ヒシミラクル(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「ヒシミラクル」をモチーフとするウマ娘である。CV:春日さくら
誕生日:3月31日 身長:156cm 体重:普通 スリーサイズ:B85・W62・H88
できる範囲でふつ~には頑張りつつ、なんとなくハッピーになれたらな~……な、ウマ娘。
よせられる期待には精一杯応えたいと思ってはいるが、ふつ~にサボりたくなってしまう時だってあるのだ。
そんな彼女だから、いつか"ミラクル"を起こす時がくる……かも?
2023年2月22日配信の「ぱかライブTV Vol.26」にて発表されたウマ娘。「ヒシ」冠名ではヒシアマゾン、ヒシアケボノに続いて3人目のウマ娘となり、彼女の登場で(彼女の発表時点での)ヒシ軍団のGⅠ馬は全てウマ娘化された。
レースに対して人生を懸けるほどの意欲も目的意識も持たず、トレーニングも気が乗らなければサボり、学生生活をなんとなくこなしてスポーツ系の大学への推薦を貰うことを目指している「ふつ~」のウマ娘。
これまでの自称「普通」勢のウマ娘たち(ナイスネイチャやマチカネタンホイザなど)は、その実力やメンタルにおいて傍から見ると全く普通ではない面々だったが、彼女は根本的にメンタリティやレースへの姿勢の部分において、日常の雑事や目先の楽しみに流されやすい「ごく普通の学生」でしかないという、レースに全てを懸けるのが当たり前のウマ娘の中では、逆に非常に異色なキャラクターとなっている。育成シナリオ序盤で怪我をして休んでいるうちにそれを口実にずるずるとトレーニングをサボってしまい、今さらトレーナーに「実はもう治ってました」とは言い出せなくなってしまうイベントは、身に覚えがあって辛くなったトレーナーも多い。
作中でも頻繁に「ズブい」と言われるほど、何事につけてもやる気のエンジンのかかりが遅いが、エンジンがかかると光るものを見せる。流されやすい性格ゆえにおだてられるのに弱く、期待されると乗せられて頑張るタイプ。その一方、自己評価の低さもあって他人の後押しがないとすぐに立ち止まってしまう。
ゲームの育成シナリオでは、そんな安定志向で夢も目標も特にない彼女が、可能性を見出したトレーナーの期待の言葉におだてられてトゥインクル・シリーズに挑む。
基本的に標準語で話しているが、稀に関西弁が混じる。
好物はお好み焼き。これは恐らく2014年に放送された宝塚記念のCMが元ネタ。育成シナリオ中に出てくる「「エビイカホタテ、ズワイガニ」の全部乗せ」もここから。竹野内豊演じるウマ息子♂も出ているぞ。
また泳ぎが非常に苦手で、水泳テストからは必死で逃げるほど(元ネタについては後述)。
父親の影響?でサッカーが好きだが、基本は観る専。
同じくズブいメジロブライトよろしく「ほわぁ」という声がたまに出るが、あちらほど口癖ではない。
ウマ娘内で「ヒシ」はヒシアマゾンとヒシアケボノ、「ミラクル」もケイエスミラクルが既にいるためか(ウマ娘ストーリーで本人もこのことをネタにしている)、級友を筆頭に多くの人物から「ミラ子」と呼ばれている。両親からは「クーちゃん」と呼ばれている。
なお、モチーフ馬は当時からネット上ではよく「ミラコー」と呼ばれていた。
勝負服は白地に左胸上に青一本縦縞が通った袖なしブラウスに、右腰から左腰下に垂れ下がる青いリボンの付いた白と青基調のスカート、両肘上から両手首にかけてスカートと同柄のアームカバー、灰色のタイツ、右足が白、左足が紺色の靴というデザイン。
スリーサイズではW62と登場時点で全体2位の胴回りが特徴的。H88は全体3位タイであり、中々のゆるふわボディの持ち主である。
ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
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スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
90 | 95 | 92 | 87 | 86 | |||||||||||||||
バ場適性 | |||||||||||||||||||
芝 | ダート | ||||||||||||||||||
A | G | ||||||||||||||||||
距離適性 | |||||||||||||||||||
短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
G | G | A | A | ||||||||||||||||
脚質適性 | |||||||||||||||||||
逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
G | C | A | B | ||||||||||||||||
成長率 | |||||||||||||||||||
固有スキル『Bang☆ミラクるわせ!』 | |||||||||||||||||||
最終コーナー後半で中団にいると速度を少し上げ続ける、さらに長距離レースで人気が低い場合すごく上げ続ける | |||||||||||||||||||
ウマ娘テンプレートボックス |
3月20日に実装されたシンボリクリスエスの育成シナリオでは、同時に発表されたネオユニヴァースとタップダンスシチーが早速登場した一方、なぜか彼女だけ登場しなかったので「ズブいからたぶんまだ自分がウマ娘化されたことに気付いてない」とか言われていたが、4月19日のネオユニヴァースの育成実装に伴い一足遅れてレースライバルとしてゲーム内に登場した。
その後、次の新規育成ウマ娘更新である5月10日に「RTTT」最終回が公開されみんながナリタトップロード実装だと思っていたところに早くも育成実装。そんなところまで穴馬ぶりを発揮せんでも。
距離適性は潔いステイヤー。中長距離ウマ娘ではマイル適性がFの者は多いが、Gはスーパークリーク以来2人目である。スーパークリークは2000m未満の経験がゼロな一方、こちらは8戦も走っている(1200を4回、1800を4回)。ただ、その全てが新馬戦か未勝利戦で全敗なので……。
また、成長率が4分割なのもアグネスデジタル以来2人目となった。
脚質は差し。所持スキル・進化スキルも全て差し専用なので、差し以外で育成する理由はほぼ無いだろう。
案の定というか、ナカヤマフェスタと並ぶ「人気薄を追加効果条件とした固有」を持つ。さらに追加効果に長距離を指定し、発動タイミング的にも明らかな長距離用である(一応、阪神芝2200でも使えなくはないタイミング)。終盤がほぼ最終直線になるマイル以下コースで中盤用にする暴挙もできなくはない。育成中のレースでも非常に発動しにくいため、固有不発による事故には気を付けたい。
育成目標は初勝利がダービー当日という史実を踏まえ、序盤は日本ダービーのターンまでという長めのファン集め(ダービーに出走するとちょっとした隠しイベントあり)。その後は史実準拠のレース選択となり春天と宝塚に1着指定があるが、春天は強力なライバルがいないのでスタミナ確保をサボらなければ特段問題はないだろう。史実では故障してしまったシニア級の秋は秋古馬三冠を皆勤するため、「グランドマスターズ」シナリオでは欠片と体力の調整などに気を付けたいところ。
隠しイベントとして、クラシック級の有馬記念に出走すると、鬼のように強いシンボリクリスエスが出走してくる。勝つと長距離用回復スキル「脇目も振らず」のヒントが貰える。
またクラシック級の日本ダービー、ジャパンカップ、有馬記念、シニア級の天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念を勝利すると隠しイベント「7連続ローリング!」が発生しスピード・スタミナ・パワーがそれぞれ+25と「位置取り押し上げ」「がむしゃら」「進出開始」のヒントが貰える。ただし上記の鬼強シンボリクリスエスを倒す必要があるので難易度は高め。
固有二つ名「のんびり癒やしウマ娘」の取得条件は「菊花賞、天皇賞(春)、シニア級の宝塚記念を勝利し、7回以上お休みし、「夜ふかし気味」を持たない状態で育成完了」。勝利条件と「夜ふかし気味」は問題ないとして、ネックは「7回以上お休みする」という条件。条件を満たすだけなら簡単だが、強く育成するにはなるべくお休みの回数を減らして回復は賢さトレや友人サポートとのお出かけで済ませたいだけに、ステータスとの両立は厳しい。
特殊実況はシニア級の宝塚記念。「来る!来る!ヒシミラクル!」(梶原誠アナ)……ではなく、杉本清アナの実況を元にしたもの。発生条件は菊花賞と天皇賞(春)の勝利。春天は1着指定なので、スタミナ不足で菊花賞を落とさないように気を付けよう。
育成シナリオでは前述の通り「ふつ~のウマ娘」であるミラ子をトレーナーがおだてにおだててレースに向かわせるが、そうして何度ものミラクルを経ようとも本質的に「ふつ~のウマ娘」のままなミラ子の在り方を描く。直前(かつミラ子初登場)の壮大なドラマを描いたネオユニヴァースとはある種対照的なシナリオとなっている。トレセン学園の中でもGⅠで活躍するような上澄みではない、その他大勢のモブウマ娘たちがどんな学園生活を送っているのかが垣間見えるシナリオでもある。
人によっては一番の注目事項だったかもしれない「おじさん」については、明白にそれらしい登場人物としては出てこないものの、要所要所で「観客のおじさん」とか「ファンのおじさん」が顔を出してきたり、ミラ子がいわゆるおじさん構文でメールを送ってくる場面があったり、明らかに何か散りばめられてはいる。
上記のような要素から一部トレーナーからは「モブウマ娘の育成シナリオみたい」という声もあるが、実際ウマ娘ストーリーではデビュー前のミラ子の友人として「朗らかなウマ娘」と「シニカルなウマ娘」というモブウマ娘2人が3Dモデルとボイスつきで登場し(それぞれ育成レースに登場するモブウマ娘の「ハートリーレター」と「ビロンギングス」の3Dモデルが使用されている)、ミラ子自身がそのモブウマ娘の中に混ざってもほとんど違和感のないキャラデザになっている。そもそもウマ娘ストーリーでトレーナーがミラ子に目を留めたのも「他のウマ娘のレース映像の背景にたまたま映っていたのがなんとなく気になった」というもの。地味血統、格安、未勝利脱出まで10戦という、菊花賞までのヒシミラクルの史実における平凡さが強調されたキャラウター造形になっている。
そして、調教師が3/8の抽選に追加登録料200万円を独断で支払って菊花賞を勝利、宝塚記念で単勝に大金を投じた「ミラクルおじさん」の存在など、人気薄でGⅠを3勝したというその後の史実をベースにしたエピソードたちから、「トレーナーと出会わなければ一介のモブウマ娘で終わっていたはずのウマ娘と、そんな彼女の可能性に賭ける人々」という形で「賭け事のしての競馬」を賭博要素のないウマ娘の世界に落とし込んでいるシナリオとも言えるだろう。
未勝利を脱出するまで実に10戦を要しながら、2002年の菊花賞、2003年の天皇賞(春)と宝塚記念をそれぞれ10番人気、7番人気、6番人気で勝利し、3戦全て馬連万馬券をもたらした稀代の穴馬。ひとりの男性にその名の通りのミラクルをもたらしたことでも知られる。
1999年生まれ。シンボリクリスエスやタニノギムレット、ファインモーションと同期である。
父サッカーボーイ、母シュンサクヨシコ。サッカーボーイといえば激しい気性難で知られた末脚自慢のマイラーだが、その産駒はヒシミラクルとナリタトップロードを筆頭に、2800m時代の東京大賞典勝ち馬キョウトシチーや、ステイヤーズSと阪神大賞典を勝ったアイポッパーなど、むしろステイヤーが多かった。
オーナーは「ヒシ」冠名の阿部雅一郎。地味な血統もあってか、なかなか買い手も見つからず、2歳時の北海道トレーニングセールでようやく650万円(税抜)で落札された格安馬であった。
その価格でも阿部オーナーは「ちょっと高いかな」と思っていたと言い、「これで1、2勝できたら御の字、それ以上走ったらミラクルだぞ」という理由で「ヒシミラクル」と名付けられた。
2歳の8月にデビューするが最初は短距離を走って惨敗続き、距離を延ばしたことで成績は向上したが、未勝利を脱出したのはなんと3歳5月、タニノギムレットが勝った日本ダービー当日。実に10戦目での初勝利であった。その後、500万下を2戦目、1000万下を3戦目で勝ち抜け、菊花賞を目指して神戸新聞杯に挑んだが6着。
それでも佐山調教師が追加登録料200万円を独断で出して菊花賞に登録。なんとか3/8の抽選を突破して出走を果たすと、1番人気ノーリーズンがスタート直後に落馬する波乱のレースをロングスパートの捲りで勝利。見事に10番人気で穴を開ける。さらに2着に16番人気ファストタテヤマが猛然と突っ込み、馬場鉄志アナは「今年も大波乱になるぞー!」と絶叫。馬連96,070円、三連複344,630円という大波乱を巻き起こした。[1]
しかしその後の有馬記念は11着、明けて4歳の阪神大賞典は12着、産経大阪杯も7着と凡走。単なる一発屋だったか……と思われたが、7番人気の天皇賞(春)でまたしても捲りで穴を開けGⅠ2勝目を挙げ、2着に8番人気サンライズジェガーを引き連れて馬連16,490円、馬単31,770円をもたらした。
とはいえ菊花賞はタニノギムレットもシンボリクリスエスも不在で1番人気ノーリーズンが落馬競走中止、天皇賞(春)もGⅠ馬はヒシミラクルを含めて2頭だけという小粒なメンバーだったこともあり、他のレースでの惨敗ぶりもあって、実力の評価が難しく、少なくとも3000m以上が本領の純然たるステイヤーではないか、といった感じの評価であった。
続く宝塚記念は同期のシンボリクリスエス、3歳で挑んできた二冠馬ネオユニヴァースをはじめ、アグネスデジタル、タップダンスシチーら「史上最高の宝塚記念」と言われたメンバーが揃い、前述の通りここは距離が短いと見られたヒシミラクルは6番人気に留まる。しかし主戦の角田晃一騎手がスタート直後から押っつけ通しの超超超ロングスパートを仕掛け、ハイペースで前潰れの展開に乗じて外から猛然と強襲、梶原誠アナの「来る!来る!ヒシミラクル!来る!来る!来た!」の名実況とともにGⅠ3勝目を挙げた。ここでも2着に8番人気ツルマルボーイを連れてきて、馬連は14,080円である。
なお、この宝塚記念ではひとりの中年男性がヒシミラクルの単勝に1222万円を突っ込み、宝塚記念の1着賞金を上回る2億円弱の配当をゲット。1222万円の出所はアグネスデジタルの安田記念の単勝配当全額であり[2]、「ミラクルおじさん」として語り草になっている。
2024年4月10日に放送された「奇跡体験!アンビリバボー」でこの話が取り上げられており、ウマUMA研究家の角由紀子氏は、「ヒシミラクルおじさんは未来からやってきたタイムトラベラーで、歴史改変が起こらないように三度に分けて馬券をつぎ込み大金を手にしたのではないか?」という珍説まで生まれた。
その後は京都大賞典で2着になるも、繋靱帯炎を発症。1年の休養を経て復帰したがその後は凡走が続き、2005年の天皇賞(春)後に繋靱帯炎が再発、現役引退となった。通算28戦6勝。オープン以上の勝利はGⅠでの3勝のみである。
レースぶりは端的に言ってズブズブにズブいステイヤー。あまりにズブすぎて主戦の角田晃一騎手は3コーナー前から追い通しであり、前述の通り距離の短い宝塚記念に至ってはスタートからゴールまでレース中ずっと押っつけっぱなし。勝利後のインタビューでは毎回疲労困憊していた。菊花賞と春天のロングスパート捲りもひとえにこのズブさ故である。
また泳ぎが非常に苦手で、プール調教では他の馬が1周35秒、早ければ30秒以内で回るコースに48秒かかっていたらしい。プール調教の映像もあるが、泳いでいるというより半分溺れている。誰が呼んだか「必死ミラクル」。最初は普通だったらしいのだがいつからかやる気がなくなってああなったらしい。ちなみに、上述のプールで溺れかけてる動画は、繋靱帯炎のリハビリ中に撮影されたものである。温泉では気持ち良さそうにしていたらしいので別に水が嫌いというわけでもないようだ。ウマ娘ではスタミナトレーニングがプールだが、ビート板勢ではあるものの特に固有のデメリットなどはないため、ステイヤーを目指して遠慮なくプールに入れよう。
引退後は種牡馬入りしたが、地味血統で勝ち上がりの遅かったズブいステイヤーとあっては全く牝馬は集まらず、産駒は30頭のみ。中央では僅か4勝、地方でも佐賀で重賞馬が1頭出たに留まった。
2010年に種牡馬引退、その後は浦河町の牧場で余生を過ごしており、繁殖シーズンには当て馬の仕事をしているそうな。2023年現在、存命の菊花賞馬では最長寿となっている。ちなみに存命ダービー馬の最長寿は同期のタニノギムレットで、皐月賞馬ノーリーズンも存命である。
詳細は当該記事へ→ヒシミラクル
案の定と言うべきか、例のプール調教を再現したイラストも多数投稿されている。
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掲示板
499 ななしのよっしん
2024/09/27(金) 00:52:35 ID: oA9Z9C9Mbx
トレーニング中にちょうちょを追っかけてどこかに行ってしまったりとフリーダムなウララちゃんに
ミラ子が「私がしっかりしないと~」となって面倒見するというシチュが脳裏をよぎった
500 ななしのよっしん
2024/11/26(火) 22:09:03 ID: RcmWTbgoNy
ひぇ…オーストラリア競馬でプール調教でパニックになった馬が溺死…
https://
501 ななしのよっしん
2025/01/04(土) 00:18:15 ID: CFmW1l4MDG
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/10(金) 16:00
最終更新:2025/01/10(金) 15:00
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