普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

川柳くろがね吟社紹介「必要とされて元気と幸貰う」

2019-11-02 11:40:57 | å·æŸ³
川柳くろがね10月号より
前月号鑑賞 小川 清隆 選評
「ホ-クスはまだダイエーのままの父」 田中 和正
 ホークスは南海ホークス、難波を拠点に置く球団だった。当時は福岡では西鉄ライオンズの時代、豊田がいた、中西がいた、平和台球場は熱気がいっぱい。或る日、球団は身売りされて、所沢の西武球場に移って西武ライオンズに変身した。年配の野球ファンには西鉄ライオンズの影が消えることはない。ソフトバンクホークスなんて他所ものとしか思えない。ライオンズよ戻って来い。

「必要とされて元気と幸貰う」     河野 成子
 人間は自分が必要とされていると思うと、そこに居場所を実感するもの。そこで責任感も生まれ、同時に遣る気も充実感も覚え、幸せに浸ることが出来るもの。人材を育てるというのは、こういうことだろう。

「憫むなよ笑えば夢も湧小てくる」   八木田風子
 笑う門には福来る。笑うことによって病気も不満も霧散していく。健康な体に健全な精神が宿る。毎朝鏡に向かって笑ってみよう。今日一日はきっと良い事がある筈。

「全力で走る余力のない電池」     桶川 聖柳
 電池は消托するもの。使っても使わなくても。全力で走ることの出来ないものは捨てるしかない。しかし充電可能という電池がある。力を回復した電池でまた全力で走らなくてもよい。自分のペースでのんびり走るのも良き哉。

題詠「戻る」 角 ひさ子 選
戻らない記憶の母は天女かな     山下 華子
帰り道赤ちょうちんに口説かれる   広永 雅彦
愛し合う二人に戻る迎え傘      山崎 蘭華
ショツピンク駐車の場所をメモにとる 吉田 ゆたか
泥舟に乗って帰りの保証なし     岩崎 裏風
賞金積み戻ってみればただの犬    寿崎 おとみ
少年と少女に戻る同期会       陣内 いっこう
退院の祖父を喜ぷ庭の松       樫根 わ子
戻るまで黙って待つと過疎に住む   古野 つとむ
過疎の地へ戻り棚田へ水を張る    時 津みつこ
子の帰宅待ちわびスープ冷めている  松井 昌子
復興の尽力ふるさとが戻る      前田 伸江
振り出しに戻る話を繰り返す     矢野  隆
来んでええ帰ると母の眼に涙     榎木 山彦
  佳 作
ごめんねで元に戻れる潮目読む    有松 市子
にわかあめ傘を戻しに無人駅.    的場 しずえ
出戻りの引け目見せない空元気    中山 和
貸した本餅のカバー着て戻る     坂梨 和江
熱いうち仕上げた夫ブーメラン    岡田  洋
実家から往復切符持ち嫁ぐ      吉富  虞
「戻ったか」そのひと言が温かい   小田 ノリ子
  選者吟
戻りたい場所に待ってる人がいる   角 ひさ子

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