今年は亥年。12年に一度。選挙で大波乱の起きる確率が高い。
現在野党再編の第一弾が進行中。ただ立憲民主党の枝野代表は、民主党時代の右派との確執、小池都知事と組んだ希望の党の排除の論理に対する怨念が拭いきれていない。その為、乾坤一擲の大勝負に打って出る迫力に欠ける。
元大阪府知事橋下徹は嫌味な男だが、彼が「政治は権力。権力奪取しなければ、どんな良いことを言っても絵に描いた餅。権力を握ってこそ、政策が実現できる。その為には、ポピュリズムは必要。多数派を握るためには、ある程度のポピュリズムを許容する必要がある」と語っていたが、この認識は、傾聴する必要がある。
日本の野党は、政策的相違や理論的違いに拘泥しすぎ、些細な差異に、厳格すぎるきらいがある。野党の過去の離合集散は、その大半が些細な違いをことさらに煽りたてて分裂を繰り返してきたことにある。立憲民主党の現在の姿勢にも多少その匂いが感じられ、危惧している。
少しの違いを針小棒大に騒ぎ立て、自らの正当性をことさら強調する姿勢は、少なくとも選挙で権力を奪取する姿勢ではない。否、現実には、その逆の効果をもたらす。
万年野党で良いなら、その姿勢もありだが、国民からすれば、権力を奪取する気概の無い政治家や政党など何の役にも立たない。
当然である。何故なら、彼らに投票しても世の中は変わらない事が明らか。そんな政治家や政党に期待しても仕方がない。小沢一郎に言わせれば、そんな政治家や政党は、政界から去るべきだと言う事になる。
わたしは民主党が政権を握る以前から、「小沢一郎は革命家だ!」と主張してきた。この掲示板でもそう主張してきた。
その理由は明白。現在の日本の政治体制を変えるためには、選挙で勝利し、権力を奪取する以外にない。その為には、自分や自分の政党が消滅しても構わない、という明確な【自己否定】の論理が貫かれている。
小沢一郎には、【壊し屋】という異名がついているが、権力を奪取し、既存の体制をひっくり返そうとする人間や政党が、自らを否定できる勇気がなくて何の説得力があるか、という姿勢である。
彼がビスコンティの映画【山猫】の滅び行く体制側の侯爵の台詞を引用して、「生き残るためには、自らが変わらなければならない」と語っているのも、自民党田中派と言う旧体制のエリートである自らの立場を否定する事により、政界で生き残ってきた自らの半生を重なり合わせているのである。
※まず、「権力奪取」。安倍政権打倒。野党の使命はこれしかない。
目標が明確になると、次にやる事ははっきりしてくる。
(1)大きな政策の共有。
現在でいうと、①富の分配の公平⇒反新自由主義的経済②憲法改悪に反対③反消費税④反原発 程度は共有できる。その他の違いは、派閥の違い程度のおさめる。
(2)選挙区の調整
参議院 ①一人(32選挙区)区は野党の候補者は一人に絞る ②多数区は、各党が主体性を発揮すればよい。
(原則)⇒統一名簿方式で有権者に反自民政党一本化を印象づける必要性⇒政権奪取に本気であるという印象ができる⇒そのためには、候補者の事前選挙が必要 ・・・現実には、枝野幸男がかたくなに統一名簿方式を拒否しているので実現は難しい。
③比例区
野党は統一名簿方式をつくり、野党票の分散を防ぐ (小選挙区の最大のデメリットである死票を防ぐには、統一名簿方式は必要条件。
統一名簿方式は、野党それぞれの「自己否定」を必要とする。一人一人の政治家や政党の覚悟が問われる。自党が有利かどうかという次元で論議をすれば、必ず壊れる。今一番野党に求められているのは、この覚悟以外にない。
(3)現実の動き
・・・・★28日に開かれた立憲民主、国民民主、共産、自由、社民、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の5党1会派が結集した党首会談では、夏の参院選に向け、全国32ある「1人区」で候補者を一本化する方針を確認した。また共闘のベースとなる政策合意、それに伴う1人区以外の選挙区での候補者調整にも議論は進むだろう。
・・・政界地獄耳
・・・★各党党首は合意文書に「本通常国会において野党5党1会派は協力連携を強め、立憲主義の回復や、また国会の国権の最高機関としての機能を取り戻し、国民の生活を豊かにし権利を守るため、安倍政権打倒をめざし厳しく対峙(たいじ)していく」「今夏の参院選挙に際し、安倍政権打倒をめざし、32の1人区全ての選挙区において与党を利することのないよう、速やかに候補者一本化のための調整を図る」。・・政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901310000137.html
ここで合意した内容は、理想にはまだまだ遠いが、かなり画期的である。
細川政権樹立の時は、選挙は各政党の独自性で戦い、選挙戦後の連立で権力を奪取した。民主党政権の時は、単独の政党で戦い、選挙に勝利して権力を奪取した。
今回は、過去二回とは違い、多数の政党が選挙前から調整協力して候補者を一本に絞り、選挙を戦う体制を整えている。前2回とは格段に難しい調整が必要になる。さらに前2回には蚊帳の外だった共産党が参加している。これもかっては考えられなかったファクターである。
そういう意味で、一歩ずつではあるが、野党協力が進みつつあるという認識で国民も選挙に臨むべきであろう。
安倍ファッショ政権を終わらせなければ、日本に未来はない、という認識で協力しなければならない。
※安倍政権打倒 野党の権力奪取以外に、日本復興の道はない。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
現在野党再編の第一弾が進行中。ただ立憲民主党の枝野代表は、民主党時代の右派との確執、小池都知事と組んだ希望の党の排除の論理に対する怨念が拭いきれていない。その為、乾坤一擲の大勝負に打って出る迫力に欠ける。
元大阪府知事橋下徹は嫌味な男だが、彼が「政治は権力。権力奪取しなければ、どんな良いことを言っても絵に描いた餅。権力を握ってこそ、政策が実現できる。その為には、ポピュリズムは必要。多数派を握るためには、ある程度のポピュリズムを許容する必要がある」と語っていたが、この認識は、傾聴する必要がある。
日本の野党は、政策的相違や理論的違いに拘泥しすぎ、些細な差異に、厳格すぎるきらいがある。野党の過去の離合集散は、その大半が些細な違いをことさらに煽りたてて分裂を繰り返してきたことにある。立憲民主党の現在の姿勢にも多少その匂いが感じられ、危惧している。
少しの違いを針小棒大に騒ぎ立て、自らの正当性をことさら強調する姿勢は、少なくとも選挙で権力を奪取する姿勢ではない。否、現実には、その逆の効果をもたらす。
万年野党で良いなら、その姿勢もありだが、国民からすれば、権力を奪取する気概の無い政治家や政党など何の役にも立たない。
当然である。何故なら、彼らに投票しても世の中は変わらない事が明らか。そんな政治家や政党に期待しても仕方がない。小沢一郎に言わせれば、そんな政治家や政党は、政界から去るべきだと言う事になる。
わたしは民主党が政権を握る以前から、「小沢一郎は革命家だ!」と主張してきた。この掲示板でもそう主張してきた。
その理由は明白。現在の日本の政治体制を変えるためには、選挙で勝利し、権力を奪取する以外にない。その為には、自分や自分の政党が消滅しても構わない、という明確な【自己否定】の論理が貫かれている。
小沢一郎には、【壊し屋】という異名がついているが、権力を奪取し、既存の体制をひっくり返そうとする人間や政党が、自らを否定できる勇気がなくて何の説得力があるか、という姿勢である。
彼がビスコンティの映画【山猫】の滅び行く体制側の侯爵の台詞を引用して、「生き残るためには、自らが変わらなければならない」と語っているのも、自民党田中派と言う旧体制のエリートである自らの立場を否定する事により、政界で生き残ってきた自らの半生を重なり合わせているのである。
※まず、「権力奪取」。安倍政権打倒。野党の使命はこれしかない。
目標が明確になると、次にやる事ははっきりしてくる。
(1)大きな政策の共有。
現在でいうと、①富の分配の公平⇒反新自由主義的経済②憲法改悪に反対③反消費税④反原発 程度は共有できる。その他の違いは、派閥の違い程度のおさめる。
(2)選挙区の調整
参議院 ①一人(32選挙区)区は野党の候補者は一人に絞る ②多数区は、各党が主体性を発揮すればよい。
(原則)⇒統一名簿方式で有権者に反自民政党一本化を印象づける必要性⇒政権奪取に本気であるという印象ができる⇒そのためには、候補者の事前選挙が必要 ・・・現実には、枝野幸男がかたくなに統一名簿方式を拒否しているので実現は難しい。
③比例区
野党は統一名簿方式をつくり、野党票の分散を防ぐ (小選挙区の最大のデメリットである死票を防ぐには、統一名簿方式は必要条件。
統一名簿方式は、野党それぞれの「自己否定」を必要とする。一人一人の政治家や政党の覚悟が問われる。自党が有利かどうかという次元で論議をすれば、必ず壊れる。今一番野党に求められているのは、この覚悟以外にない。
(3)現実の動き
・・・・★28日に開かれた立憲民主、国民民主、共産、自由、社民、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の5党1会派が結集した党首会談では、夏の参院選に向け、全国32ある「1人区」で候補者を一本化する方針を確認した。また共闘のベースとなる政策合意、それに伴う1人区以外の選挙区での候補者調整にも議論は進むだろう。
・・・政界地獄耳
・・・★各党党首は合意文書に「本通常国会において野党5党1会派は協力連携を強め、立憲主義の回復や、また国会の国権の最高機関としての機能を取り戻し、国民の生活を豊かにし権利を守るため、安倍政権打倒をめざし厳しく対峙(たいじ)していく」「今夏の参院選挙に際し、安倍政権打倒をめざし、32の1人区全ての選挙区において与党を利することのないよう、速やかに候補者一本化のための調整を図る」。・・政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201901310000137.html
ここで合意した内容は、理想にはまだまだ遠いが、かなり画期的である。
細川政権樹立の時は、選挙は各政党の独自性で戦い、選挙戦後の連立で権力を奪取した。民主党政権の時は、単独の政党で戦い、選挙に勝利して権力を奪取した。
今回は、過去二回とは違い、多数の政党が選挙前から調整協力して候補者を一本に絞り、選挙を戦う体制を整えている。前2回とは格段に難しい調整が必要になる。さらに前2回には蚊帳の外だった共産党が参加している。これもかっては考えられなかったファクターである。
そういう意味で、一歩ずつではあるが、野党協力が進みつつあるという認識で国民も選挙に臨むべきであろう。
安倍ファッショ政権を終わらせなければ、日本に未来はない、という認識で協力しなければならない。
※安倍政権打倒 野党の権力奪取以外に、日本復興の道はない。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
流水
