運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

ジュニアユース最終戦(敗退)

 1ヶ月前ですが高円宮杯を1-2で負けました。これで、ジュニアユースの公式戦は全て終了です。

 対戦相手は、J下部の支店で県リーグでもカテゴリが格上のチームで、過去にも何回か対戦したし、練習試合も何回かやったことがあって、粘れば勝てるかもという相手。また、たー君が小さい頃に近所の中学が全国3位で、その中学サッカー部と当時の今回の対戦クラブチームの試合を観戦しにいった時、クラブチームが全中3位をボコボコにしていて衝撃を受けたチームでもあります。

 たー君はスタメン出場。強力な相手だよな。と家で話した時はたー君は、

 「全然やれるよ」と言ってました。

 キックオフ前のたー君の様子を見ると、落ち着きと自信がみえるよい雰囲気。

 前半始まると、ボールが動くと人が奪いにいって球際が激しいバチバチの試合となりました。

 相手チームはテクニックとスピードがある選手が4、5人いてパスワークとドリブルで崩してきます。

 たー君のチームは前からプレスをかけながら、中盤とDFのブロックで激しく取りにいきます。

 たー君のチームは攻撃面で能力的に差が出ています。その中、攻撃の中心選手が1人でドリブルで崩し、フィードで揺さぶり、相手ゴール前でのチャンスを創るプレーを見せます。

 1人でボールを持っていけてしまう馬力のある選手だと思ってましたが、本当に1人で崩していく凄みが、相手が強力になるとより際立つなと見ていました。

 たー君は中盤辺りでインターセプトを繰り返し、この試合でも全部勝っていたと思います。

 それでも相手FWが中盤から抜け出してトップスピードのドリブル突破をしかけて、相手FWをたー君が捕まえにいく場面、トップスピードから急停止、たー君振り切られるなよ!と思ったところで、たー君もピタッと急停止。そこから反発的に喰いつきにいきます。そこで相手FWがクイックな切り返し。またもたー君は急停止からクイックに詰めにいきました。

 「全然やれるよ」と言ってましたが、全然やれてる。納得。

 ジュニアユースになってから切り替えの早い身体操作ができるようになったなぁと思ってましたが、最近は意思通りの身体操作ができているなと感じます。

 ステップワークと身体操作性はたー君の強みだなと感じました。

 後半になると一気に試合が動いて、たー君のチームが先制点、そのあと10分間で逆転されました。

 逆転された時にたー君のチームは見るからに中盤がガス欠状態。点差をひっくり返す余力は無いだろうなと思って、たー君を見るとあきらめていない気持ちが出てる顔をしていました。

 その時、小6の時に全小で5分しか出れなくてベンチでぼーっとした顔してる我が子を見てモヤモヤする私を思い出しました。高円宮杯の県予選でずっと出続けてる我が子の姿を見ると3年間で随分成長したな。参りましたと思って苦笑いしてしまいました。

 

 自陣で守ることが多くなってきた後半に相手のコーナーキックで守るためにポジショニングをとる場面。味方のMFの子がフラフラしていると、たー君がその子の肩をガッとつかんで、前に行けと体を押しました。セカンドボールをつなげるからカウンターできるポジションにいろと言ったのかなと思いました。

 ジュニアの頃はたー君が味方に押されて指示されてましたが、それとは逆の姿をみて変わったなーと思いました。

 終盤になるとたー君のチームが押し返し始めました。中盤の馬力のあるエース君もガス欠状態ですがが気力で突破していきます。ほんと凄みがある。

 中盤あたりで気力を振り絞ってバチバチやりながら最終版でフリーキックのチャンスを得ました。

 ラストチャンスでたー君がDF陣に声をかけてゴール前に上がって、キーパーがキッカーでした。ゴール前にボールを蹴って競り合いをします。ボールがこぼれたところをたー君が拾ってサイドの味方にパス。そしてもう一回クロスを上げましたが、クリアされて試合終了。

 負けてこれで最後のさみしさはありましたが、ジュニアの頃は試合に出ても試合に絡めなかったような子が、最後までボールに絡んで、サッカーしたい気持ちが出るような選手に育った姿が見れて感慨深くなりました。

 

 後半の途中からU18プレミアリーグに出る高校生数名が試合を見ていました。J下部支店の試合ということで見ていたようでしたが、試合が終わった後に、

 「けっこう良いサッカーじゃね。熱くて」と話していましたが、確かに気持ち見える見ごたえのあるサッカーでした。

 たー君達の試合が終わった後のグラウンドでは、横断幕がいっぱいに貼られてアウェーチームでフロンターレのユースが来てU18プレミアリーグがキックオフされました。

 たー君はU18プレミアリーグと同じピッチの上で熱いプレーを見せてくれていました。

 家に帰ってきたたー君に言いました。

 「負けたけど、最後までみんなであきらめないサッカーをしたから、ワンチャンあったね」そして、「たー君のプレーには魂があったよ」

 たー君はただ下を向いていました。もっと高円宮杯をやりたかったんだという気持ちが伝わってきました。