マチカネタンホイザ(ウマ娘) 単語

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マチカネタンホイザ

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「なんだか今度こそ うまくいきそうな予感がするっ!

 マチカネタンホイザ(ウマ娘)

マチカネタンホイザ(ウマ娘) とは、Cygamesメディアミックスプロジェクトウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター

未完の大器”と称された実在競走馬マチカネタンホイザ」をモチーフとするウマ娘である。
CV遠野ひかる

概要

誕生日5月7日 身長155cm 体重:微増(食べすぎちゃった) 
スリーサイズ:B80・W55・H80

で前向き、いつでも全力の優等生な性格…なのにイマイチちきれなかったり、肝心な部分でポカをするなど、天然なところも。
そんな彼女の自分への評価は……「普通」な子。
個性の強い子たちに憧れたりもするけれど、自分らしさを大事に、ひたむきに頑ります!

アニメ第2期スタートに伴って追加されたウマ娘栗毛。右ひっかけるように斜めに被った帽子は、帽子い模様と前の一筋の白髪を合わせて、額の中央部から右のにかけて斜めに通っていた流星(顔のい部分)を意識したものか。帽子ウマ娘専用のものではなく、ヒト向けの帽子けてを通して被っているように見える。ゲーム版のロード中に表示される1コマ漫画では自ら帽子ハサミけているらしいことが明らかになった。

勝負服名前の由来がドイツ語だからかドイツ民族衣装。史実の「マチカネ」の勝負服地に線)を意識してコルセットリボンソックスミニフレアスカートタイ帽子群青)、シャツとスカート下地ジョッキーパンツという少女コーデ。

アニメでの活躍

所属はチームカノープス。ほわほわと明るい少女で、カノープス内ではツインターボの次にノリがよく、ボケツッコミもこなす万(?)な活躍を見せる。

初登場は第2期オープニングツインターボの靴が命中して鼻血を出したり、最も祝福された高松宮杯再現されたりしている。

第3話本編初登場。初詣で「カノープスに大新人が入った」として登場した間に賽銭箱の上からが降ってきてに直撃、鼻血という(色んな意味で)ロケットスタートを決めた。

レースシーンミホノブルボンに圧倒された皐月賞(4話)、ブルボンライスの2強とデッドヒートを繰り広げた菊花賞(6話)、メジロパーマーハイペースにイクノと共に耐えるもマックイーン&ライス走に圧倒された天皇賞(8話)、ネイチャと共に出走して「奇跡復活」の陰で善戦するもライブ圏内入りはわなかった有馬記念(13話)がある。

ゲームでの扱い

ステータス2)
スピード スタミナ パワー 根性 賢さ
79 91 82 88 85
バ場適性
ダート
A G
距離適性
距離 マイル 距離 距離
G D A A
脚質適性
逃げ 先行 差し 追込
F A A E
成長率
固有スキル
レディー、どんっ!』⇒
『どんっ、パッ、むんっ!(3)』
レース中盤付近で中団にいるとき、気合を入れ直して持久力を少し回復し、さらに速度をわずかに上げる
ウマ娘テンプレートボックス

育成目標

  1. ジュニア6月メイクデビュー出走
  2. ジュニア12月後半まで:G1レース5着以内に入着する
  3. クラシック4月前半:皐月賞G1)で5着以内
  4. クラシック5月後半:日本ダービーG1)で5着以内
  5. クラシック10月後半:菊花賞G1)で3着以内
  6. ニア2月後半:ダイヤモンドステークスG3)で3着以内
  7. ニア4月後半:天皇賞(春)(G1)で3着以内
  8. ニア6月後半:宝塚記念G1)で3着以内
  9. ニア11月後半:ジャパンカップ(G1)で3着以内
  10. ニア12月後半:有馬記念G1)で1着

概要

2021年5月17日に育成実装されたナリタブライアンシナリオにて、ツインターボと共にCPUライバルの一人としてついに実装。通常ルートでは天皇賞(秋)でのメインライバルとなり、当初こそブライアンにやや軽んじられたが「普通」なりの意地を見せ、ブライアンも全力で応じることとなる。また、史実では出血で出走がわなかったジャパンカップにも顔を見せてくれる。
なお、ルート分岐でハードモードに突入するとCPUライバルが差し替わり、マチタンの出番はほぼなくなることに注意。
同年8月30日アップデート以降はナリタブライアン以外の育成においてもランダムレースに出走してくるするようになった。

育成実装

2022年2月24日2[ぱんぱかティルトット]として育成ウマ娘マチカネタンホイザ実装2のウマ娘はいずれもサービス開始時から実装されている初期組であり、2として追加された初めての育成ウマ娘となった。同時に専用勝負服実装。各育成シナリオ及びレースでも差し替えられた。

育成ウマ娘実装前とべると、マイル適性が若干上昇した以外はほぼ変わりない。
成長率、持久力回復速度上昇の複合効果を持つ固有スキルなどから長距離育成に適した力となっている。

育成シナリオでは、特定レースライバルに勝つと固有イベントが発生し、ステータス上昇とスキルヒントが得られる。条件は以下の通り。

いずれも史実では未出走(各人の活躍するレースに割り込む形)なので育成標外のレースとなる。特にフラグとなる描写もないため、取りこぼしを避けるには2月24日アプデで追加された新機ローテーション」を活用したい。「ローテーション」はこれまで1件だけだったレース予約を複数同時に行える機で、上記レースを全部先に予約しておくことができる。但し、いずれのライバル目標「出走」クラスの強化がされているので闇に出走しても返り討ちになる。キチンと育成したトレーナー向け。

シナリオ本編は全体的には史実をなぞった形、つまりアニメ2期の後半と重なっており、最後は93年有馬記念トウカイテイオービワハヤヒデを下して「主人公」となることで締めくくられる。……が、その間には本来94年(5歳時)のみ走った宝塚記念が挟まっており、そこから先のジャパンカップからは「94年時の要素」も混ざってくる。それがどのようにを及ぼすのかは、是非そので確かめてほしい。

標着順はラスト有馬記念以外概ね3着~5着と緩めだが、出走する相手が同世代・先輩格である中長距離スターウマ娘(ミホノブルボンライスシャワーナイスネイチャメジロマックイーントウカイテイオービワハヤヒデ)目白しなので実は意外と難易度が高い。

ちなみに、育成標2は「G1で1回5着以内に入着する」となっているが、その期限がジュニア12月後半までとシビア。対G1レース朝日杯FS阪神JFホープフルSのみだが、もともとの距離適性が距離AマイルDのため、継承でマイル適正を上げれば多少問題はないが適正をこのままにして育成を始めた場合はホープフルS一発勝負(しかも覚まし不可)という事になる。もしこの状態で本番を迎え、バ群ブロックなどで抜け出せず入着できなかった場合は強制的に育成終了となりマチネタンホEザ」爆誕してしまうので要注意である。

ウマ娘としてのタンホイザは定食屋の看板娘という、史実の良血(後述)からすると殊更に「普通」をアピールしているが、劇中でもある通り、周りからしたら「いや、それは(ウマ娘としても)普通じゃないって()」とツッコまれるのが大半という事が目白押しである。特にメンタル面が強で良くも悪くも周囲を変えていく、そんな存在感を実感するストーリーになっている。

固有二つ名の取得条件は、GIに12回以上出走し、菊花賞有馬記念(シニア級)を含む2500m以上の重賞で4回以上勝利する」という、史実再現α系である。GIに12回出走というのは史実での出走回数(除外や取り消しになった94年ジャパンカップ有馬記念を除く)であり、重賞4回以上勝利も史実での重賞勝利数である。「史実より出走し、史実より勝つ。」という、割とありふれた普通標をえた時、未完の大器」と幾度となく呼ばれた、彼女完成形である大器晩成二つ名を得ることができる。

サポートカード

ナイスネイチャを除くとチームカノープスはいずれもアニメ2実装組だったため、ゲームへの実装が遅れるのではないかと言われていた。

しかし蓋を開けてみると、3月9日更新ツインターボは堂々のSSRサポートカードとして登場。さらに同カードアニメSeason2・10話直後がモチーフであったため、オールカマー同日出走組であるイクノディクタスイベント内で少ないながら登場した。まだアプリリリースされたばかりとは言え、だったアニメ2期組の中で一の未登場キャラとして不憫な扱いを受けてしまうのであった。

とか言ってたら3月18日ガチャ更新で登場したSR・Rイクノディクタスイベントで登場し、かわいい姿を見せてくれた。しかも競泳水着姿で。

しかし本人のサポートカード実装は一人お預けとなってしまっていたタンホイザであったが、続く3月30日ストーリーイベントBrand-new Friend」の報酬SSR[Just keep going.]として堂々登場。ルーレットダービー天井がついたのででもれる。

根性得意であり、最大65という高い得意率アップを持つ。2022年2月の新シナリオ実装により大幅に重要度が増した根性育成に挑むうえではお手軽に頼れるお供となっている。
所持スキルは中・長距離・差し定が1つずつ、実質的に後方定が1つ、1つだけ無条件。内容的にもやや地味だが、そもそもヒントボーナスがないのでヒント要員は役割ではないと見るべきだろう。
レアスキルは「ウマ込み冷静」上位の「どこ吹く」、入手は不確定。

もちろんイベントストーリーでも要人物の一人として活躍。ポンコツな姿も真剣な姿もしっかり見せ、なんだかんだで立つ機会には乏しかったタンホイザの重な掘り下げである。
イベントミッションページで流れる「クリアするぞ~。えい、えい、むん!」に病みつきになるユーザーが続出した。

楽曲

Coming Soon...

関連ウマ娘

ナイスネイチャ個別記事
ツインターボ個別記事
イクノディクタス個別記事
アニメにおけるカノープスチームメイトゲームではカノープスは存在しないものの、行動を共にしているしい仲であり、タンホイザの前向きな気質に勇気づけられている。
史実でも同じ時代を戦った間柄(ネイチャ・ターボは1つ上、イクノは2つ上)であり、特にネイチャやイクノとは様々なビッグレースに出走した善戦マン仲間でもある。
上記の概要通り、ネイチャとは有馬記念ターボとはオールカマー、イクノとは安田記念IF対戦イベントがある。
ミホノブルボン個別記事
ライスシャワー個別記事
同期であり、同じ中長距離適性ということもあって対戦が多く、ライバルとして意識している。また、タンホイザの育成シナリオでは別視点で見た2人の対決友情が見れる。ブルボンは史実故にクラシック期のみになっているが、ライスはシニア級のGⅠレースで度々対戦する。
サクラバクシンオー個別記事
ニシノフラワー個別記事
同期だが、短距離路線なので対戦経験は少ない。
トウカイテイオー個別記事
ビワハヤヒデ個別記事
育成シナリオ最終標で立ちはだかる、史実における一年先輩と一年後輩(ウマ娘としてはレースデビューは史実に準じているが、テイオーは同級生でハヤヒデは学年が上になっている)。それぞれの世代の「主人公」に対して挑むのがマチカネタンホイザ最大のIFになる。
マチカネフクキタル個別記事
冠名マチカネ」仲間小須田牧場で晩年を共にした仲でもある。ルームメイトであり、どちらもポジティブ思考に加えて地が大きいせいか居室が「びっくりルーム」と呼ばれているとかいないとか。なお、史実だとタンホイザが歳上だが、ウマ娘ではフクキタルの方が学年が上。
秋川やよい個別記事
トレセン学園理事長。おそらく何の関係もないのだが、運命を感じてしまいそう。身長とか髪の白い所とか頭の上の猫とか。そんなこともあってか、タンホイザの育成シナリオ内ではしく何度も登場し、たくさん気にかけてくれる様をみることができる。
キタサンブラック個別記事
ストーリーイベントBrand-new Friend」やその報酬であるSSRサポートカードストーリーで共演、更に育成実装同期と、何かと縁がある。
モチーフに共通するのはく、長い現役生活ながら、古戦線でトラブルに泣かされたマチカネタンホイザに対して、頑健で悉く大レース実績を残したキタサンブラックとでは対称的。
サトノダイヤモンド個別記事
キタサンブラックと共に、イベントサポート実装同期など縁がある。
こちらはモチーフが「良血でデビュー前から期待されていたお坊ちゃま」「『良血高額は走らない』というジンクスの中、走り切って実績をあげた」と共通項が見られる(ともに引退時は同産駒で最も賞金を稼いだ同士。なおサトノダイヤモンド記録は後年、コントレイル更新している)

史実

内からアイルトンシンボリが突っ込んで、マチカネタンホイザ
外からマチカネタンホイザマチカネタンホイザァ!
…こんな競馬は久しぶりに見ました、ビックリしました
思いもよらない展開でした

1995年7月9日 GII高松宮杯 実況吉村アナ

1989年5月7日北海道取町の稲原牧場に生まれた

サンデーサイレンスの前に日本競馬界を席巻した大種牡馬ノーザンテーストは名スターロツチに連なるクリシーという、のつく良血統。近マチカネイワシミズの全マルゼンスキー同期皐月賞ハードバージもおり、くから「ノーザンテースト最後の大物」と注されていた。

名前ドイツ作曲リヒャルト・ワーグナーによる、同じく中世ドイツ舞台オペラタンホイザータンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦)」から。馬主細川益男氏の冠名マチカネ」を足すと「カタカナ9字以内」という名規則のため、「ー」をとって「タンホイザ」となった。同じく英語表記も、競馬と生産に関する際協約(通称:パリ協約)にて定められた「途中のスペースを含めてアルファベット18文字以内」という名の英字標記ルールに収める為に「matikanetannhauser」に短縮して登録された(これは後のマチカネフクキタルも同様である)。

東の伊藤雄二厩舎に入厩。顔の中心か斜めに延びて右だけにかかる特徴的な流星があり、が曲がって見えることから、厩舎では「ハナモゲラ(モゲ)」と呼ばれて可がられた。武器は切れ味の有る追い込みの脚だったのだが、一生懸命頑って突き進もうとする性格だったようで、いかにのヤル気を削がずに脚を残させるかが難しく、伊藤調教師が「ハナモゲラを乗りこなせたら一級品だよ」というくらいにはジョッキー泣かせのだったようだ。

デビュー1991年9月大物としての期待は高く、上に天才武豊を迎えて新馬戦を順調に勝利。3戦府中3歳ステークスでは騎手の名手・岡部幸雄を迎えてオープン戦勝利をあげ、意気揚々と初GⅠ朝日杯3歳ステークス(当時。現在朝日杯フューチュリティステークス)」へと挑んだ。しかし、ここで“サイボーグミホノブルボンに4着と敗れて役のから転げ落ちる。

クラシック戦線では皐月賞7着、ダービー4着とブルボン無双でパッとせず計6連敗。にはカシオペアステークス2着と良い調整を見せ、中1週でクラシック終戦菊花賞に挑む。

本番の菊花賞では3番人気朝日杯含む敗四冠で“皇帝シンボリルドルフえようというミホノブルボンを直線で内からぶっ差し、驚異のりで差し返されたもののアタマ差。タイム的にはブルボン共々ホリスキーレコード更新し、後続のメイキングテシオを7身突き放すという快走で、“さすがはNT最後の大物”という強いレースを見せた。まあ、結果は「ライスシャワーブルボンに1身と1/4の差をつけた日本レコード勝利したレースの3着」だったのだが。

となった翌年からは重賞を走り続けていく。初戦の金杯では敗れたが、次戦のGⅢダイヤモンドステークスでは芝3200mの日本レコード重賞勝利を達成し、次戦のGⅡ目黒記念ではライスシャワーを2身半千切って勝利菊花賞辱を果たす。

本格化の兆しを見せたタンホイザは次に天皇賞(春)に挑んだ。しかしそこには春天3連覇を論む最強ステイヤーメジロマックイーンスーパー逃亡者と化したメジロパーマー、もはやではない何かになっていたライスシャワーがいた。いや、無理ゲーだろこのメンツ。それでも3着パーマーに6身千切られたがしっかり4着に入って賞金咥えて帰った。

オープン2勝も、ジャパンカップは15着惨敗。ここで岡部騎手が降り、戦が柴田善臣騎手に替わった有馬記念ではしっかりとトウカイテイオー奇跡復活ナイスネイチャに次ぐ4着に入って賞金をゲット

翌94年は初戦のGⅡアメリカジョッキークラブカップナイスネイチャツインターボらを撃破して勝利し好発進。すわ本格化?と一番人気に推されたGⅡ日経賞だったが、ステージチャンプの3着に敗北し、いつもの路線に。その後は春天5着、京阪杯5着、毎日王冠5着、秋天4着と94年は全レースでしっかり掲示板を確保した。ただし宝塚記念だけは杉本清アナに“私の”にされたせいか、掲示板外の9着である

そしてジャパンカップではビワハヤヒデウイニングチケット引退し、ナリタタイシンライスシャワーは長期休養中と有力ライバルが全て離脱。その結果、日本総大将マチカネタンホイザ爆誕したのである。ナイスネイチャら数々の日本を従え、威風堂々と馬場に入場したタンホイザだったが、直後の返し馬の最中にプルプルと震えだす。そして、場内には情なアナウンスき渡った。

お知らせいたします。8番マチカネタンホイザ号は出血ため、競走除外と致します」

口呼吸が出来ないにとって、出血は気管やからの出血が疑われ、下手をすれば呼吸もできなくなる緊急事態。GⅠ制覇の大チャンスを逃したらが日本総大将は、ひっそりと府中のターフから去っていった(なお、レースマーベラスクラウン勝利)。

落ち込んだりもしたけれど、伊藤厩舎では「まだ有馬記念がある」ときっちり出走登録し、気持ちを切り替えて入念にタンホイザの調整を続けていた。しかし、またもタンホイザの様子がおかしい。なにか体が痒そうにしている…と思ったら、麻疹が出ているではないか(一説には、原因は“飼い葉の中に紛れていた蜘蛛を食べたから”と言われているが、当時の気状況からストレス性による発の説が有力。なお、急温度変化による発人間でも起こりうる)。

こうして、タンホイザは94年シーズン病気GⅠ2戦連続出走取消というなんとも締まらない形で終えた。

明けて95年。気を取り直して1月アメリカジョッキークラブカップして調整しなおしのタンホイザだが、今度はフレグモーネ蜂窩織炎という病気を発症してまたも出走を取りやめる羽に。この病気は外傷から雑菌が入り、広範囲に渡って皮膚や皮下組織が化膿、壊死していく病気で、重症化すると筋肉壊死してしまい、患部を切除しなければならなくなる。こうしてタンホイザは立て続けに3つの病に襲われ、までの長期休養を余儀なくされた。上記にもあるが、競走馬というのはとかくストレスに敏感というか脆弱であり、一例としてスタンド援一つでも調子を崩す事もままあり、マチカネタンホイザにおいてはその傾向が特に顕著だったという事だろう。

6歳のを迎えたタンホイザ。時代は新たな英雄ナリタブライアンに首ったけ。良血の大器の完成を待ち望むも小さくなり、6月4日には長く競い合ったライスシャワーも一きを残し、の地で嶺のとなった。

7月9日、タンホイザは中京競馬場スーパーGⅡ高松宮杯」(芝2000m)に出走。一番人気はこちらも休養明けの女傑ヒシアマゾンで、単勝1.5倍のぶっちぎり。タンホイザは8.3倍の3番人気だった。

レーススタートすると、追い込みのはずのヒシアマゾンタイマンbotになってしまったのか全にかかってしまって逃げ始め、大混戦に。ひとかたまりで4から直線になだれ込むと、ヒシアマゾンペースに引っられた前集団が内側で争いつつタレていく中、馬場中央の4~5番手で脚を溜めていたタンホイザが外から一気に差し切り、実に1年半ぶりに1着でゴールを駆け抜けた。観戦に来ていた6万2000人の大観衆はまるでGⅠを讃えるかのような大歓をもって、すべき“未完の大器”の勝利祝福した。ちなみに高松宮杯は翌96年から格付けがGⅠに昇格するので、この年がGⅡ時代最後の年であった。

そして、これが彼の最後のきとなる。

以降、タンホイザは燃え尽きたように一度も掲示板に載ることもなく、12月GⅡステイヤーズステークス7着が引退レースとなった。

生涯成績 32戦8勝。重賞4勝(GⅡ3勝、GⅢ1勝)。

距離から長距離の様々な大レースで活躍し、勝てずともきっちり掲示板を確保しては賞金をコツコツ咥えて戻り、その生涯獲得賞金5億1752万7400円はノーザンテースト産駒としては最高額となる。

現役引退後は種牡馬となるが、立った産駒が出ることもなく、2010年まで待兼牧場で過ごす。種牡馬引退したタンホイザは山梨県小須田牧場後輩マチカネフクキタルと仲良く余生を送り、2013年に戦友ライスシャワーが待つ天国へと駆けていった。

決して役にはなれなかった、未完の大器。94年からの立て続けの不幸で「病気デパート」などとも呼ばれた。それでも中京競馬場のあの大歓を聞けば、マチカネタンホイザという名がいかに皆にされていたかがよく分かるだろう。

その他詳細は当該記事へ→マチカネタンホイザ

関連動画

初登場(OP)と初登場(本編

レース(左:皐月賞 右:菊花賞

アニメクローズアップされた史実のレース

えい、えい、むん!

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関連項目

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