fc2ブログ

Acrobat 2020がでている

ということでひっそりとリリースされていて、どこのIT系ニュースサイトにも取り上げられてないんじゃないか案件。

ちなみに6月1日なので、すでに半月近く経ってる案件だったりもするという。


200613_Acrobat2020_1

Acrobat DC 2015がもともと今年4月7日にサポート終了だったので(といってもコロナ/COVID-19の影響で7月7日に延長されたけど)、次の永続版Acrobatが果たしてどうなるのか、というのがよくわからなかったのがあったわけで。
なにせAdobeは、段階的に各種永続ライセンスをサブスクリプションへの移行を行ったため。
Acrobatも例外かどうかがまったくわからなかった。


しかし結局出た。
理由は前々から推測をしてるんだけど、「Acrobat製品は今やビジネスシーン向けのツールである」という点が大きいところ、ではないかと。

Adoeが提供している各種ツールは何かしらクリエイティブ系への提供を主としたもの。
Creative Cloudに含まれる各種ツールはもちろんだし、Elements製品だってフォトとビデオなわけだから、どこを切り取ってもクリエイティブ系なのは間違いない。

しかしAcrobatは事情がちょっと違う。
PDF自体が完成データとしての配布用電子文書としての、事実上のデファクトスタンダードになっていることを考えるとよくわかる。
その場合はクリエイティブとか無関係に、ビジネスシーンでもなんでも、ありとあらゆる場面で利用されてる、というのが実際のところ。
macOSは初代Mac OS XからPDFが生成できるし、Windowsも結局、Windows 10ではプリンタドライバーとしてPDF生成がどのアプリケーションでも行えるようになったし(生成結果はともかく……)、MS Officeでも2007からは別名保存や書き出しでやはりPDFの生成ができるようになってたという現実を考えればわかる。


その辺のツールで書き出しはされるって考えたうえで、ビジネス分野ではまだサブスクリプションに抵抗があるところも少なからずある、と考えると、まだまだ永続ライセンスを出さざるを得ないのだろうな、全部サブスクリプションに切り替えると競合他社に流れそうだな、というところがなんとなく垣間見えてくる。



さてAcrobat 2020自体の話に戻すとして。

まず、6/2時点で、必要システム構成・新機能・FAQまわりなどが全部出ていて、Googleでも検索キーワードできっちりとそれらページにたどり着けてた。

もちろんサポート期間についてもページが更新されてた。サポート期限はきっちり5年後の、2025年6月1日だった。

ちなみに2017が2017年6月6日リリースだったので、前回比較でいえば同時期なんだけど、もともとAcrobatはリリース月が結構バラバラなので、いつ出るかってのは実は読みにくい代物だったりする。



ちなみに価格は下記。

200613_Acrobat2020_2 200613_Acrobat2020_3


Acrobat Pro DC サブスクリプションの年間一括が18,960円+税、Standardが16,560円+税なので、前者で約3.8年分、後者で約2.8年分なので、その期間を切ると永続よりもサブスクのほうが安い、ということになる。



まあどのみち、コンプリートプラン使ってる人にはこれ自体使わないって話にしかならない、というオチですが。なんで自分も使わない。たぶん。

このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - Acrobat 2020がでている

コメント

非公開コメント

最近の記事

はてブ数順傾向

プロフィール

あさうす

  • Author:あさうす
  • DTP業界を中心に主観だらけの毒を吐いてます。後ろ盾なし、保証なし。あくまでも独断と偏見に満ちているだけで、何かの圧力とかはありません。たぶん。いやないです。信じてください。

    なお、名無しコメント&煽り、勝手にトラックバックやリンクなどはご自由に。spam認定したもの以外は削除しません。ただしFC2の都合でTBは弾かれるかもしれません。

    当blogは、Firefoxを推奨します。

    何かお問い合わせございましたら [[email protected]] までどうぞ。

月別アーカイブ