2019・8・2(金)ワレリー・ゲルギエフ指揮PMFオーケストラ川崎公演
ミューザ川崎シンフォニーホール 7時
昨夜と同一のプログラムによる、今年のPMF最終公演。
あらゆる点で、この3回の公演の仕上げを示すに相応しい、最高の演奏だったと言えよう。
特にショスタコーヴィチの「第4交響曲」の演奏では、前日に感じた不満のほとんどが解消されていた。トロンボーンやファゴットをはじめ、各パートのソロは昨日とは比較にならぬほど確信に満ちて力強く、音楽に強靭なアクセントを与えていたし、最強奏の際のアンサンブルにも一層の明晰さが生れていた。演奏の表情も、昨日よりはずっと濃かったのではないか?
10年以上前のチャイコフスキーの「第5交響曲」での演奏のような変幻自在の神業的なエスプレッシーヴォは望むべくもないが━━作品の性格からして異質なのだから当然ではあるが━━ゲルギエフのオーケストラ・アカデミーのプロジェクトとしては、今年も一定以上の成果を収めることができた、と評していいだろうと思う。
なお、デョーミンのソロ・アンコールは、今日はドビュッシーの「シランクス」に変わっていた。今後の活躍を祈りたい。
☞(別稿)北海道新聞
昨夜と同一のプログラムによる、今年のPMF最終公演。
あらゆる点で、この3回の公演の仕上げを示すに相応しい、最高の演奏だったと言えよう。
特にショスタコーヴィチの「第4交響曲」の演奏では、前日に感じた不満のほとんどが解消されていた。トロンボーンやファゴットをはじめ、各パートのソロは昨日とは比較にならぬほど確信に満ちて力強く、音楽に強靭なアクセントを与えていたし、最強奏の際のアンサンブルにも一層の明晰さが生れていた。演奏の表情も、昨日よりはずっと濃かったのではないか?
10年以上前のチャイコフスキーの「第5交響曲」での演奏のような変幻自在の神業的なエスプレッシーヴォは望むべくもないが━━作品の性格からして異質なのだから当然ではあるが━━ゲルギエフのオーケストラ・アカデミーのプロジェクトとしては、今年も一定以上の成果を収めることができた、と評していいだろうと思う。
なお、デョーミンのソロ・アンコールは、今日はドビュッシーの「シランクス」に変わっていた。今後の活躍を祈りたい。
☞(別稿)北海道新聞
大阪でのPMFはネロサンティでのローマ三部作やティルソン、トーマスとのバーンスタインら聞きましたがマゼールのキャンセル以降来ないようで残念です。
まあ同様なオケとして兵庫芸文オケが聞けるので良いかも。以前金聖響(彼はどうしてるのかな)指揮で聞いたマーラー7番やッアラストラはヨーロッツパの歌劇場の金管奏者が客演していたせいか桁違いのスケールで鳴り響ていたことを思い出します。ショスタコの4番ゲルギエフの下で聞きたいものだ。