昨年12月に「ウェブ進化論」を手にしてから、梅田望夫さんの著書を立て続けに読んでいます。「ウェブ時代をゆく」「ウェブ人間論」と続いて手にしたのが、この「ウェブ時代5つの定理」です。

- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これはシリコンバレーのビジョナリーたちが発信してきた金言を集め、5つの「定理」に沿って紹介した本です。書店に平積みで置かれていましたし、ご存知の方も多いことと思います。
読了後の率直な感想は
- ビジョナリーたちは結構「当たり前のこと」を言っている
- 意外と平易な英語である
ということ。金言と呼ぶと「とにかくスゲー」言葉なのだろうと身構えてしまいますが、実際は当然のことを簡潔に表現した言葉であることが多いようです(まだ社会に溶け込んでいない時期だからそう思えるのかもしれませんが)。社会や世界はとにかく複雑ですから、平易で簡潔な言葉が喜ばれるのでしょう。そして当然のことを当然に言い切るには、必然と高い能力が要求されるということでしょうか。
また、英語は簡単な文法さえ理解できれば難なく読めるものばかりでした。語彙力さえ鍛えてあれば原文ままでも問題なさそうです。
ただ、微妙に消化不良を起こしている気もします。「この本の良さを教えて!」と言われても、「自分の行いを再確認するいいきっかけになる」という程度しか言えないでしょう。社会に出た後で2・3度読みなおす必要がありそうです。
なお、私がもっとも感慨を覚えたビジョナリーの言葉はこちら(59ページに掲載)。社会人生活を始めるにあたって、これを指針としていきたいと強く思います。
Try to have the highest of ethics and to be open and truthful about things, not hiding.──Steve Wozniak
Founders at Work: Stories of Startups' Early Days - Jessica Livingston - Google ブックス
気になる日本語訳は書店でお確かめください(笑)。