銀魂(実写版)とは、2017年に公開された、漫画作品「銀魂」を題材にした実写映画である。
これまで劇場アニメが2作公開された銀魂であるが、2016年7月1日にまさかの実写映画化が発表された。実写化と言えば、過去にアニメ版165話でのマネキン&メガネによる全編スチール撮影のぶっちゃけトークを思い出したファンは多いだろう。だが今回はちゃんと俳優を起用しての実写化である。
近年、アニメ映画の配給先であるワーナー・ブラザーズによるジャンプ系作品実写化が進行しており、本作もまた流れに乗る形で踏み切ったともいえる。ただ、過去の実写化におけるジャンプ系列は『るろうに剣心』『DEATHNOTE』を中心にした良作もあれば、『DRAGONBALL EVOLUTION』や『テラフォーマーズ』など出来が酷く炎上案件になるのも多いコンテンツで、本作も壮絶な爆死を遂げるのではないかという危機感が常に付きまとっていた。
この企画に対して原作者の空知英秋は「メンバーが豪華だろうと原作が原作ですから基本泥舟。全員銀魂と一緒に死んでもらう」だの、「もう今さら何をやっても読者の皆さんの銀魂のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから銀魂に乗りたいと言ってくれた方々」と語っている。やっぱ爆死前提じゃねーか!
その為か紅桜篇の冒頭で「原作のファンは超辛口のレビュー書くけどそうじゃないお客さんはとっても甘やかしてくれる。」とぶっちゃけている。
ちなみに映画の内容だが、下品なシーンもこれ以上ないほど原作通りに再現しているので俳優さん達は苦労させられた模様。原作以上にふざけたパロディシーンもかなりのハイクオリティで収録されている。
2017年7月14日に公開された。原作1訓冒頭のイントロダクション、83、84訓をベースとした短篇のカブト狩り篇、銀魂メディアミックスの鉄板コンテンツである長篇・紅桜篇のハイブリッド形式で製作され、”原作7割、実写3割”の比率となっている。メインとなる長篇のあらすじは「紅桜篇」の記事を参照。
本作を手掛けるスタッフには、脚本、監督に『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『アオイホノオ』のドラマ化を成功させ、ジャンプ系作品では『HK 変態仮面』も手がけた福田雄一を招聘。音楽は福田とともにヨシヒコで仕事をした瀬川英史が担当し、アクション監督に下記の小栗とは『ルパン三世』で繋がりのあるチャン・ジェウクが携わる。
注目の坂田銀時役は小栗旬、志村新八役はグラブル新八菅田将暉、神楽役は佐藤二朗橋本環奈をキャスティング。小栗は奇しくも原作やアニメで小栗旬之介として空知が登場させたあの男である。
他にも志村妙役には福田作品に縁のある長澤まさみ、高杉晋助役には金田一堂本剛など、金の掛かった豪華な出演者が名を連ねている。あと定春は3DCGで、エリザベスが着ぐるみ。
短篇パートはキャラ紹介も兼ねており、原作やアニメにはいなかったお妙、桂、エリザベスが登場。長篇パートでは過去に公開された新訳紅桜篇よりもさらに真選組の出番が増えており、土方と似蔵の激突も見られる。また、ムロツヨシ演じる平賀源外も紅桜篇ベース作品に初登場。その代わり原作などにいた山崎、万斉、松平は今回登場せず、後出の作品にて出演することになる。
土方がマヨネーズを塗りたくるシーンなどは原作以上にシュールに映る。
風当たりの強い(特にネット上)漫画作品の実写化例に漏れず、銀魂も発表当初は不安の声が多く見られた。だがヨシヒコなどで実績のある福田監督の起用、的確なキャスティングとスタッフによる再現度の高さ、原作やアニメのギャグとシリアスなシーンを両方取り上げた予告編により、そのような声は徐々に薄まっていった。
こうして満を持して輩出された実写版銀魂、公開時の最終興行収入は38億円を叩き出した。夏休み公開映画では海の向こうの海賊王と黄色いアイツらに次ぐ実績である。実写邦画では2017年度第1位、アニメ作品を含む邦画全体でも第3位。同時期に話題となっており初動ではあの黄色いネズミと超マサラ人が出てくる映画が上回っていたものの、興行収入において最終的には本作が上回っている。
スタンド使いが出てくる映画を一蹴するヒットを記録した実写版はのちに中国をはじめとするアジアで公開。特に中国ではオープニング3日間で10億円の興行収入を記録し、同国の実写邦画としての新記録を樹立した。その後はほかアジア、オセアニアを中心に欧米諸国でも公開された。
2017年11月22日にはDVD、Blu-rayのレンタルおよび発売が開始。それに先駆けてGoogle Play、iTunesなど各種配信も行われている。
原作の129~132訓にて展開される沖田ミツバと真選組のエピソードをベースに製作。実写映画公開翌日の2017年7月15日に動画配信サービスのdtv限定で配信され、後にDVDが発売された。
実写第1作では戦闘シーンの少なかった土方や沖田のアクションが多く見られ、同作で一切出番の無かった山崎も今回はギャグパート中心に出番が多い。また、冒頭の源外、エリザベス、武市のトークではエリザベス役を福田監督が務めている。ぶっちゃけ自由過ぎです。
本作の好評を受け、翌年の2018年に実写化第2作の製作が決定した。同年8月17日に公開予定。またあの黄色いネズミと超マサラ人が出てくる映画と公開時期が微妙に被ってる。
今回も前作同様のハイブリッド作品。短篇は原作128訓、151/152訓をベースとした将軍接待篇、長編はファンの間でも最も熱いエピソードとして知られる真選組動乱篇の2本立て構成。長篇の詳しいあらすじは後者の記事を参照。
主要スタッフは前作とほぼ同様だが、アクション監督には前作でワイヤーコーディネーターを担当、福田監督作品でスタントコーディネートを務める田渕景也が新たに参加している。
先日公開された予告編から見るに、真選組動乱篇における鬼兵隊の立ち位置が拡大する模様。原作ではあくまで真選組狙いだった彼らが、実写版では将軍も標的に入れることが示唆されている。
前作同様、実写版第2作公開翌日の2018年8月18日よりdtvにて配信開始。全3話、各話が2週間おきに配信された。
今回は全てギャグ回の短篇集で、原作237訓の「眠れないアル篇」、202訓の「土方禁煙篇」、263訓の「幾つになっても歯医者はイヤ篇」の3本立て。特に本作では3作目で長谷川泰三(マダオ)役をアニメ版の声優である立木文彦が演じており、原作同様のビジュアルがファンの間で話題となった。完成度高けーなオイ。
掲示板
60 ななしのよっしん
2023/02/19(日) 13:25:40 ID: dG64JJgzqh
色物ほどコスプレがコスプレじゃなくなる作品 ツダとかメガネが本体でツダじゃないし、中村局長は完全に局長だし、ムロツヨシは完全にムロツヨシだし、佐藤二郎は佐藤二郎だし、キムラは糞ババァだし
61 ななしのよっしん
2024/02/12(月) 03:46:58 ID: dMvTMqYgVk
この実写は(原作者の声がどうだったのかはさておき)素人目には原作のエッセンスをうまく出せてた映画な気はする 佐藤二朗ムロツヨシはいつもの福田監督のアレが出てたけど
しかし福田雄一監督は今ちょっとあんまり当たりとはいえない監督になってしまっていてな……
62 ななしのよっしん
2024/03/14(木) 03:06:43 ID: wKU7m20P6s
2のVFXが白組と聞いて
1と比べて気合入ってるなとは思ったがまさか後にアカデミー賞取るとは
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最終更新:2025/01/11(土) 18:00
最終更新:2025/01/11(土) 18:00
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