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Acrobat DCで加わったプリフライト項目

いや実はリリースされたときからその言葉がずーっと気になってたんです。

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この「フォントをアウトラインに変換」という、ある意味悪魔の囁きのような文言が。

てことで簡単に実験してみました。

まずはIllustratorでこんなデータを用意しました。あ、文言はお気になさらず。

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それをPDF/X-4で保存しました。

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Acrobat DCで開き、フォントのプロパティを確認すると、エンベッドされています。

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ツールの「印刷工程」を選びます。ツール選択が別画面になったのでめんどくさいです。

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ツールリストが開いたら「プリフライト」を選びます。

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プリフライトパネルが開いたら、「フォントをアウトラインに変換」を選び、「解析してフィックスアップ」ボタンをクリック。

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別名保存のダイアログが自動的に開くので、別名入力して保存します。

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プリフライトパネルで結果が表示されます。

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そしてフォントのプロパティを見てみると……

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消えた、消えましたよ、フォント情報が。

透明効果を使ったアウトライン処理とは異なり、オーバープリントも乗算にならず、きちんとオーバープリントが保たれてます。

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試しにIllustratorで開いたら、きっちりとアウトライン化されてました。

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いままでは透明機能で無理くりアウトライン化するか、外部のプラグイン(PitStopなど)でアウトライン化するかのどちらかしかなかったわけですが、今度からは標準で安全なアウトライン化が簡単にできることになりそうです。

ただ……これ、大量ページにやったらどうなるかっていうのがちょっと不安なのと、どう考えてもその場合はファイル容量が大幅に増えることになりそうなので、手放しで喜んでいいかどうかは悩ましい機能だと思います。



追記:InDesignで164P分の文章ものを適当に作ってアウトライン化してみたんですが、1ページ1オブジェクト扱いでアウトライン処理されるようです。勿論、ページ数が多ければ多いほど時間がかかります。
なお、エンベッドでは580kbしかなかったファイルが219MBまで膨れ上がりました。
……予想通りの結果でやっぱり悩ましい機能だという結論に。



さらに追記:フォントが埋め込みできておらず代替フォントで表示されている場合、「欠落しているフォントを埋め込む」という処理で代替フォントのままアウトライン化されます。
よって、事前にすべてのフォントが埋め込まれたPDFでないと意図した結果にはならないという危険な状態になります。
……もっともこのへんは透明機能を使ったアウトラインでも同じなんですが。

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