運動神経中の下の子が少年サッカーするってよ。

小2からサッカーを始めた運動神経イマイチなたー君(中1)の、ジュニアユースでの自然体なフットボールライフのブログ。

運動神経悪いとか関係なくなる試合

 運動神経中の下のたー君のサッカーストーリーがこのブログのメインテーマです。

 そんなたー君は、親の目から見ても体がよく動く選手に育ちました。今や球技向きのセンスがみえる運動能力がたー君の強みです。

 話はジュニアの頃まで戻りますが、たー君はジュニアの頃にBチームのスタメンでした。Bチームにもサブがいて、その1人にお世辞にも運動神経悪いよねという子がいました。

 小太りで走ってもひざが上がらない、腕が振れない、前に進まない変な走り方をします。ボールに触る以前の話だし、小太り君が途中から出ると自動的に数的不利になるような状況で、失点が重なるのが目に見えました。

 それでもどこかひたむきなのが分かるので、「一生懸命なのが伝わってくる」と、私とママはいつも応援していました。

 

 それでもお世辞にもサッカー向いてないし、ジュニアで辞めると思っていましたが、なんとジュニアユースも持ち上がりで続けました。

 ジュニアユースはAチームのみの構成なので、ジュニアの頃Aチームだった子達と活動が一緒です。親でもないのに、小太り君がついていけるのか心配でした。

 

 そんな小太り君の活躍の場はハーフタイムです。

 ヒョコヒョコ走りながらドリブルシュートを見せてくれます。周りのベンチの子達とじゃれたり、いじられたりしてます。それが2年生、3年生になると、蹴ったボールにキレが出てきます。ボール回しをしていてもきれいにツータッチ以内で回しています。リフティングもリズミカルカルにやっています。

 少しずつ上手くなっているなと成長が見れます。

 

 前回の記事の、中3の県リーグの最終戦に戻りますが、後半残り15分くらいまでに4-0とほぼ試合を決めていました。そこで、小太り君が交代でピッチに入りました。インサイドハーフのところで起用されました。

 ベンチからわーわーなにやら聞こえます。コーチの指示ではないです。ベンチにいるチームの仲間が小太り君に手をたたいて激励しています。

 ピッチの選手達もそのムードに気づいて、ボールを小太り君にまわします。

 小太り君にパスが出ます。以前はそのパスに足が届かない。けど、この試合ではしっかりトラップしました。ターンして前に進もうとしたところで、囲まれてボールロストのピンチです。しかし、小太り君はボールキープしてなんとか味方にパスをまわしました。

 「ナイス!ナイス!」

 ベンチから仲間の声がとびます。

 チームの仲間達の応援してる様子と小太り君の一生懸命なプレーを見ていると我が子でもないのに目頭が熱くなってきます。

 ママに「泣きそう」と言うと、

 ママはもう泣いてました。

 「いい風景だね。仲間みんなで小学生の頃から一緒にサッカー続けてきたのがよくわかる」

 最高なものを見れたと言っていました。

 その後も試合終了まで、小太り君にみんなでパスをまわします。チャカシではなくて、みんなの顔が真剣なので、ピッチの中で小太り君にできる限りプレーして欲しいのが分かります。小太り君もボールを大事にしたプレーで応えてました。

 ジュニアからジュニアユースにかけて本当にリーグ戦は最終戦。思いの入った試合が見れました。

 ジュニアの頃から見てきた選手達が大きくなって、勝利して喜んでいる中に小太り君がいる姿を見ると、いつまでも見ていたい気分になってしまいました。

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