Clear Consideration(大学職員の教育分析)

大学職員が大学教育、高等教育政策について自身の視点で分析します

ブログを書き始めて10年経ちました。

high190です。

このブログを書き始めたのは2006年の10月30日、社会人2年目の頃でした。
当時は東京にいて仕事をしていましたが、ブログが流行ったりWeb2.0が全盛期で様々なサービスが日々生み出されていく刺激的な環境であった事を、ついこの間のように思い出します。当時、マイスターと名乗られていた倉部史記さんのブログ「俺の職場は大学キャンパス」(現在は大学プロデューサーズ・ノートに改称)*1に触発されてブログを書き始めました。自分なりに自己表現の場としてブログを始めてみた訳ですが、かれこれ書き続けていくうちに色々な気づきがあり、続けてみること10年、あっという間に時間が過ぎていました。

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文章を書き連ねるという行為自体にさほどの意味は無いのかも知れませんが、続けていくうちに色々な人との繋がりができ、その繋がりができた源泉は何だったかと思うと、やはりブログの存在が大きかったように思います。さしたる特技も優れた頭脳も持たない私にとって、ブログを書いてきた事は大きな自信になりましたし、ある意味では自分に対する鏡のような存在でもありました。自分が持つ問題意識をブログに綴り、Twitterに投稿する事で見て下さる方々の意見を頂戴して、どのように考えていけば良いのかを教えてもらったように思います。

気づいたら10年も経っていたんだと思うばかりですが、ここで紹介したいエピソードがひとつあります。私は小学校4年生の秋から地元のサッカー少年団に入ってサッカーに親しんできたのですが、当時の監督が「10年続けなければ分からない」と言っていらした事が非常に強く印象に残っています。10年続けなければサッカーでは本当に適性があるかどうかは分からないという趣旨の発言だったと記憶していますが、その時から10年という年月をひとつの節目として考えるようになりました。10年続けられれば適性も見えてくるし、自分の特長も分かってくるということでしょうか。
私なりに受け止めると、10年続けたことで見えてくる方向性があるという事だと思います。このブログを通じて大学に関する情報を収集し、発信し続けていく事が有機的に他者との繋がりを作り、少なからずこれから大学職員を目指そうと思う人にとって何かの役に立つのであれば、これほどブログを書き続けて良かったと実感する事はないです。
私が大いに刺激を受けた関東の若手大学職員勉強会"Greenhorn Network"の設立10周年記念イベント*2でパネリストとして登壇する機会をいただきました。そこで思いあまって「是非ブログを書いて下さい!」と訴えてしまったのですが、同じ登壇者であった松宮慎治さんが毎日のようにブログを書くようになったきっかけを作ってしまった訳です。*3しかしながら、日本国内には平成28年版文部科学統計要覧によると779の大学がある*4ので、そこで働く職員の方々が日々の業務で感じた内容などを積極的に発信する環境があったら、日本の高等教育にとって有意義なのではないかと思ったりしています。

「ブログを続けていると良いことがある」

そのことを一番実感している者として、これからもブログを書き続けたいと思いますし、何か日々の業務で物足りないと思っていらっしゃる大学職員の方がいらっしゃいましたら、是非ブログを始めてみてはいかがでしょうか。