＞双極性障害かもしれない精神疾患を患っている姉を持つ家族のものです。昨日、質問させて頂きましたが、昨日の私達の心の傷跡が残っているため、今日、家族間の雰囲気がどんよりとしています。 昨日は、姉が疲れたのか知らんけど、午後5時に眠たくなり、寝そうになったところ、親が今はまだ寝る時間では無いから起きて欲しい。と言いました。しかし、その時既に、イヤイヤと泣き叫んでいました。この時私たちの対応としては、辛い状態に陥っているから、薬を飲んでね。と薬を持って姉に飲んでもらおうと必死でした。しかし、1年経っても何も変わらず辛い時にイヤイヤと言い続け泣き叫ぶ姉の姿を何度も見ましたが、本当に辛いです。ただただ、姉の泣き叫んで辛い状態を少しでも自分で良くして欲しいと思っているだけなのに。。。。 こんな人生、家族が壊れいく様を僕は、見たくないです。助けてください。もう家族の精神はズタボロです。 あなたやお姉さんの年齢はもちろん、なぜどのような経過でお姉さんがそんな状況になったのか、精神病院に通院しているとしたら、どんな診断、治療がなされているのか、などの事情が全くわかりません。 このあたりがはっきりしないと、どう対処すべきかも漠然として暗中模索になってしまいます。 「双極性障害かもしれない精神疾患」とありますが、お話を聞くかぎりではちょっと違う気もします。 「双極性障害」（以前は躁うつ病という呼称）については、精神科の名医が、その特徴やその人自身の対処の仕方まで記した「神田橋語録」が、ネットで見れますから、まずそれをみて、お姉さんがほんとうに双極性かどうか、考えて見てください。 そして、やはり双極性だとなれば、そこでのアドバイスが役に立つはずです。 さて、 一口に「精神疾患」といっても、じつに多様です。 これを「誤診」すれば、悪化したり拗れたりします。 それから、あなたは「薬」にこだわっているようですが、薬が合っているなら症状が改善することはありますが、薬ではなんともならない、有効でない精神疾患もいくらでもあります。 「薬を飲めば治るでしょ」とはいかないのです。とくに心の病はそうです。 1年も薬で治そうとして、そんな状況なら、「ああ、薬が効く疾患ではないかもしれない」と考えるのがふつうです。 ただ、ここが大切ですが、たぶんお姉さんが通っている精神病院も含めて、多くの医師は、ほとんど話も聞かずに薬だけ出すような「や・ぶ」が多いのが現状です。 だから治らないんだ、と思ってください。 そして、その意味では、お姉さんもあなたたちも「被害者」です。 それから、精神疾患の人に対して、自分たち「健常人」の常識で、「治すためには薬を飲むべき」、「みんなと同じように行動すべし」、たとえば寝る時間、食べる時間などなど。 これも、悪化させることにはなっても、治すことにはなりません。 げんにそうなっていますね。 「家族」の視点からはだらしない、きちんと決まりを守らない、相手に対する配慮ができない、などあれこれと不満が出てくるのは仕方がないのですが、心の病で苦しんでいるお姉さんの視点からは、また別の世界が展開しているとみるべきです。 「薬を飲んでも良くならない、あるいは合わなくて副作用で苦しいだけ」「病院の先生は自分の話など聞いてくれない」など、口には出さない、あるいはそんなふうに自分を客観視できないとしても、「からだ」がそう教えていることもよくあることです。 とうぜん、コミュニケーションはとれないので、お互いに相手がおかしい、となる。 こうした齟齬の結果、いまのようなたいへんな状況になっているのではないでしょうか。 というわけで、もう少し広い視点から診てくれる医師がいれば良いのですが、先ほど書いたように、いまの精神医療の現実ではなかなかむずかしいですね。 でも、少数でもいないわけではありません。 ただ、おねえさんの精神疾患、あるいはもっといえば、その背景にあるこれまでの生育史の問題点、PTSDといわれる心的外傷や、家族との関係で生まれる愛着障害など、いくつもの可能性が考えられます。 それは、お姉さん自身をじっさいに診て判断できる医師がないとなかなかむずかしいので、さしあたり、家族の側がいくつか可能性のある精神疾患について学ぶ必要もあると思います。 わたしなら、先にあげた障害や人格障害などを疑うかもしれませんが、あくまでお姉さんを知らない人間の推測でしかありません。 そのうえで、合っているかどうかはともかく、たとえば、精神科医の岡田尊司さんが書いている「パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか」などは、同じく人格障害といってもいろいろで、それによって接し方もまったく違うことなどがわかり、参考になると思います。 また、彼の著書で、「愛着障害」関連の本も出ていますから、ともかく「常識人の対応」では、どちらも消耗するばかりですから、アマゾンなどで必要に応じて、そうした本をチェックしてみてください。 それから、今の対応としては、お姉さんの寝たい時に寝てもらう、つまりお姉さんが快適だと感じるスタイルを邪魔しないようにする、飲みたくなければ無理強いしない、などを試してみてください。 それで、今の状況と同じなのか、変わるのか、お姉さんの反応を観察してみてください。 少なくとも、家族の側の「なんで飲まないの」から来るストレスは緩和されるはずです。飲まないのなら、それが正解かもしれない理由はすでにお話しした通りです。 これは、もちろん小手先の手段で、本格的に治癒にいたる道はまだ先が長いでしょうが、少なくともお互いがストレスを緩和するためには、以上のように考えて対処するのがお互いにプラスだと思います。 さて、長くなりましたので、今日はこの辺で。