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要は動作環境をどう維持するかの問題

はい前回の続きです。



動作保証外のOSとアプリケーションの組み合わせでは不安がある。トラブルが起きたときに賠償問題等が発生する可能性がある。
じゃあどうやって自己防衛するかってところのおはなしです。

そう難しい話ではないので、すごく簡単に。

まあ単純な話です。
表題のとおりで「動作環境の維持をどうするか」という話なだけなわけで。その際、アプリケーションのバージョンは変更できないとなると、OS環境を維持させるという話になる。
OS環境の維持ということになると、動作させることができるハードウェアの確保が大事になってくるかと思います。

その際に考えられる方策としては、おおよそ三つあるかと。



1.第三者に維持を依頼する

まずはこれ。誰が維持するかという際に、ハードウェアメーカーが当てにならないということを前提に、別の組織等に維持を依頼する、という点。
「そんなところないんじゃないの?」と思われるかもしれないですが、あるにはあります。
そこでうってつけの内容なのが下記。

「第三者保守」で変わるハードウェア運用管理の世界【ITmedia エンタープライズ】

記事じたいは広告のようです。なので中身の実体そのものは話半分にしていただくとして……全体の骨格としての話で、外部に委託してメンテナンス等を依頼して、可能な限り万全な体制をとってしまおう、というのがこの話です。

ただし、費用はそれなりにかかると思います。第三者に依頼するだけなおさらです。それなりに中・大規模クラスじゃないと少々厳しいかな……。もっとも、相手も受けてくれるかってのもありますし、業者の選定というのもあると思いますが(ただまあ、上の記事を鵜呑みにする限り、どうも日本じゃそんなに多くないっぽいですが)。



2.自前で予備機器を保持する

外部委託が費用面その他各種状況で厳しいってことであれば、自前で調達するしかありません。なので、あらかじめ動作機器を複数まとめて入手しておき、一部は予備機器として厳重に保管しておく方法。
もちろん費用はかかりますし、保管場所の問題もあるものの、外部委託よりかは確実に安く上がるでしょう。

もっとも、ケースによっては一切利用しないということもあるので、無駄が生じる可能性はあります。あと、PCということだと故障範囲を考慮しないといけないわけなので、少なくともストレージ・メモリ・入力デバイス・外部出力装置等々もあわせて用意が必要かと。
まあ、場合によっては一切利用しないということもありうるのがこの方法の難点。調達できるうちの予備ってことであれば、まあ、仕方ないかと。



3.必要に応じて外部で機器を都度入手

外部委託もイヤ、自前管理もイヤ、ということであれば……壊れたらその都度、入手っていう方法になるかと。
単純な話、中古市場などで漁る、という手法です。
これについてはちょっと前に話題で取り上げられたこともあるので、目にした人も少なからずいるはず。

あの「PC-98」が高値で売られ続けていた その意外な使われ方【withnews】
PC-98シリーズは中古市場で人気を継続中【スラド】

国産PCの代表格、PC-98x1シリーズは、1990年代に広く普及し、しすぎた結果として、メーカー販売やサポートが終わっても、使い続けなければならないという宿命を負ってしまったわけで。ちなみに、販売は2003年、サポートは2010年で終わっているらしい。最後は思った以上に引っ張ってますが。

ただこれについての欠点が少なくとも3つ。いわゆるビンテージプライスになりうるので割高になることと、確実に調達できるかは不明であること、そして、意図するピンポイントの機材に到達できるかどうか。最初のやつはまあ仕方ないにしても、二番目は……もともとどれだけ普及してたかが鍵になるかと。そして普及してなければ調達が難しくなるだけでなく、その分調達価格にも跳ね返ってくるであろうと。あと最後は、目的のスペックと同等の品が手に入らない可能性もあり……。

実質のところ、その場しのぎになってしまうので、計画性がない状態だなあという問題がどうしてもつきまといます。



DTP・印刷現場っていうと、ここ10年ベースで考えるとDTPが当たり前だし、となると多いのはMacなわけですが、一般的なシェアを考慮すると、3.の方法は正直厳しいという事実があるという……直近の機材であれば比較的入手しやすいってのはあるんですが、それでも万全とは言い難いですし。

Windows環境ならハードウェアもOSもサポートも複数年耐えられる状況にあるうえ、普及率を考えると中古調達も調達しやすく、ケースによっては新品も調達できるので(Windows 7の場合は2009年登場だけど、本エントリの日付時点でもダウングレード権を行使したモデルが新発売されるという状況があるという事実。約7年という実績はある意味凄い)、環境を考慮するというのも業務においては重要な考慮になりえるはず。

……もっとも、過去を変えられるわけではないので、これからどう考えていくかっていうお話になるかと思いますが。



ともあれ、個人的な思いやその場限りの考えだけでなく、総合的にいろいろ考察しながら業務を行っていかないといけないところです、はい。

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