2025-01

2025・1・11(土)サッシャ・ゲッツェル指揮NHK交響楽団

      横浜みなとみらいホール  3時30分

 横浜での開催だが、「N響オーチャード定期」の名称はまだ残している。「東横シリーズ 渋谷・横浜」という副題が傑作だ。渋谷と横浜を繋ぐのは東急東横線である。

 今日の定期は、ウィーン生まれのサッシャ・ゲッツェルを客演指揮者に迎えてのJ・シュトラウス一家の作品を中心としたプログラム。
 第1部はヨハン・シュトラウスⅡ(生誕200年)の「こうもり」序曲と「侯爵様、あなたのようなお方は」、「南国のばら」、「ペルシャ行進曲」、再び「こうもり」から「田舎娘を演じる時は」、「狂乱のポルカ」。
 第2部はコルンゴルトの「シュトラウシアーナ」に始まり、ヨーゼフ・シュトラウスの「うわごと」と「とんぼ」、ヨハン・シュトラウスⅡの「ジプシー男爵」序曲と「ウィーン気質」。アンコールはもちろん「美しく青きドナウ」と、ヨハン・シュトラウスⅠの「ラデツキー行進曲」。

 サッシャ・ゲッツェルが指揮するウィンナ・ワルツやポルカを聴くのは、私はもしかして今回が初めてだったかもしれない。とにかく元気のいい、コン・ブリオのシュトラウスものだ。プログラムの前半は少々ごつい骨格を感じさせる演奏だったが、第2部では音楽にふくよかさが加わり、「うわごと」や「とんぼ」など、本当にあたたかい演奏になっていた。
 「こうもり」からの2曲を歌ったソプラノのヘラ・イェサン・パクが、軽やかで伸びのある、明るい声で素晴らしい。2曲だけでなく、もう少し聴きたかったところ。
 コンサートマスター席には、読響から移籍してきた長原幸太。

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