八雲紫(やくも ゆかり)とは、東方Projectに登場する妖怪少女である。
テーマ曲は「ネクロファンタジア」「夜が降りてくる」「憑坐は夢と現の間に」「ゆかりんファンタジア」
その後永夜抄自機、萃夢想/緋想天/非想天則プレイヤーキャラクター、文花帖Lv-Exターゲット、地霊殿の霊夢サポート妖怪、弾幕アマノジャク最終日シーン5/10、憑依華プレイヤーキャラクターと、ちょくちょく継続出演中。
幻想郷最古参の妖怪の一人であり、
最強の妖怪の一人であり、
賢者と称えられる妖怪の一人である。
幻想郷を包む博麗大結界の提案者の1人であり、幻想郷の創造にも関わっているとされている。
東方Projectに登場するキャラクターの中でも最も幻想郷を愛している存在の一人であり、結界の監視や安全管理なども(主に藍が)行っている。
彼女はスキマ妖怪という通称で呼ばれる事もあるが、基本的に種族名はない。
他に同じ種族の妖怪が存在しない、「一人一種族」だからである。
「一人一種族」について、東方文花帖(書籍)の中で射命丸文は紫の事を「他に類を見ない一人一種族の妖怪」と、一人一種族の妖怪である事が特別であるかのように書いているが、一方で幻想郷縁起(東方求聞史紀)で稗田阿求は「幻想郷の妖怪は種族を持つ妖怪の方がどちらかと言えば少なく、グラフで言えば「その他」にあたる特に分類を持たない一人一種族の妖怪が大半である」と述べている(その場合、単に「妖怪」と言えば妖怪全般を指すのではなく「その他」の妖怪を一まとめにした表現になる)。
原作でもルーミアや美鈴、その他色々と同じ種族をとんと見かけない妖怪は多数登場しているため幻想郷縁起の見解の方が正解に近いものと思われるが、少なくとも今まで「一人一種族」と明確にされているのは紫だけである。
大抵の人が紫に抱き口にする印象として「胡散臭い」と言うのがある。
何手も先を見通して居ながら多くを語らず、裏が全く読めない性格に加え、能力の関係で神出鬼没にも程があるからだと思われる。
また一日12時間以上も寝ており、その上冬眠までする(らしい)ので、自ら活動する時間がかなり少ない。
そのため、本来なら自分でやるはずの結界の監視作業などの雑務も式神の藍にやらせている。
地霊殿では冬にもかかわらず活動していた。また東方香霖堂12話では冬場であるが能力を使ったり、神社で茶を飲んでいる姿が確認されている。鈴奈庵では紫の冬眠している姿が見られるが、布団で普通に寝ていた。要するに土に潜って体温を低くして冬を越す所謂冬眠とは違って、紫の冬眠は単に爆睡しているだけなのかも知れない。
幻想郷の創造から中心となって関わってきているため、幻想郷に対する愛は我が子に対するそれのように強い。
それ故、幻想郷の存在を揺るがしかねない異変を引き起こそうとする者に対しては、普段のつかみ所がなく飄々とした態度から一変、激情を露わにすることがある。
普段は誰と戦闘することになっても相手に合わせて手加減をし、本気を出す事はまず無いが、上記のように逆鱗に触れた者には容赦しない。
緋想天においては、目的を達成し本気で向かってきた比那名居天子と対決して勝利している(天子は「異変を解決されるため」以外にもう1つ目的を持ちわざと手加減して皆に負けていた)。
昔から存在している大妖なだけあって、交友関係は広い。
また、彼女は後述の二次創作設定にも一部あるように、かなり長く生きてきた妖怪である。
はっきりとは分かっていないが、稗田阿一著の幻想郷縁起(つまり、最初に編纂されたもの。1200年以上前)にも紫らしき妖怪の記述があるため、その頃から存在している可能性が高い。また、先述の通り幽々子の生前からの知り合いであるため、幽々子が亡霊になる前=1000年以上前から生きているのは確かである。
「境界」と名の付くものならほぼ何でも支配下に置く事が出来る能力。
空間の境界を操って裂け目を作ることで、離れた場所同士をつなげてしまう事が出来る(通称スキマ)。
これによって神出鬼没に移動を繰り返している事が、先述の胡散臭さに磨きをかけていたりする。
この「スキマ」の中は一種の亜空間のようになっているが、紫が開いたスキマの中にはたくさんの目が見える。これは紫が見た外の世界の「欲望が渦巻いている様子」と言うイメージの表れである。また道路標識などの漂流物が漂っている事もあるが、これも「外の世界の役に立たない物」としての紫のイメージから来る物である。
その他にも、水面と言う境界があるからこそ水と空気が分け隔てられており、地平線と言う境界があるから天と地が分かれていると言ったように、あらゆる物事に存在する境界を自由自在に操る事が出来る。
求聞史紀によれば物理的な境界だけでなく概念的な境界をも操る事が可能らしく、夢と現実の境界に穴を開けて他人の夢に入り込んだりも出来るらしい。
究極的には、物の存在は全て境界がある事によって成り立っており、あらゆる物に境界が無ければそれは全体で一つの大きな物であり、個々の存在が成立できない。境界を司るという事はこれを司るという事であり、境界を創るという事は新しい存在を成立させ、境界を破壊するという事は存在を否定するという事である。
稗田阿求はこの能力を「対策も防御法も一切存在しない、神に匹敵する力」と評している。
頭脳
超人的な頭脳を持ち、特に数字に秀でている。
文化帖(書籍)での藍の発言によると、その頭脳は藍でさえ理解出来ないもの、例えば無間の闇の深さや北斗七星が北極星を飲み込んでしまうまでの時間をも瞬時に求める事が可能な程、らしい。具体的にどのくらい凄いのか分かりづらいが、頭脳に置いても人間を遥かに超えていると思っておけば間違いない。
身体能力
スキマ移動ばかりで肉体労働をしている場面が殆ど見られなかったり、緋想天においては自ら「この歳になって山登りをするなんて…」のような事を口走る始末であるため、パチュリーのようなインドア派であるかのようなイメージがあるが、曲がりなりにも妖怪である。
紅美鈴や風見幽香のような身体能力をウリにしている妖怪ほどではなくとも、一般的な妖怪並には身体能力が高いため人間と比べれば遥かに強い。
式神
式神として八雲藍を使役している。
式神とは既存の妖獣等に「式神」という術を被せる(PCにOSをインストールするようなもの)事で完成するが、藍と言う妖獣は九尾の狐であり、媒体の時点で既にトップクラスの力を持つ妖怪である。
そんなものに式を被せてあまつさえ雑用係にしているのだから恐るべし。
幻想郷のどこかにあると言われる屋敷に住んでいる。と言うくらいの事しか分かっていない。
博麗神社のように幻想郷の端に位置すると言われる事もあるが、実際のところは全く不明である。
そもそも幻想郷の外にあるのではないか? と言う説もあるが、藍も普通に出入りする家であるため、幻想郷の中にある事だけは確かではないかと思われる。
なお、東方妖々夢Stage2の『マヨヒガ』は紫の住居ではない。
マヨヒガは文花帖(書籍)によると「猫の里」と書かれており、橙が猫を集めるのに利用しているだけの廃屋である。
詳しくはマヨヒガ参照。
Extraステージをクリアすると出現するPhantasmステージのボスとしてシリーズ初登場。
Phステージは敵の配置や各種弾幕、スペカやBGMまでがExステージのアレンジバージョンである為、紫の弾幕やスペカも基本的にExステージにおける八雲藍の攻略内容が役立つ。
この為、クリアするだけならExより苦労しないと感じるプレイヤーも少なくない。実際、藍の対応スペカより明らかに楽になっているものもある。「八雲紫の神隠し」とか。
とは言え、スペカ取得に関しては相当な苦労が伴う。最終奥義といえる紫奥義「弾幕結界」のスペカ取得に関しては、本作よりも続編の永夜抄スペルプラクティスで練習したほうが良いと言われる程。
ショット:妖回針
紫本人のショットは紫色の針を正面に発射する。前作までの霊夢の夢符(針)と似た装備。
が、霊夢の夢符よりも範囲が狭く、最大でも紫の横幅よりも僅かに広い程度にしか幅が無い。正面集中型。
要するに藍。
敵をサーチし、敵が死ぬかショットボタンを離すまで真正面に張り付いて回転しながらショットを撃ち込む。
ただしサーチと言っても霊夢のホーミングお札ほどフリーダムには飛ばず、紫自身がある程度敵を正面に捕捉しないとサーチを開始しない(一旦サーチし張り付けば、紫の正面から外れても張り付き続ける)。
また敵が死んでから次の敵をサーチ開始するまでに僅かにラグがある。
弾幕回避のために敵の正面から外れなければいけないボス戦などで役に立つが、藍だけでは攻撃力が心もとないので、可能な限り紫も攻撃をしかける必要がある。
スペルカード:境符「四重結界」
ラストスペル:境界「永夜四重結界」
自機を中心に結界を展開され、一定距離のところで少しの時間維持されて消える。
距離が遠すぎるとそもそも届かず、近すぎると展開時に1回当たるだけであるため、慣れていないと弾消しや弱い雑魚の掃除程度にしか使えない。
が、展開しきった後に維持される部分を敵に重ねると、総ダメージでかなりのものになるため、使いこなせば強力。つまり、結界のスキマに落としこむということ。
ラストスペルの方は威力が少し上がっただけ。霊夢でミスりそうになった時にやむを得ず発動するとかでなければ、わざわざボムを2個使ってまで狙う必要は無い。
高速時は単体使用の時にしか見られない(ただし霊夢も同じスピードなので霊夢の高速移動=紫の高速移動速度)。
悪く言えば最遅クラスのスピード。と言っても精密操作性にも関わるため遅い事が一概にデメリットになる訳ではないし、そもそも永夜抄は一部のキャラが飛びぬけて速いだけで後は皆似たようなものなので、紫が特別遅い訳ではない。
殆どのルートで最終面一歩手前の中ボスを務める。レミリア・スカーレットや西行寺幽々子と同じく、ある程度ストーリーモードの攻略を進めると専用ストーリーが解禁し、プレイヤーとしても使用可能になる。
既存キャラなのにZUN氏が専用曲を書き下ろしていたりする他、衣装もおニューに(結果的に現在はこっちの衣装のほうがメジャー)。
大まかなところは続編の緋想天でも変わっていないのでそちらも参照。機動性が悪く、打撃の癖も強い為、遠距離弾幕キャラのようにも思えるが、変則的な性能の多い萃夢想キャラにおいては割と接近戦も行けるスタンダードな性能を持つ。得意距離の境界をわからなくしたのかもしれない。上級者向けであることは間違いないが。
萃夢想の紫はどちらかというと中ボスのストーリースペカの凶悪さが印象深い。規則的であるもののガード・グレイズ不能のレーザーをばらまく外力「無限の超高速飛行体」は高難易度になると凄まじい運ゲーと化しやすいので、できるだけ残機を残しておきたい。
技の性能
優秀なグレイズ付き突進技、直進し強度も弾速も速い射撃、遅いが広範囲をカバーする射撃など一通りの技が揃っている。
射撃特化キャラに射撃戦を挑んで打ち勝てる遠距離射撃と、一部の特化キャラ以外にはほぼ一方的に勝てる中距離打撃を併せ持ち、基本的にどんな相手・どんな天候でも立ち回り次第で十分に立ち回れるスペックを持つ。
近距離打撃キャラではないが、そこまで悪くは無い火力を持つ。
中央ならキャラ限定ではあるものの2900↑、画面端なら全キャラに安定して2400↑出せるため、攻撃を当てる事さえ出来れば火力はそれなりにある。またスペカを使えば近A始動のコンボからだけではなく中距離のグレイズ突進技単発ヒットから繋いで3000~4000は持っていける。ただし空中だと始動技になるJAの判定が変テコで負ける事が多い事、当たっても1800がいいとこであるため、極力地上戦が望ましい。
固めは連続ガードになる構成がやや少なく抜けられやすいが、それを逆手に取って暴れを狩る選択肢は十分ある。と言うかそっちがメイン。暴れ狩りを恐れてガンガードしてくれる相手ならガードを割る事も可能。スペルカードを交えた割り連携だと、霊力満タンからでもあっという間に割れる。
防御性能
移動速度が下から数えたほうが早い事、カードを使わないとまともな切り返し技が無い事、身長こそ最高ではないものの総合的に全キャラ一と言えるほどふとましい食らい判定がデカい事、ジャンプや空中ダッシュした直後のガード不能時間が紫だけやたら長い事から、防御力は最低クラス。
胡散臭さ
特A級。スキマから墓石を降らせるわ標識は突き出すわと言った技は萃夢想からあったが、緋想天ではそれに加えて巨大なスキマを開いて電車を突撃させるというトンデモ技を習得。
また途中のバージョンから、画面端から反対側の画面端へワープするという珍技も手に入れている。
技が先読み封殺型向きである事だけでなく、守勢に回ると死ぬという性質からも先読みが重要なキャラ。
相手の行動を完全に読めている人が使うと相手が理不尽に憤死するが、一度守勢に追い込まれると、カードを使わない脱出法に慣れていない人だとそのまま一本取られるまで画面端が住所になる。
そのため、一部のトッププレイヤーとその他で戦績が大きく異なるキャラの一人。
霊夢のサポート妖怪その1。画面端から反対側の画面端までスキマを使って移動できる特殊能力を持つ(この特徴は前述の緋想天でもアップデートバージョン途中より採用された)。
霊撃「非常識の裏側」は全画面に小ダメージ+弾消し+一定時間当たり判定を消失させて無敵になるスペカで、攻撃より防御性能を重視されやすい東方ボムの特徴を端的に表している。
なお、ストーリー面では取り越し苦労というか、何と言うか。ゆかりん苦労人説が定着したのはこの辺かもしれない。
二次創作においては、境界を操るという万能に近い能力を持つ故か、事件の原因役を任される事が多い。ニコニコ動画では手書きMADや東方を題材とした架空戦記等で幻想郷の異変の元凶として活躍している。一言で言えば、「それも私だ」「便利屋」「クロスオーバーの鍵」的な扱いである。かなりチート気味な扱いではあるが、月侵攻に失敗している事や儚月抄でのとある策などの描写によって昔ほど無双状態な描かれ方をすることが少なくなってきている。儚月抄での暗躍状態を見ると公的にそういうキャラではないかとも思われる。一日の大半を寝て過ごしている(活動時間が短い)という公式設定から、怠惰なイメージで描かれることが多い。
無敵の『スキマプラチナ』でなんとかしてくださいよォー!
その他、八雲一家という設定で藍や橙と仲良く暮らしているシーンが多く見受けられる。ちなみに、公式設定においては橙は八雲姓を与えられておらず、紫や藍と常に一緒にいるわけではない。しかし二次創作でそれを殊更指摘するのは無粋であろう。
なお、能力の共通性や風貌、名前が似ていることから、秘封倶楽部のマエリベリー・ハーンとの関連性についてもよく描かれることがある。ただし、あくまで推測の域であり公式設定ではない点に注意したい。
※マエリベリー・ハーンは「境界を見る程度の能力」を持つ。彼女の友人である宇佐見蓮子によれば、メリーの能力は「境界を操る程度の能力」に変化しつつあるのではないかと言われている(ZUN's MusicCollection vol.3 「夢違科学世紀」より)。
紫「幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ。」
枚数が増えたので、八雲紫のお絵カキコに分離しました。\ババァーン/
かっわいいよ かっわいいよ! ゆかりんりん!
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最終更新:2025/01/09(木) 07:00
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