スペルカードとは、
本項では1について解説する。その他の項目については当該記事へ。
説明「スペルカードとは」
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スペルカード (Spell card)通称「スペカ」とは、幻想郷内での揉め事や紛争を解決するための手段とされており、人間と妖怪が対等に戦う場合や、強い妖怪同士が戦う場合に、必要以上に力を出さないようにする為の決闘ルールである。
対決の際には自分の得意技を記した「スペルカード」と呼ばれるお札を一定枚数所持しておき、すべての攻撃が相手に攻略された場合は負けとなる。また、カード使用の際には「カード宣言」が必要であるため、不意打ちによる攻撃は出来ないとされる。
その他、細かな取り決めでは
公式での明確な定義は不明だが、しばしば「弾幕ごっこ」とも呼ばれている。
スペルカードルールの原案の紙には「命名決闘法案」と書かれている。
そこには「妖怪同士の決闘は小さな幻想郷の崩壊の恐れがある。だが、決闘の無い生活は妖怪の力を失ってしまう」と記されていて、このルールの理念及び法案について書いている。
なお、この原案は妖怪同士の契約書と同じ紙に書かれていて、最後は「具体的な決闘方法は後日、巫女と話し合う」と締めくくられている。つまり博麗の巫女にスペルカードルールを提案した妖怪がいるということだが、その妖怪の正体は現在も謎のままである。
スペルカードルールが導入されるきっかけとなったのが「吸血鬼異変」と呼ばれる事件である。
幻想郷が外界と隔離されてからしばらくは、妖怪と人間の数的バランスを崩さないために妖怪はむやみに人を食する事を禁じられ、食料係が給仕する食料をただ与えられるまま食べる生活を送っていた。そのため妖怪全体に無気力化が広がっており、強い外敵と戦う力を失いつつあった。
そんなおりに幻想郷に吸血鬼が現れる。強大な力を持った吸血鬼は幻想郷の支配を目論見、幻想郷に住んでいた妖怪は、あるものは力の前に屈服し、あるものは恐れをなして寝返り、妖怪の大半が吸血鬼の傘下となってしまった。最終的にはより強大なごく一部の妖怪によって辛うじて鎮圧されたが、この異変によって幻想郷の重大な欠陥に気が付いた妖怪たちは博麗霊夢と相談し、「スペルカードルール」と呼ばれる一連のルールを考案、導入することを決定した。これにより、むやみに人間を虐げる事無く「遊び感覚に近い決闘」と表現されるような闘いを行うことが可能となった。
この「スペルカードルール」を用いて初めて起こされた異変が、『東方紅魔郷』のメインストーリーとなっている「紅霧異変」である。これは後述の「スペルカードシステム」が初めて搭載された作品が、東方Project第6作の『紅魔郷』であったために生まれた設定である。
※ざっとわかりやすくいえば、第5弾の『怪綺談』と第6弾の『紅魔郷』の間にこの吸血鬼異変があったと思っていい。
カード名を宣言して発動するのがスペルカードのルールであるが、このカード自体には何の力もない。
他人のスペルカードを所持し、宣言したところでなにも起こらない。
そもそもカードを宣言して放たれる弾幕は全て個人の能力によるものであるため、カードが無くてもその弾幕を再現することは可能。
むしろもっと難易度の高い(というより絶対に避けられない)弾幕を放つことも出来る。しかしルールではっきりと禁止されている訳ではないが、避けられない攻撃を放つことは普通は皆しない。
よくスペルカードは必殺技や切り札のように思われているが、結局のところただの宣言用の紙である。
なお、カード宣言したと相手が分かればいいため、実は技名を叫ぶ必要もない。
スペルカードというのは自分の攻撃に名前をつけたものという設定であり、各スペルカードには、攻撃からイメージできる名前がつけられている。基本的には符名「カード名」という形式を取っている。
符名の部分は大抵は、「○符」という形で2文字であるが、
・○○符などと3文字以上になっているもの
・「符」が入っていないもの
・そもそも符名がつけられていないもの
も存在する(最近はどちらかというと「符」が入っていないものが多い)。符名がアルファベットになっているカードも存在する。
符名の部分には、カード名などをイメージした単語が入る。また、「符」の字の有無はスペルカードの内容以外にも本人の好みなども影響するため一概には言えないが、符名自体がついていないものはいわゆる「奥の手」的な高難易度スペルである傾向がある。
カード名は文字通り「カードの名前」を表す。カード名は「」(鉤括弧)で括って表記される。
カード名は、そのスペルカードの攻撃をイメージした様々な名称が付けられている。
こちらは符名と違って特に決まりのようなものはなく、小難しい古語から英語やその他の言語まで様々な言葉が使われている。全世界ナイトメア(笑)とか。
スペルカードの派生として「LastSpell」、「LastWord」、「OverDrive」と呼ばれるものが存在する。
名前こそ違うがスペルカードの一種である。
LastSpellは東方永夜抄、LastWordは東方永夜抄と東方心綺楼、OverDriveは東方神霊廟にのみ存在するシステム。
東方永夜抄では、本編で何らかの条件をクリアする(ネタバレ防止のためここでは非公開)ことで「ラストワード」と呼ばれるおまけスペルを遊ぶことが出来る。これは通常のステージなどで繰り出してくるものではなく、スペルプラクティスモードでのみ遊ぶことが出来る。
自機含め永夜抄登場キャラクター全てがこちらを本気で落とすレベルの弾幕を放ってくるため、かなりの高難易度であり、出現させる条件も一人一人違うため、全てのラストワードを出すだけでも難しい。
例えあの1面ボスのリグルであったとしても100回挑戦するくらいの根気がなければ取得出来ない。これを全て取得することが出来れば、十分自慢出来るレベルである。
東方心綺楼においては、人気がMaxの時に使用できるスペルカードを指す。
詳しくは「ラストワード」の記事へ。
こちらはラストスペルにもラストワードにも似つかないもの。強いて言うならばあるスペルカードの強化版というおまけ。神霊廟に登場する各キャラクター(中ボスだけだった小傘とぬえは対象外)が各1枚ずつもつ。
永夜抄におけるラストワードと同じく、スペルプラクティスモードでのみ遊ぶことが出来る。
出現条件は対象のスペルカードの全難易度をスペルプラクティスモードで取得すること。
この出現条件でわかると思うが、オーバードライブはLunaticより難しい難易度と思っても過言ではない。
スペルカードシステムは、東方Projectのゲームデザインの根幹部分のひとつである。ZUN氏自身、「スペルカードシステムを世に出したかったからゲームを作成した」と語ったことがある。
ボス戦にスペルカードシステムが導入されることで、単調になりがちなボス戦が、スペルカード→終了→別の弾幕→間→スペルカード、という緩急を持った独特のテンポになっている。
各スペルカードは弾種や特性などの変化に富み、見た目にも派手なものが多く、その特性もキャラ 設定と関連付けられたものになっている※など、演出的な要素も多く備えている。
※例えば、暗闇を操るボスのスペルカードでは、画面全体が一部を除き暗転する、など
また、スペルカードシステムそのものが東方文花帖(ゲーム)の源流とも言える流れのシステムであると文花帖のおまけ.txtでZUN氏が述べている。
スペルカードシステム初出の東方紅魔郷におけるそれは「弾幕のパッケージ化」を目指したものであるが、スペルカードだけでは「ここからここまでと言う空間」を切り取ったに過ぎず、象徴的な「瞬間」を切り取るところまで行って初めてパッケージ化が完了すると言える。との事。
ただ写真撮影までは必然性を持たせる事が出来ない等の理由で断念されスペルカードシステムのみで紅魔郷が完成。その後紆余曲折を経て「切り取る」事の完成を見たのが東方文花帖である。
スペルカード発動中は背景が会話や通常弾幕に使用されているものとは別の特別なものに変わる。
キャラクターによって背景は様々だが、基本的にそのキャラの元ネタに関連したものであったり、もしくは能力に関連したものであることがほとんど(WIN版初期の作品では、あまりそういった統一性は見られないことが多い)
例
・十六夜咲夜→時計の文字盤
・西行寺幽々子→西行妖
・八坂神奈子→諏訪大社下社秋宮神楽殿
・火焔猫燐→車輪
・霊烏路空→ラジエーションマーク(☢)と猫
・寅丸星→虎
・聖白蓮→蓮 等々
なお、Exボスの場合、大抵は上記の要素にプラスして、ボス自身も背景になっている。
動画内の登場人物が特徴的な行動をとると、コメントで演出の為にスペルカードに見立てて画面の右上にスペルカード名を表示させる事がよくある。赤字で書かれることが多い。
ゲームに実際に登場するものはもちろん、オリジナルのスペルカード名であることもある。
ちなみに大半は東方Project関連の動画で使用されることが多い。
前述のようにスペルカードを模してされるコメントは多く、タグとして定着しているものもある。
「罪符」の記事は、そういったタグやコメントを記事化したものを、まとめたものである。
符名やかぎ括弧は外されているが、正式名称で記述する(というか、スペカの記事っているのだろうか)。曖昧さ回避記事の中で手短に触れられているのみのスペルカードも含む。ただし同系統・派生形のスペカは独立した記事がない限り本一覧には含めない。
Get Spell Card Bonus!!
50252590
(実は2次創作によるスペルカードの記事の方が多かったり。)
掲示板
263 ななしのよっしん
2022/07/27(水) 17:08:56 ID: PuNsunQpD8
>>262
そういやそうだった
取り敢えず二次創作で空が飛べないキャラに弾幕ごっこさせたい場合でも問題ないということだな
264 ななしのよっしん
2022/09/09(金) 17:27:26 ID: PuNsunQpD8
ふと思ったけど人外の存在に遊びで決着を付けるってまんまホビーアニメ(TCGアニメ)的な展開よな
特にダークネスなんかはデュエルは弱いけどリアルファイトでは強いらしいから
ますますそれっぽく見える
265 ななしのよっしん
2024/08/19(月) 16:02:38 ID: A8+xBdF1xN
命名決闘法案はかなりの食わせ物で「妖怪同士の契約書」に書かれている
つまり妖怪が妖怪に「この条件な人間と決闘をしても良い」と提示したもののはず
逆に言えば「条件を守らないなら人間への攻撃を許さない」という契約書とも言え
冒頭には「妖怪同士で戦うとどーたら」という文章もあるんで
破った場合の実力行使を強く示唆した内容でもある
まあつまるところ命名決闘法案自体が人間を後援する妖怪がいることを暗示してる
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/23(月) 09:00
最終更新:2024/12/23(月) 09:00
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