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「副業の平均月収」3位は10万以上で2位は5万以上も1位は厳しすぎる結果に

ビジネス

近年、生活費や将来の不安に備えるため、副業を希望する人が増加しています。また、収入を補うだけでなく、新たなスキルを身につけたり、趣味を活かしたりする場としても注目される一方で、さまざまな課題やリスクも存在しているのが実情です。そこで、副業に関する調査結果をもとにその実態に迫り、副業を検討する人々にとって有益な情報を提供していきます。今回は、副業する人(始めたい人)の最大の関心事といっても過言ではない、副業経験者の収入額の実態を複数の調査結果からまとめました。

副業・兼業者の多くが5万円近く稼いでいる「印象」

副業をしたらどのくらい稼げるのか、副業を始めようとしている人たちにとっては、最も気になる問題の1つではないでしょうか。

株式会社リクルート(東京都千代田区)が発表した「兼業・副業に関する動向調査2022」では、企業に勤める正社員のうち、兼業・副業をしている人(調査時点)が、本業以外で稼いだ1カ月の報酬額が明らかにされています。

1位・・・5万円未満(36.6%)
2位・・・5~9万円(28.6%)
3位・・・10~14万円(15.9%)

この数字だけ見ると、副業・兼業者の多くが5万円近く稼いでいる印象を受けます。

加えて、転職サイトdodaが、20~59歳の正社員に対して同年に実施し、1万5,000件の有効回答を得た調査でも、副業者の月収の平均額が6万5,093円と出ています。

これらの金額を見ると「なんだか自分もそのくらい稼げそう」と思えてきます。

副業の月収が1万円未満の人は48.1%

しかし、リクルート、およびdodaの調査結果はあくまでも「平均金額」。高い金額を稼いでいる人に平均値が引っ張り上げられている可能性もあります。

現に、dodaの副業の実態調査を詳しく見ると、bizSPA!フレッシュ読者のような若い世代の平均月収は大きく平均値を下回っています。

Q.副業の月収はいくらですか?(※doda「副業の実態調査【最新版】」より)

20代・・・2万7,968円
30代・・・3万2,281円
40代・・・9万6,564円

平均月収6万5,093円の内訳を見ても、

1万円未満・・・48.1%
1万円台・・・10.6%

と、1万円程度の月収しか副業で稼げていない人が大半を占めている現実も見えてきます。

6万5,093円の金額はやはり、10万円以上を稼ぐ一部の人たち(13.8%)が平均額を引っ張り上げていると考えられます。

「とりあえず副業を始めれば5万円くらいは稼げるはず」と、思い込みだけで副業を始めようとしている人は、ちょっと注意が必要かもしれません。

[文/坂本正敬]

[参考]
※ 兼業・副業に関する動向調査データ集2022 – リクルート
副業の実態調査【最新版】 – doda

〈bizSPA!〉元編集長。北陸3県のWebマガジン〈HOKUROKU〉創刊編集長。国内外の媒体に日本語と英語で寄稿し、翻訳家としては訳書もある。技能五輪国際大会における日本代表選手の通訳を直近で務める。東証プライム上場企業の社内報や教育機関の広報誌でも編集長を兼務しており、広報誌の全国大会では受賞経験もあり。

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