2024年5月の配当です。
今回から、ブリティッシュアメリカンタバコが加わっています。SBI証券を利用していますが、NISA口座であれば売買手数料がかからないこと、リアルタイム取引であれば為替手数料もかからないこと、外国株の中でもイギリス株は現地課税がゼロでNISAでの恩恵を受けられること、業績安定株としてはバリューが破格であることなど、複合的に判断して今年から外国個別株にもトライしています。
ブリティッシュアメリカンタバコは四半期配当で、配当支払月は2月、5月、8月、11月の年4回。日本株で補強しづらい配当月のため、分散の助けとなってくれそうです(今後も経過を見る必要はありますが)。
以前と比べると配当受取月の分散が少しはできてきているような気もします。
今年も主力株(総合商社、メガバンクなど)の大幅増配で、受取配当額は過去最高を更新するのは確実だと思われます。そもそもが減配可能性の低い銘柄でポートフォリオを構築していれば、毎年の増配で配当は増加し続けるのは自明の理です。あとは、どのようにして長期保有という状態を維持できるのか、ということの方が課題と言えるでしょう。
○ 1作目のデータ更新について
有り難いことに2022年2月に出版された1作目は、今年の4月にも重版がかかるなど、現在も読まれ続ける息の長い一冊となっています。1作目は株価暴落時に退場させられない、暴落対策に力を入れていますが、幸い、出版後の日経平均株価はウクライナショックでやや下げた程度であり、その真価(暴落時の精神安定剤)が発揮されることなく現在に至っています。今後、実際に株価暴落が発生し心が折れそうになった時には、ぜひ読み返してください。きっと乗り越えられると思います。そのような精神安定剤として本棚においておくと、また違った本の使い方もできるかもしれません。
さて、そんな1作目ですが、P.87 図3、P.131 図18、P.159 図24、P.187 図25、のデータを更新しましたので、何かしらのご参考になれば幸いです。
1作目を出版した当時(2022年2月2日)は米国株の人気が全盛時で、日本株はオワコンとの風潮もありましたが、そのおかげもあって株価は割安な状態で放置されていました。第6章の銘柄紹介の部分では目安となる配当利回りについても記載していますが、日本株の株価は全体的に上昇したため、現在の相場環境では1作目で記載した目安となる配当利回りを意識しすぎると機会はなかなか来ないというのが現実かと考えます。
その部分(配当利回り)だけに着目するのではなく、PER・PBRレンジをあわせて活用することで、割安かどうかを判断するとより精度の高い投資ができるかと思います。
1作目では、必要最小限、覚えておきたい投資指標として、①配当利回り、②1株利益(EPS)、③PER、の3つを紹介しています。意識が配当利回りのみにいきがちですが、必要最小限である①②③については、繰り返しチェックしておいて損はありません。
環境は変化しますので、数字の部分も当然ながら変化していきます。しかし、原理原則となる考え方はそうそう変わるものではありません。拙著の3部作も本質的な考え方の部分は不変(時の試練に一定は耐えられるもの)であり、そのような視点で、あらためて読み返していただけましたら幸いです。
なお、1作目、2作目、3作目を通して、繰り返し投資初心者の方に向けて説明している投資・運用方法は以下の通りです。
ステップ1 20銘柄を1株ずつ買う
ステップ2 各銘柄への投資金額を均一に調整
ステップ3 キャッシュを含めてポートフォリオを考える
特定の銘柄へ集中投資すると、想定通りとならなかった際には、金銭面と精神面で大ダメージを受けることになります。20銘柄に分散していれば、仮に1つの銘柄が半値となっても、全体のダメージは2.5%に過ぎません。相場に慣れて自分で判断できるようになるまでは、分散は必須と考えています。
○ 6月6日の日本経済新聞朝刊に広告が掲載
6月6日に拙著の半5段新聞広告が掲載されました(新聞は上から下までで15段として、下3分の1で5段、その半分で、半5段となっています)。
本当に有り難い話で、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。
○ 投資本要約YouTuberのタザキ氏に動画で3作目が紹介される
拙著3作目が動画で紹介されました。1章から3章の内容が解説されており、理解を深めるのに役立つと思います。
YouTubeでの紹介、ありがとうございます。
○ つみたてにいさん さんにブログ記事で拙著が紹介される
私も毎週ブログ記事を書いていますので、記事作成にどのくらいの時間を要したのか想像することができますが、貴重な休日に多くの時間を割いて、このような心のこもった記事を作成していただき有り難く思います。
○ 6月28日(金)19時~ 出版記念セミナーについて
出版社の企画で出版記念セミナーが開催されることになりました。
2024年6月28日(金)19時~21時にオンラインで開催されます(※有料となります)。
セミナーの内容は以下の通りです。
・株式が生み出すリターンの源泉を知る
・長期的視点で取り組む続けられる株式投資
・負けない投資を実践するために必要なこと
・具体的な銘柄でケーススタディ
・新NISAの活用法
また、購入者特典として、行動経済学(投資とメンタルの関係)について執筆したPDF(20ページ程度)のプレゼントがあります(専用ルームURLの配信時にあわせて配布される予定とのことです)。なお、音声とスライドでの進行となりますので顔出しはありません。
資料は現在作成中ですが、初心者、中級者ともに何かしら学びを得られるような内容となるよう意識しています。また、NISAについては原理原則の説明は欠かせませんが、現在までの講師の運用実績や狙いなどを交えて話をさせていただくとおもしろいかななどと、色々と思案中です。
定員は200名で先着順ですが、出版社によると6/7の段階で90名の方にお申し込みいただいているとのことでした。多くの方に関心をもっていただき感謝しかありません。このような機会はそうあるものでもないため、受講生のみなさんにとって思い出に残るような講義にしたいなと思います。
長い投資人生のお供として、よろしければ拙著を。
2作目『半オートモードで月に23.5万円が入ってくる「超配当」株投資 』は、1冊目とは相互補完的な内容です。投資判断のモノサシを増やし、投資の精度を上げて割安な銘柄へ投資ができるよう、執筆しています。また、各セクターにおける日本を代表する銘柄を網羅的に紹介しています。幅広い優良銘柄の選択肢を用意しておいて、条件が整った時に投資するというような手法もとることが可能となります。