「東方萃夢想 ~ Immaterial and Missing Power.」(とうほうすいむそう いんまてりある えんど みっしんぐ ぱわー)とは、同人サークル「黄昏フロンティア」製作の弾幕アクションゲーム「東方Project」の第7.5作目・弾幕アクション第1弾。
東方Projectのキャラクターを起用した対戦型格闘ゲーム風対戦型弾幕アクションゲーム。2004年8月15日のC66にて体験版が、同年12月30日のC67にて完成版が頒布された。
ゲーム制作は「黄昏フロンティア」が担当。シナリオと楽曲の一部および新規キャラクターをZUNが提供している。
外部委託の形で作られているため、整数ナンバリングタイトルでなく「0.5」の数字が加えられている。ただし、設定やストーリーなどはZUNが提供しているため一部では公式外伝作品としても扱われる。
第8弾より後に頒布されたのに第8.5弾とならないのは、作品内の時系列において第7弾の後、第8弾の前の時期を扱っているため。そのため、第8弾「東方永夜抄」で初登場となるキャラクターは登場しない。
長かった冬も、短いながら盛大だった春も、幻想郷から過ぎ去ろうとしていた。
あれほど山を薄紫色に染めていた桜はなりを潜め、既に深い緑に包まれていたが……
人間、妖怪、その他諸々が集まるお花見だけは、未だ繰り返されていた。
そのお花見は、幻想郷の少女を集めるだけではとどまらなかった。
宴会を行う度に、幻想郷に得体の知れない不穏な妖気が高まっていたのだった。
――だが、妖気は高まる一方だったが、まだ何も起きていない。
犯人は、動機は、全てが判らない。その目的すら判らなかった。
妖気が高まろうと、誰一人、繰り返される宴会を止めようとしない。
こうなると、宴会に来る人間、妖怪、全員が怪しく見えるのも仕方がないだろう。
次の宴会まであと3日しかない。
「次の宴会までには、必ず私がこの妖気の原因を突き止めてやる!」
「妖々夢」終了直後の幻想郷、終わり無く3日置きに繰り返される少女たちの宴会とそこで発生する謎の霧の原因を各キャラクターたちが追い求めていく。
10人のキャラクターの話の時系列がばらばらに交錯しているため全体像が分かりにくいが、ストーリーの会話などから推測すると、紫→幽々子→咲夜→アリス→妖夢→パチュリー→魔理沙→レミリア→霊夢のストーリーの順になっているようだ。
「スペルカードシステム」という特徴的な対戦システムとなっている。
1試合3ラウンド制2ラウンド先取で、相手の体力を0にするとラウンド勝利。キャラクター選択時に各キャラ固有のスペルカード(必殺技)を壱符と弐符各3枚から1枚ずつ選択して、最初は壱符で戦い、ラウンドを取られる(スペルカードを失う)と次のラウンドからは弐符を使って戦う。つまり、2枚のスペルカードを破られると負けである。
本作が他の格闘ゲームと一線を画するのは、このグレイズシステムである。
キャラの技には大きく分けて打撃技と射撃技があり、射撃技は打撃技に比べて広範囲に攻撃できるが、相手はダッシュや高速ジャンプなどによって射撃技をすり抜けることができる。このさながら本家STGの弾幕を掠ってすり抜けるグレイズのようなシステムによって、画面を弾幕が飛び交う東方らしいゲーム性が実現されていると共に、プレイヤーに打撃技と射撃技の読み合いが生まれて戦術の奥が深まっていくのである。
このグレイズシステムは、のちの弾幕アクション作品にも受け継がれていった。
本作のタイトル『萃夢想』、および登場キャラ『伊吹萃香』の「萃」という字は非常にマイナーであることから、「芋」の字を代わりに使用することがある。Googleで「いもむそう」で検索してみると…
今作でのパチュリーの勝利セリフより主要キャラの五行属性が推測出来るようになっている。それぞれ
水気:霧雨魔理沙
木気:博麗霊夢、アリス
金気:十六夜咲夜、魂魄妖夢
土気:八雲紫
であると思われる。
萃夢想にはネット対戦機能は付いていませんが有志により製作された非公式対戦ツールがあります。自己責任の上、リンクの攻略wikiを参考に導入してください。質問などはコミュニティ掲示板にどうぞ。
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最終更新:2024/12/23(月) 14:00
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