2016/04/17
フォントはファミリー単位で運用するのが吉
表題がすべてだったりします。実際のところ、これ以上言いようがない……。
というだけのも変な話なので、「ファミリー単位で使えるようにしておかないと危ないよ」というおはなしをします。
今回はInDesignに絡む、とある状況で書いてますが、それ以外のシーンでも原則同様と考えてください。
ある意味どうでもいいことや、役立つかどうかもわからないような中身を、日々脳内から適当に垂れ流しまくりつつ、今日をなんとか生き存えることを思案してます。
2016/04/17
というだけのも変な話なので、「ファミリー単位で使えるようにしておかないと危ないよ」というおはなしをします。
今回はInDesignに絡む、とある状況で書いてますが、それ以外のシーンでも原則同様と考えてください。
まずはルビを打つ元の文字を、「日本語OpenType Stdフォント」(Adobe-Japan 1-3仕様のOpenTypeフォント)で設定します。
それに対し、ダイアログデフォルトの状態でルビを付与します。
当然ながらルビが付与された状態にはなります。
書式→フォント検索で、フォント検索ダイアログを表示します。
ダイアログが表示されたら、現在設定されているフォントと同じファミリーの、よりウェイトの高いものに置換します。
そして、その状態で保存して閉じてしまいます。
次に開く状態……の前に、使用したフォントは非アクティブの状態にしてしまいます。システムから削除した状態でも、フォント管理ソフトでOFFにした状態でも、Creative CloudでTypekitを使っているものであれば同期OFFにしても、いずれでも構いません。
その状態で保存したドキュメントを開くと、当然ながらフォントが無いということで警告が表示されます。
通常はそのままにすることはないはず。表示に従って、該当のフォントをアクティブの状態にすると思いますが、それを行って実際のドキュメントを開いた状態にすると……。
なんじゃこりゃあ。
結果として、「ルビ部分だけがミッシンググリフ」の状態になってしまいます。しかくにばってん。
なお、この件、下記の条件に一致した場合に発生するようです。
なのでこの条件に合致しない場合は影響はないはず。たぶん。
バージョンはCS3/CS4/CS5/CS5.5/CS6/CC(2013)/CC2014/CC2015で確認したのだけれども、CS3とCS4自体では発生しませんでした。しかしそれらで処理を行ったドキュメントをCS5以降で開いた場合は同じように問題が起きる模様。
置換後+保存前と、該当フォントだけアクティブ+開いた後、それぞれの状態でIDMLに書き出して、ストーリー部分の記述を比較したんですが、それ自体の差異はありませんでした(フォント情報については書き出した時点でのアクティブ状態を見ているので影響する。ただしミッシンググリフ状態で開いても、置換前のファミリー情報自体は保持されている)。
バージョン間の結果も踏まえる限りはInDesign自体が持つ組版処理エンジンの問題ということになりそう。
回避策としては条件に当てはまらない状態にすればいい……んですが、何処で作成されたファイルかや、フォントが一括置換されたかどうかもわからないような場合を考えると、「ファミリー単位でアクティブにする」以外の回避策は事実上なかったりします。
で、あくまでもこれは特定のソフトと状況における問題ではあるんですが……。
実際のところこれに限らず、ファミリーのフォント群はセットで運用しないとどのみち危ないと思いますし、さまざまな利用シーンを考慮すると、それ以外は難しいとも思うんですよ。
これについては日本語OpenType Stdフォントに限らずです。もちろんAdobe-Japan仕様のフォントにも限らず。TrueType based OpenTypeであろうと、欧文フォントであろうと、フォントフォーマットや対応言語種類に限らず、フォント全般にいえるところ。
ということで表題のように、フォントはファミリー単位で運用するのが良いと思います、はい。
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