「大豆の種まきから味噌づくりまで」第8回・選別のご報告
選別した大豆のなかにこんなのがいましたよ。
パカッと笑ってる笑顔の豆に「石岡くん」と命名。みうちゃんがお持ち帰り。
1月20日(日)、脱穀した大豆の選別を行ったです。
6月に種をまいた大豆が、半年の間に95kgに増えたです。
来月は味噌になるです。
味噌にする前に、虫に食われたのや、
病気になったのや、カビたのをより分けて、
ぴかぴか・そうでもない・食べられないの、3つに選別するです。
ってことで、ちまちまとみんなでその作業を行いました。
腰が若干痛くなりましたが、人によって甘かったり厳しかったり、
こういった作業が向いてたり向いてなかったり、
大変楽しく粛々と選別作業は進みましたのです。
次回は、いよいよ味噌の仕込みでございます。
ってことで、わたくしは前日入り。そして宴会を経て、
翌日早朝から大豆を茹で始めることにしております。
ああ、楽しみだなあ。宴会。
あっ、違った。味噌作り。いやいやいやいや。
次回の味噌作りは2月17日(日)でございます。
皆さまぜひご参加くださいませ。
さて、これがぴかぴかの正品だ。一般的には選別の機械を通して、
まんまるい大粒の豆と小粒のまんまるくない豆とをまず分けるらしいんす。
人間にはそれはムリ~。人によっても基準が違って一律にはなりましぇん。
これが味噌とかきなこになるB品。っていうかちょっと良くない品。
紫斑病にかかったのとか、しわが寄ってるのとか、ワレてるのとか。
けっこう多かったりするんだよね。エンレイの歩留まり見なかったのは失敗。
んでこれがダメ品。さちこさんは肥料にするって言ってましたです。
カビ、病気、虫食いなど「食べたくないなあって大豆」という選別基準。
わかりやすいけど、やっぱ人それぞれ。
さて、産地周りが長かったわたくしなのだが、
担当作物は落葉果樹と一般大型野菜のため、
豆については何一つ知らない。
ってことで、10アールあたりの収量や、ロス率などの数字も
頭にぼんやりとしか入っていない。
頼みの綱の北海道の大豆農家に全然連絡が取れなくて(泣)
ブログ更新が遅れに遅れて・・・・・
って書いてたら、今お電話かかってきました(嬉)。
さて、十勝平野でフツーに農薬をまいて大豆を栽培すると、
10アールあたりだいたい280~300kgの収量がある。
ここは豆に向いている土地なので、北海道全体よりも収量はいい。
農薬を全く使わない無農薬栽培では150kg~180kgほど採れる。
わたくしの知り合いの農家の今年度収量は170kg。
去年は天候が良かったため、割合とたくさん採れた。
しかし9月、ものすごく暑くて虫が出たため、虫食いが多く、
選別してみたら正品率が低く、65%位だったらしい。
通常は85~90%が正品。
これは、虫食いも病気もワレもないものの割合である。
この農家は直接取引をしているので補助金はもらっていないが、
一般栽培の人が大豆を栽培したら収入がいくらになるか聞いてみた。
黙々と選別する人々。腰が痛いとか飽きたとか、
やっぱ向いてないとか、すんごく向いているとか、ほんと人それぞれ。
女衆はにこやかに笑いながら手を動かしてました。やっぱ向いてるんだなあ。
お昼ごはんにマダム容子が作ってくださった「人参のオリーブオイルあえ」。
うまいのなんのって。人参を海水程度の塩水でゆでた後、オイルであえるだけ。
にんじんの甘みとオリーブオイルの香り。ああワインにも合いそうす。
シンプルな料理ほどおいしいってほんとよね
本日、かなーり退屈だったみうちゃん。午後は大豆補充係で大活躍。
地味ーな作業だもん。やっぱ退屈なんだよねえ・・・しみじみ。
大豆60kg(1俵)あたり、なんと2,860円が大豆の金額。
ひーーー! ほんとですか!
安いよね。安すぎる。
大豆作る人がいなくなるのは当たり前なのだ。
そこで民主党キモ入りの戸別所得補償制度が登場する。
その土地の一反当たりの平均収量分が加算されるので、
加算された結果1俵あたり16,000円になる。
採れても採れなくても所得の補償だから平均収量分もらえるの。
えええ、それってさあ、粗放栽培でも作付ときゃもらえるってことよね?
それさあ、税金だよね? それでいいのかなあ。
てなことを一言言いたいけどまあ、それはおいといて。
十勝平野では10アール当たり10万円くらいの売り上げが欲しい。
戸別所得補償されてもそんな金額にはならない。
ちゃんと計算してないけど、全然足りないの。
大豆を作る人は減って当然なのだ。
日本は安い海外産の大豆、しかもGM大豆を大量に輸入しているため、
国産の大豆価格が上がることはおそらく二度とない。
価格競争に負けちゃうもん。当然である。
自国で穀物の自給ができないってのは恐しいことなのだ。
ショッカーどころかGM大豆で日本征服されちゃう可能性だってある。
仮面ライダーもウルトラマンも助けてくれない。
日本の農家と消費者ががんばるしかないのだった。
この日も石岡はあったかくて、ハウスの中はぽかぽか。
やはし主催者の日ごろの行いが・・・違うか。まあいいけど。
とりあえずこの一年で、雨女を返上したらしいわたくしとさちこさんです。
てな数字を見て、さちこさんの大豆を見てみると、
10アール当たり95kgは「よくやったな!」という数字らしい。
そして歩留まり(青大豆の場合)70%も「いいじゃない!」って数字らしい。
良かったなあ。プロの農家にほめてもらったぞ。
さて、その大豆で来月は味噌だ。ドキドキだよね。
ああ、楽しみだなあ、宴会。じゃなくて味噌作り。
うふ。
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