110年前のシリアルキラー大米龍雲の逮捕劇について「刑事が自宅に踏み込んだら博多行きの列車に乗った後だった」という記述があります。 しかし当時は関門トンネル開業前のため「博多行きの列車」は存在しないはずです。JTB時刻表創刊前のため当時の時刻はよくわかりませんが、関門連絡船接続の列車にしても鹿児島や長崎など長距離の列車が多くて博多止まりがあったとは思えません。 (1970年代の青函連絡船接続特急も札幌行きは夜遅くて札幌より先に行けない時間帯のみ) 駅員への聞き込みで「新橋→博多のきっぷを買った」ことがわかったから目的地が博多とわかったのが事実ではないでしょうか? 「出ていく自宅にメモを残さない」「本州までのきっぷを買って乗り越す」という用心深さがあればと思うと恐ろしくなります。