戦後レジームからの脱却・見直しを声高に唱えての再登場以降、怪しげなご高見・行動に、ただただ ため息ばかり。もう これでは、戦後レジームどころか、戦争前夜へまっしぐらか と、頭の中身はどのようにして作り上げてきたのかと不思議なものを見る心地でいる。人間というのは、悲しい生き物なのだと、しみじみ思う。
核兵器の悲惨さ、度重なる核実験を手掛けてきて初めて「核兵器の非人道性」を学習し、不拡散・縮小・廃絶へとわずかながらも歩を進めるかに見えたのも束の間、この星の各地で続く相も変らぬ殺し合い。せっかく築き上げたもろもろを、跡形もないほどに破壊しつくし、同胞を神の名のもとに殺し尽くさんとす。
そも、「人」は他より秀でていたいものなのだろう。同列でいる、これには頷けないものらしい。だから、他を圧しなければならぬ。我が存立の証明は、同列より少しでも高みにいること。これは、人が作り出したしくみすべてに通底する。だから「平等・共助・共生」などというものは、スローガンとしては成り立っても、実際行動では受けいれ難いというのが、その「性」からくる本音なのかもしれぬ。
だが、それでは「霊長類」の名が泣く。できるだけ「本能」はさらけ出さず、「理性」を前面に押し出して取り繕うていたい。
その化けの皮を容赦なく引っ剥がすのが「軍事力」である。これは、「皮肉」そのものの存在である。その使命は、「勝つこと」である。負けてはならぬ。負けてはならない存在たるべく、その力を増強すればするほど、己が影に慄く。それは、果てしない「増強」へと突き進む。それに投じられる財物は、何一つ民生には役立たぬ。しかしそれを生産供給する者にとっては、こんなにうまい世界はないのだ。簡単に言えば、売れ残り・とりっぱぐれの100%ない世界、産官軍癒着の商売なのだ。
ああ、積極的「平和主義」を唱えて世界行脚に精出す人よ。兵器すべての廃絶を唱えておくれ。兵器を身の回りにおいて舞い上がるかの人々を、正気の世界に呼び戻しておくれ。「自衛」権などの言葉が、無用になる世界こそ「霊長類」の住む世界だと、頭の中を切り替えておくれ。
新しく進むべき道は、これまで歩いてきた道を探すだけで見出せるのか。新たな視点で探りなおす時に差し掛かっているのではないのか。主権者の意思の具現方法は、これまでの道の延長線上での検討で足りるのだろうか。
貨幣経済は、あまりにも歪んだ姿に成り果てているのではないだろうか。土地本位制と言ってもいい社会形態は、人の一生という視点から抜本的に見直すべきころあいに差し掛かっているのではないのか。
そのほかもろもろ、残された時間の少なさ・人々の意識の現状是認度の高さに、ただ立ち尽くしている。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山
核兵器の悲惨さ、度重なる核実験を手掛けてきて初めて「核兵器の非人道性」を学習し、不拡散・縮小・廃絶へとわずかながらも歩を進めるかに見えたのも束の間、この星の各地で続く相も変らぬ殺し合い。せっかく築き上げたもろもろを、跡形もないほどに破壊しつくし、同胞を神の名のもとに殺し尽くさんとす。
そも、「人」は他より秀でていたいものなのだろう。同列でいる、これには頷けないものらしい。だから、他を圧しなければならぬ。我が存立の証明は、同列より少しでも高みにいること。これは、人が作り出したしくみすべてに通底する。だから「平等・共助・共生」などというものは、スローガンとしては成り立っても、実際行動では受けいれ難いというのが、その「性」からくる本音なのかもしれぬ。
だが、それでは「霊長類」の名が泣く。できるだけ「本能」はさらけ出さず、「理性」を前面に押し出して取り繕うていたい。
その化けの皮を容赦なく引っ剥がすのが「軍事力」である。これは、「皮肉」そのものの存在である。その使命は、「勝つこと」である。負けてはならぬ。負けてはならない存在たるべく、その力を増強すればするほど、己が影に慄く。それは、果てしない「増強」へと突き進む。それに投じられる財物は、何一つ民生には役立たぬ。しかしそれを生産供給する者にとっては、こんなにうまい世界はないのだ。簡単に言えば、売れ残り・とりっぱぐれの100%ない世界、産官軍癒着の商売なのだ。
ああ、積極的「平和主義」を唱えて世界行脚に精出す人よ。兵器すべての廃絶を唱えておくれ。兵器を身の回りにおいて舞い上がるかの人々を、正気の世界に呼び戻しておくれ。「自衛」権などの言葉が、無用になる世界こそ「霊長類」の住む世界だと、頭の中を切り替えておくれ。
新しく進むべき道は、これまで歩いてきた道を探すだけで見出せるのか。新たな視点で探りなおす時に差し掛かっているのではないのか。主権者の意思の具現方法は、これまでの道の延長線上での検討で足りるのだろうか。
貨幣経済は、あまりにも歪んだ姿に成り果てているのではないだろうか。土地本位制と言ってもいい社会形態は、人の一生という視点から抜本的に見直すべきころあいに差し掛かっているのではないのか。
そのほかもろもろ、残された時間の少なさ・人々の意識の現状是認度の高さに、ただ立ち尽くしている。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
百山
