ね。家に10kg袋があるのよね」
お昼ごはんを買いに来て、ついでに青空市に立ち寄ったOLの方々は
「私、お米炊かないんです~」(…そ、そんな人いるんだあ!)
余った米の重さに呻吟しながら持ち帰る途中に気づいたこと。
「米は常時自宅にあるものなので、単発のイベントでわざわざ買わない」
そして最近米の販売について立てていた仮説が、ますます実感できたのでした。
「人は自分が食べてる米が一番おいしいと思っているから新しく買わない」
つまり、ふだん食べてる米よりもおいしいもの(まずいもの)を食べて初めて、
米のランク(実はすげえうまかった・実はまずかった)に気づくんじゃないかってことです。
気づけばアクションが起こせるけど、そこに気づかなければそのまま。
米は、新規開拓が難しい商品なのでございます。

開始後一時間、打ち豆が1袋売れただけで全く米が売れなくって、
心がポキポキと音を立てているのが聞こえましたです。おひさまは照ってましたが地面が寒く、
気持ちは沈み、お家に帰りたくなってしまったわたくし。お昼前から売れ始めて本当に良かったです。
斜め向かいの出店者も小口のお米を販売していましたが、
「まあまあかな~」とあまりはかばかしくないお返事。
しかし農産加工品を売っていたため、そちらで経費は回収できているようでした。
「ま、でも人件費はでないよね。それ入れたら赤字。PRのために来てるから」
いずこも同じです。厳しい寒さは体よりも心にこたえたのでした。
そして今回出た結論は
「米は青空市では新米シーズンしか売れない」でした。
…当然じゃん、なぜ気づかなかったんだ、自分。

野菜販売が順調な雲地ファミリー農園のみなさん。野菜の説明のポップも完璧。
桜井さんのパートナー、あゆみさんの売り口上がとってもうまく、おばさま方に人気でした。
米が付加価値をもつのは新米のシーズンのみ(それはそれで悲しい現実)。
この時期であれば、全ての日本人が「米を食べたい!」と強く思っています。
そして「新しい銘柄を試しに食べてみたい!」とも思っています。
年が明けてすでに自分のお気に入りの米に戻っている2月では、米は売れなかったのでした。
さらに打ち豆にも悲しい現実が待っていました。
「あっ!打ち豆!おいしいわよね~」と言って買った方は山形県出身の方々。
「食べたことないから食べてみようかな~」と購入してくださった方はわずか4人でした。
郷土食はどんなにおいしくても知らない人にとっては、なんだかわからないもの。
メジャーなものならまだしも、打ち豆などはチョー説明商品であることを失念しておりました。

無農薬栽培で格安なので飛ぶように売れてる雲地ファミリー農園の野菜。
しかし売り上げはというと、単価が低いのでそうでもないのです。
野菜販売って、手間のわりに利益が少ないのだなあとますます実感。
お隣の野菜農家も無農薬野菜を販売されてましたが、大型野菜が多くけっこう残っていました。
青空市に大型野菜はむきませんね。
打ち豆のおいしさは言葉でどんなに伝えても、食べてみないとわからないもの。
試食をしていただくことが必要だったのでした。
それを言うなら、つや姫も、食べればとってもおいしいことがわかったのですから、
電気釜を持ってくるべきだったのでした。
で、今回の総括
①米の販売は時期を選ぶ必要がある
②説明商品には試食が必要である
③米も試食は必要である … でございます。
しかし、しかし。
電気釜を持ってきて試食販売をした場合、私一人では店が回りません。
二人分の人件費が出るほど売り上げが上がらないのは、2回の経験でよくわかっています。
仮に、青空市出店の目的をPRと限定し利益度外視とした場合は、
毎回出店する必要があり、顧客と顔なじみにならなくては意味がありません。
週一回など定期的に開催されている地方部の青空市ならまだしも、
月一回ではなかなか顔なじみになるのは難しい。
地元の「都市農村交流」等々の補助金をもらって交通費とか人件費とかをカバーし、
出てこられる人じゃないと継続はムリなような気がします。

売り上げ金額を計算する雲地さんと桜井さん。
ちよだ青空市の出店料は、売上に対しての割合ですから、一般的なマルシェに比べると良心的。
それでもほとんどのお店が赤字なのです。出店料が10,000円とかのマルシェはどうなのかな~。
巷に青空市はたくさんあれど、出店者が儲かったという話をあまり聞かないのは、
上記のような理由からかもしれません。
あ、でも、そう言えば。
すっごく売りあげてる(ように見えた)お店がありました。
それはケーキやクッキーなどのスイーツ屋さん。
丸の内のOLも、ご近所のおばさまも、おしなべて購入されておりました。
まさに「甘いものは別腹」なのだなあ…としみじみ思ったのでございます。
今回の経験を踏まえて次回どうするか…ちょっと心が折れたのでなんとも言えませんが、
新米シーズンにやってみるかあ!的な消極的な考えが、頭を駆け巡っています。
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