御主人と同世代の独身女です。ドテラ自体は優良商品ですが、今回は扱う人間や団体が悪かった。御主人はそれに当たってしまったのだと思います。過去にあったニュースキンと言う化粧品も商品自体は悪く無かったのに、それを扱う団体が悪くネズミ講と一括りにされた一例です。私の経験に限ってですが、マルチ商法やスピリチュアル商法って本質も手段もターゲットも同じです。３割の真実で安心させて7割の嘘で利益を吸い上げる。ターゲットは現実を受入れられずに「悩み迷い苦しい」藻掻いている時期の人達。年齢層は30代半ばから40代半ば。10代20代は信仰させるのは簡単ですが、親の監視や社会に出たてで確率的に自由になるお金が少なく経済力が低いので商売にならない。しかし30代前後になるとそこそこ小金持ち率が上がり本人さえ納得すれば自由になるお金を持ち出す時期です。同時に「こんなはずじゃ」と世の中や自分に矛盾や苛立ちを最も持つ時期。そう言う時期の年齢層が最もターゲットになるのです。結婚や出世に必死に藻掻きますが、理想の伴侶や地位を獲得出来る人間など実は殆ど居ません。大概は何処かで妥協し現実を見ない様に生きて行く選択をするしか無くなる。そんな彼らが最も渇望することは情けない自分を「否定」し「理想は手に入る！」と希望をくれる空間です。不真面目で自堕落な人間より「こんなに頑張っているのになぜ自分は‥？」という真面目で上昇思考のある人間ほどハマり易い。なので商売側は酒や博打という低俗娯楽では無く、平和や安らぎという「善」を掲げて近付いて来るのです。 私事で恐縮ですが40代前半で職場で一部の男性陣パワハラに遭い昇任昇給も5年以上見送られた時期、アロマオイルや天然石にハマりました。勧誘や団体活動はありませんでしたが、自分の好きなものだけ購入しただけですが私にとってはかなりの金額を使いました。ただそれが当時の自分の支えにもなっては居たので、完全否定はしていません。それが単なる商売だと気付いて遠のくキッカケになった理由は、大切な身内の一人が一時的に意識混濁になった時です。その時にハッキリ解りました。身内や大切な人が元気で笑顔で在ることこそが幸せ。出世や他人に勝つことや弱みを見せないために「凄い人ね」と言われる武装をすることなんて、それに比べたらいつでも捨てれる程度のものだと思い知ったからです。金運恋愛運のパワーストーンや気分の良くなるアロマより、劣悪な環境でそれを労働として製作している人達のほうが尊い。不思議なことに、私の平和と安泰は「幸せになる◯◯」の類を手放してから手に入りました。パワーストーン無しでも身内は元気に回復しましたし、職場の人間関係も良好でパワハラにも遭わなくなり昇任コースに乗れました。 ソレに酔倒しハマり易い人達って学校の勉強もそこそこ出来て「自分は少なくとも中の上」と自負しており、人生で手痛い失敗を殆ど経験していません。なのでダメな自分を見るのも見せるのも嫌なプライドが非常に高い人達。基本的に他人の話を聞きませんし、相談出来る人や自分の至らなさを毒づいてくれる友人も殆ど居ない。結果的に心地良い言葉をくれる人間にだけ陶酔していきます。一度「大恥」をかくか、私の様に頭を殴られる経験をするしか抜け出す方法は無いかも知れません。一番効果的なのは御主人が自由に出来るお金を制限してしまうことです。お金が滞れば100%団体から袖にされてしまうからです。その時に初めて「夢を見ていた」自分を恥じてプライドの高さから団体から離れ、改心に至る可能性もあります。職場ですが無理に勧誘したり金銭授受に至らない限りは解雇にはならないでしょう。ただ昇任昇給には影響するかも知れません。パパ一生懸命頑張ってくれてるよね。世の中って頑張っても思い通りにならないことが殆ど。そのままで充分だよね。は、赤の他人では無く「身内」にこそ求めて居る言葉かも知れません。それが無い家族が大概ですので、スピリチュアル商法が繁栄するとも言えるのですから。