2010年10月30日土曜日

2次試験時の頭ん中 事例4

最後の番人、事例4。昨年は全く歯が立たなかった。今年はなんとか喰らい付きたい。

試験開始前に解答用紙が配られる。ちょっとだけ透けて見えるのは、なんと損益分岐点のグラフ。今年も一筋縄ではいかない予感。ちなみに昨年までは少し透けて読めていた問題冊子ですが、今年から紙質が変更されたのか透けません。

第1問

定番の経営分析。昨年と同じ配点40点、かつ長所または短所で重要なもの3つ。今年も長所きたか。まあ、予想の範疇なので驚きませんが、小数点以下桁数の指定が見当たらない。どういうことだ?と思いながら与件文を読み進めると、最後に「計算の結果は小数点第3位を四捨五入せよ」と指定があった。結局、いつも通りなのね。収益性、効率性、安全性の3つに注目して分析を進める。

< 収益性 >
売上総利益率、営業利益率、経常利益率で同業他社と一番差がついているのは経常利益率4.46%。
従業員多いけど販管費比率も良い。原価率、営業外損益も良いので経常利益率で決まり。
  • 同業他社と比べて収益性が高い
  • 高品質製品の安定受注で売上高く、原価、販管費、営業外損益も良好
< 効率性 >
同業他社と差が付いているのは売上債権回転率が悪い。固定資産、有形固定資産、棚卸回転率は若干良い程度。あとは与件の言葉を使って60字の説明が書けるかどうかの判断が必要。

売上債権に関する記述が与件で見つけられない。「売上の多くをZ社に依存している」くらいだ。依存が良くないというなら、売上債権回収失敗リスクより、売上高減少リスクの方が大きいか?とにかく、与件に無いことを勝手に考えるのは止めよう。

有形固定資産回転率だと、内部留保を設備投資に振り向けて成長してきたこと、遊休資産売却をリストラをしたことが、生産能力に余裕があることが使えそう。なので、思い切って有形固定資産回転率2.84回にした。
  • 同業他社と比べて有形固定資産の効率性が良い
  • 遊休資産売却によるリストラクチャリング、積極的設備投資で生産能力が高い
< 安全性 >
当座比率が89.66%と目安100%を割っており悪い。自己資本比率は34.93%と他社より良い。うーん。どちらを選ぶべきか
当座比率なら短期安全性が低い。自己資本比率なら長期安全性が高い。短期と長期がアンバランスだな…
ここも与件分からの書きやすさで自己資本比率を選択した。
  • 同業他社と比べて長期的安全性が高い
  • 獲得した利益を内部留保としてきた
  • 内部留保が設備投資の源泉となり成長してきた
おいおい、指標3つとも「同業他社と比べて良い」になっちゃったよ・・・

第2問

(設問1)
設問文「原価構造は現状と変化がない」という文章を読んで、なぜか頭の中で「変動費『比率』と固定費は変わらないんだな」と誤った解釈をしてしまった。

そのため「損益分岐点売上高を所定の解答欄に求めよ」という要求に対して、
「変動費比率と固定費が不変なら、売上が変わっても利益が上下するだけで、分岐点は変わらないはずだ」と、ちょっとしたパニック状態に。

「きっと自分は何か勘違いしているぞ。落ち着いて設問を読み返せ」と考えて、先に問4の解答を試みるも、国債なんて知らねーっ!
ということで、第2問を続けることにした。
結局「価格」が20%下がるだけで生産量が変わるわけではないから、変動費と固定費が不変であることに気がついた。なるほどオッケー!これなら解けるぜ!いやっほう!

でも「小数点以下桁3桁を四捨五入」する縛りを忘れて、思いっきり百万円単位に丸めたぜ 計算全滅だぜ そこんとこよろしく!

財務会計で国語能力の無さを痛感するとは思わなかった。

グラフの総費用曲線は、もちろん定規なんて忘れましたよ。ええ。受験票で代用です。ここで失点したくないから、丁寧に丁寧に線を引きましたよ。問題用紙のグラフにね!危うく解答用紙のグラフに書き忘れるところでした。なんだろう、すごく集中力が落ちてる気がする。

(設問2)
  • 納入価格を30%引き下げた案を受け入れる。理由は発注量2倍により売上高が損益分岐点を越え、利益が黒字化するからである。

第3問

(設問1)
小数点以下桁の指定無視で、計算問題全滅です。あー、やだやだ。
NPVは小数点に関係なく、もっと恥ずかしい勘違いをしているので論外。

(設問2)
  • 設備投資を行い新たな生産方法を採用すべき。
  • 理由は、損益分岐点比率が低下し、利益を生みやすい経営体質になるからである。

第4問

(設問1)
金利が上昇した場合、利付国債の市場価値がどうなるか、が問われている。

金利が上がるなら利息収入が増えて良いんじゃねーの?

と思いながら設問2を読むと「設問1の影響を軽減するための方策を提案せよ」とある。
『影響を軽減』って!設問1の正解は「市場価値が下がる」しか無いじゃん!答え教えてるようなもんだろ? 何なの この問題…
  • 金利上昇で保有債券の市場価値は低下する。
(設問2)
軽減するための方法が思い浮かばない。金利や国債に関することを思い出してみる。
金利を上げるのは投資の抑制。逆に不景気時は金利を下げて投資を促す。住宅ローンとか。
債券買うなら預金しておけ、ってことか?うーん。それだと投資の意味あるのかな。
「5年満期の利付国債」について考える。基本的に満期まで継続する。利が付く。どんな利息だろう。変動制?固定制?
「影響を軽減する」について考える。満期利付国債では損がでるので、検討中の2億円でリスクヘッジしろってことだよね。為替だと為替予約、オプション取引。ここから何か連想したい。為替予約みたいに、購入時に価格が決まっていれば良いということか?わからないなあ。実務で国債いじってる人には楽勝なんだろうなあ。
  • 手元資金の2億円で固定金利の債権を購入し、リスク分散を図る。

やはり最後の事例4が鬼門っすなあ・・・

2010年10月29日金曜日

2次試験時の頭ん中 事例3

事例3

2次試験学習を続ける中で最後まで苦手意識が消えなかった事例3。
ここをなんとか乗り切って、事例4に望みをつなげたいところ。

第1問

定番の強みと弱み。しかし設問文に「自動車業界における」という縛り有り。

まずは強み。第2段落を見ると強みがいくつか述べられているけれど、「自動車業界における」に該当するのは、第3段落で自動車部品メーカX社が評価している点だよね。
  • 金属プレス加工および樹脂成型加工の両部門を有していること
  • 金型内製化、生産設備の改良・改善技術を有していること
続いて弱み。弱みは迷った。第1段落に以下の文章がある。
「製品開発や営業を選任する部門がなく、新規開拓は社長自ら担当」
「受注後の開発・設計、日常の受注などの業務は、金属プレス部および樹脂成形部がそれぞれ担当している」
これが設問の縛り「自動車業界における弱み」に該当するかどうか。X社・Y社の依存度は高いけれど、それだけで営業力が弱いというのも乱暴な気がする。でも、営業力を指摘する受験生は多そうだ。加工の歩留まりも悪いんだよなあ。うーん。

「自動車業界」に拘るなら、第5段落「C社の近年の業績は~」から始まる2つの文章を採用するべきだと判断した。ちょっと見方を変えると、他に第5段落の使い道が無い気がする。
  • 海外工場の部品現地調達ニーズに未対応
  • 次世代電気自動車の部品生産に未対応

第2問

ここの配点40点(おそらく配点20点×2)は大きい。できるだけ取りたいけど、なんだかよくわからん。ISO9001品質保証標準化を導入してても歩留まり悪いとか、どうしたらいいんでしょうね。

(設問1)
コストダウンを行い利益を出すための必要な具体的方法。コスト縛り。
部品加工時の材料歩留まりの悪さを改善しろ、ってことなんだろうなあ。
で、具体的にどうやって歩留まりを改善するか。色々と考えて次のようになった。
  • 受注後開発・設計は専門部を設立し、金属プレス・樹脂成型部は加工生産に集中
  • 生産技術部は金型製作見直し
  • 品質保障部は問題分析
  • 高い技術の従業員を専属オペレータに任命、技術移転を早める
  • これらの品質安定、量産化でコストダウンを目指す。
「具体的に書け」というので、実効性があるか、与件の言葉を使うことに注意しました。

(設問2)
予想される混乱の内容とその対策を述べよ。
そりゃ、大混乱でしょうね。Y社への搬送時間は短縮できるだろうけどさ。新たに4工程増えるし、加工工数は多いし、全体に高度な技術が必要だし、専用設備にオペレーター必要だし、技術指導者は派遣されてくるし。余計にコストが高くなると思うけど。それで部品納入単価を15%下げろって、どうすんだよコレ。

問題点は
  • 組立工程の担当割り振り
  • Y社派遣技術者派遣による指揮命令系統の混乱
  • 高度技能者の育成
対策は
  • 「接着」は新規部門、「検査」は品質保証部門が担当する
  • 指揮命令権はC社が持ち、Y社派遣技術者と協力し早期技術移転を図る
  • 複数のオペレータを育成し、数が多い加工工数を分散させ個人の負担を減らす。
指揮命令って事例1っぽいし、派遣だから指揮命令は最初からC社にあるはず。
なんだかなあ。題意を外してるっぽい気がする。

第3問

定番の情報問題。しかし、20字で10点配点が2つ。こ、こえー!明らかに差がつく問題だ。与件分を探しても、これと言った情報データ項目は記されていない。なのに設問には「具体的情報データ項目を述べよ」とある。類推して具体的に書くしかないのか?わかんねー

生産リードタイムの短縮のため
  • 現品・進捗・余力の生産統制情報と納期情報
コストダウンのため
  • 歩留まり情報と加工・組立で使う部品情報
部品情報とか曖昧な表現だなあ。具体的に部品の材質や原価に関する情報まで書きたいけど、20字だと無理だ。

第4問

かなり脳が疲れてきた。「C社の技術を生かした独自の経営の方向性」って、どう解答したらいいんだ?さらに「対応策」と来たもんだ。経営の方向性をドメインと捉え、「誰に・何を・どのように」の切り口を使うべきか。悩ましい。

設問の縛り「中国進出計画が進展している。この計画に関して」を忘れないこと。
最終段落にある「中国国内では得難い金型技術が高く評価され」が活かすべき技術。
誰に、を考える。これは「1次部品メーカー」「中国国内での生産拡大を狙う完成車メーカー」としたい。
何を、を考える。第8段落「Y社とC社では、この移管計画を機に、製品設計変更なども含むVE提案を感謝メーカに対して行うことも検討している」とあるので、これを使う。
どのように、を考える。製品設計部門の立ち上げ、Y社と提携し協力体制を築く、営業部門を設立し営業力を高める。って感じなのだろうか。

最終段落のX社組み立て工場に隣接してC社工場を建設していること、資金面での金融機関の協力はどこで使うべきなのか。困ったもんだ。

最終的な解答は
  • 中国国内で得にくい金型技術を活用し
  • 1次部品メーカーに対して金型・プレス加工、完成車メーカーにVE提案を行う方向性を目指すべき。
対応策として
  • 製品設計部門の新規設立
  • Y社と提携し協力体制を築く
  • 営業部門を設立し営業力を高める
これらを助言する。

いやー、難しいわ。定番であるQCDの切り口も使えていないし、まるで自信がない。
小学校の国語の勉強からやり直す必要がありそうだ。。。

2010年10月28日木曜日

2次試験時の頭ん中 事例2

事例2です。

事例1では時間一杯ギリギリ書きあげたところで終了の合図。そしてこれから行う事例2以降は昨年コテンパンにやられたところ。ものすごーく緊張しました。

開始の合図から、設問文、与件分を一通り読む。
舞台はスーパーマーケット。

DVDで「スーパーの女」を見ておいてよかった・・・


第1問

「仕入先の精査」を具体的に書けとのこと。与件文を探してもそれらしいところが見当たらない。困った。せいぜい5段落目にある一文くらいだ。
  • 創業当時からの長い付き合いのある仕入先も含めて、今までの人間関係の視点ではなく顧客視点に立ち、現在の仕入れ先の精査を行い、その再構築を図った。
顧客視点で思い浮かぶのは、「充実した品揃え(幅と深さ)で、良い品(品質)を、安く」。思い込みで書くのは危険だけれど、類推させる問題だと判断して書きすすめた。配点10点だし、あまり時間をかけたくない。

精査内容は
  • 顧客の求める品質や価格、品揃えが提供できるかどうか
  • B社の経営哲学である「地元への感謝」に外れないかどうか

第2問

設問文には「大手スーパーとの差別化として」とある。なので大手について確認すると、第2段落に
  • 地元の大型スーパーや~価格競争に巻き込まれ~赤字となってしまった
とある。これに対して8段落目では
  • こうした経営努力によって~安定した利益を確保できるようになった
  • このようなサービスを通じて、B社はさらに地元に深く根付くようになった。
ということで差別化要因は地域密着型サービス提供ということになる。
  • 地元の中高年女性に対し、積極的採用により働く場を提供、地元中高年女性の意見を売り場づくり・品揃えに反映させ、日常生活の便益を与えようとした。
  • 高齢者の単身世帯に対し、宅配サービスで不安・不便さの悩み解消、できることは何でも引き受ける御用聞きサービスを通じて安否確認の便益を与えようとした。
第3問

うわー、でたよインターナル・マーケティング。
第3、4段落の人事制度と、現場の声を積極的に採用する部分でしょうかね。第4段落の最後に「従業員から愛される関係を築いてきた」とあるし。
  • パートを含めた従業員に対し、能力尊重・透明性ある昇給制度、給与体系の見直し、正社員登用制度など、人事制度改正を行った。
  • 顧客トラブルの意思決定権付与、従業員アイデアの採用などの職務拡大・職務充実による動機付けを行った。
第4問

9段落目以降、エコ活動、Bポイントカード関係の記述がひたすら続く。
「Bポイントカード」「グリーンポイント」「ポイント集計機」など、やたらとポイント、ポイント・・・ わかりにくいなあ・・・ 頭が痛くなってくる。表紙裏の余白部分に各施策とポイントカードとの関連などを書きだして整理した。

Bポイントカードの機能拡大について与件分を整理すると次のようになる
  • 生ゴミ持ち込みの「グリーンポイント」集計と「ポイント集計口」差し込みで生ゴミ投入口が開口
  • マイバック持ち込み・レジ袋辞退で買い物以外に2ポイント還元
これによって、「顧客にどのような便益を与えようとしたか」が問われている。ただ単に、ゴミ問題解消、ポイント還元、では浅すぎるよなあ・・・ ということで、第5問と含めて、しばらく長考しました。
最終的にはこんな感じ。
  • 生ゴミリサイクル・有機野菜の循環システムにより、ゴミ問題の解消、地産地消の便益を与えようとした。
  • グリーンポイントの地元自治体寄付が緑化事業、公園整備に繋がるなど、社会活動参加の場を提供した。

第5問

設問文を読んで、解答の書き方は「○○の視点から、△△の効果を狙う」とすることに決めた。
最終的にはこんな感じ。
  • 地元との関係性の視点から、地域住民の問題解決や行政支援活動で地元への感謝を表し、B社が地元に深く根付く効果を狙う。
  • 社会貢献活動の視点から、廃ペット回収・レジ袋代金のグリーンポイント蓄積・寄付額をB社ホームページで公開し、B社のイメージ向上を狙う。

これにて午前終了。

2次試験時の頭ん中 事例1

今年の診断士2次試験が終わってから4日が経過。早いねー
毎日子供を寝かしつけてから、1日1事例ペースで再現答案を作りました。

このブログではきっちりとした再現答案を晒すのではなく、「自分は試験中にこんなことを考えたよ!」「だいたいこんなこと書いたよ!」という点を中心に記録を残していきます。

ということで事例1から。

第1問(配点30点)
設問文「砂糖業界の環境変化」「事業展開の変容」にマーキング。
食品原材料ではなく、砂糖業界、ってところがポイントなのかな。

(設問1)
「A社の強みは2次・3次問屋との間でネットワークを構築したことである。理由は~」と考え、その続きを与件から探っていった。簡単に箇条書きすると以下のような感じ。
  • 砂糖業界の規模は比較的小さい。
  • 生産者と売り手の取引仲介で手数料を得る商売
  • 2次・3次問屋が取引先の選定に人間関係を重視
  • A社は地区ごと親睦組織を結成し、人的ネットワーク強化・規模拡大
  • これにより業界で優位性確保

(設問2)
設問1の強みが上手く行かなくなった理由を探していく。
「食品原材料という商品特性」に注目して与件を探すと、「常温で保存できる」くらいしか見つからない。これは違うな。ここでの商品特性は
  • 相場でタイミングを計ることが重要
  • 人間関係で取引先選定
  • 大手商社はNB大手メーカのみ扱う
とか、流通のことを指しているんだろうな、と考えた。この特性を踏まえた上で変化を考えると以下のような感じ。
  • 顧客の変化として、価格志向化、人間関係が取引に与える影響低下、配送頻度や便宜性などの要求増加
  • 競合の変化として、大手商社の中堅規模食品メーカ市場参入、2次・3次問屋とのネットワーク強化

第2問

(設問1)
友好的買収に関しては5段落目に書いてある「取引先有力店の救済」そのままなんだろうね。
で、効果としては
  • 物流拠点革新による効率性向上で競合に対抗
  • 地方末端顧客の利益創出で業界の維持・活性化
  • A社で少ない40~50代社員補充で経営基盤強化

(設問2)
2次試験で使う1次知識が問われているのかな。
メリットは
  • 採用・教育コストがかからない
  • 従来社員の能力やノウハウが活用可能
  • 買収直後の現場混乱が抑えられる
デメリットは
  • A社文化との融合にコミュニケーションコストがかかる

第3問

設問文の解釈に手間取った。
「より成果主義を強化した人事制度にするべきかどうか」
「強化した際のA社のメリットとデメリットをどのように考えるべきか」
メリットとデメリットを挙げるとして、「どのように考えるべきか」って、どう答えたらいいんだろうね。うーん。

成果主義的要素を強化すると
  • メリットは、従業員の意識改革や動機付けに繋がる
  • デメリットは、個人成果主義が助長され、全社的な協力関係が薄れる可能性がある
結論として
  • 現在のA社は買収戦略により企業文化統一、全社的体制強化が求められるので、未だ強化すべきではない。

第4問

まず、設問文「食品原材料以外の商材に手をのばすべきかどうか」を読んだ時点で、欄外にメモ
  • ニーズあるか
  • 強みと機会
  • シナジーあるか
で、与件を読む。新事業として砂糖の自社加工を進めている中で(売上5%)、食品原材料以外の商材を扱おうとしている。中小企業は、下手に手を広げず集中化がセオリーなんじゃねーの?
ということで
  • 今は未だ食糧原材料以外の商材に手を延ばすべきでは無い。
  • 先に売上5%の砂糖自社加工に集中するべきである。仕入れルートの強み・経営資源投入によるニッチ市場での優位性確立、友好的買収後の経営体制整備完了後、再度検討を行うよう助言する。

こんな感じです。

2010年10月25日月曜日

診断士2次試験を終えて

長い長い夏が終わりました。

昨年の1次合格から、2次は準備不足で惨敗。
今年は2次のみに集中しての学習。
かなりの時間を費やしてきました。

合否は結果が発表されるまでわかりませんが、自分なりに精一杯やりきりました。応援してくれた家族と仲間たちに感謝します。

事例別に簡単に振り返ると

事例1:
時間ギリギリ使いました。最後の問4を書きあげて数秒後に終了の合図。いきなり危ない。

事例2:
事例文後半の畳みかけるようなエコ活動施策。第4問、第5問の切り分けに苦労しました。

事例3:
与件から引用できる部分が少ないため、かなり難しく感じました。第3問はたった20字で10点×2。ひえー

事例4:
あれだけ練習したキャッシュフロー計算が出ず残念。
昨年同様、経営指標は長所または短所で40点。そしてCVP祭り。グラフに線を描くとか何だよ。国債なんて買うなら借入金返せよ。

てな感じですので、自分としては事例3と事例4次第って感触です。
特に事例4は、なんというか文章をどう捉えるか(国語の能力)によって、問2と問3が連鎖的に崩壊している恐れがありますので、ちょっとアレです。配点もでかいし。

昨年同様、ざっくり再現答案を後悔する、いや、公開する予定です。
おっと、後悔でも間違っていないような・・・

2010年10月22日金曜日

気がつけば診断士2次試験まであと1日

直前時期の一週間は軽く流そうと思っていましたが
ここに来てものすごい不安感が。。。

今月に入って、ひたすらに過去問を解いていたので、
実際の事例文を解いていないとなんだか気持ちが悪いんです。
80分の感覚を、直前時期だからこそ叩きこんでおかないと。

ということで、明日はもう一度過去問を解く。

ファイナルペーパーは特別に作り直しません。
今までの勉強資料がある、それでいい。

2010年10月18日月曜日

診断士2次 平成13年からの過去問解き終わり

10月の頭あたりから診断士2次の過去問をもう一度やり直そうと計画を立て、平成13年度から平成21年度まで復習が完了しました。

自分が受験して惨敗した平成21年度。
こいつだけは直前1週間前の終末に解いて、最後の仕上げとしたいと決めておりました。

昨年の解答(ブログに記載済み)と現在の解答で何が違うのか。
自分がどれだけ成長したのか。
昨年の自分のどれだけダメダメだったのか。

なもんで、この前の日曜日に久しぶりにチャレンジしましたが、
なんというか昨年の悔しさを思い出して、設問読んでいてもスゲー腹が立つ。
特にC判定だった事例2と事例3。

今現在の解答は「ふぞろいな合格答案3」の内容と比べて、大きなズレが無いことを確認しました。

昨年の解答がどれだけダメだったかも確認しました。あれじゃ合格するわけないよ。なのに当時は「結構できたかも!」なんて思ってたんだから、ひどいよなあ。

今週1週間は
  • 過去問の見直し、特に出来が酷かったH20事例4
  • 事例ごとのキーワード、コアワード、切り口の再確認
  • 事例4の計算が鈍らないように毎日CF,CVPを解く。
  • 定番問題の整理(事例4経営分析、事例3情報システムなど)
  • 加点されやすい文章作成の練習
  • 2次で使う一次知識 内容が問われて記述できるようにする
ってとこですかね。

体調を崩さないようにして、夜更かしもせずに1時には寝るようにする。
ということでおやすみなさい。


2010年10月13日水曜日

試験直前追い込み時期に発熱とか色々

自分自身の話では無く家族の話なんですけれども。

朝から「なんだか具合が悪いんだけど」と訴える嫁さんの熱を測ったら37度。
昼には39度に達して、完全にダウン。

我が家には0歳児がいるので、本日は嫁さんの看病と、子供の面倒見て一日終了。

幼稚園くらいの子供だと「良い子にしててね」と傍で遊ばせながら自分が試験学習することも可能かもしれないけど、0歳児だとそうもいかないのよね。超高速ハイハイしてつかまり立ちの後、その辺の引き出し開けまくりで中の物を取り出しまくり。床にヨダレたらしまくりで ああもう。トイレに行くのも一苦労。

熱の状況によっては、明日・明後日も看病と子育てで手一杯になりそうな予感。
何でもそうだけど、余裕を持っておかないといけないね。

2010年10月11日月曜日

コツコツと前進あるのみ

本日の計画通り、平成16年度診断士2次 過去問4事例が終了。

つれー 過去問ばっかり解いててマジつれーわー

ってまるで 地獄のミサワ みたいな状態です。

さて平成16年度の過去問だけれど、以前にも一度解いたことがあるらしい。
当時のメモ書きで、事例4の表紙に
「ぜんぜんダメ。とけない こんなの!」
と殴り書きが残されていた。
あれから随分と成長したんだなあ。過去の記録って大切ね。

実際に解いてみたら、事例2で
「あー ペットショップあったわー」
ってくらいしか憶えてなかった。

もうね、過去問を解いていても
エニグムとかMシェフとか中古車屋が焼肉屋とか煎餅屋の九助とか
これからの試験で役に立たない固有名詞ばかり覚えてしまって
肝心の学習内容を覚えてないってどういうことなんでしょうね。

明日は平成17年度をやり直す。

2010年10月10日日曜日

優しい息子のストレス解消提案

「ねぇねぇパパ」
「どうしたんだい?」

「最近、勉強してばっかりじゃない?」
「うん。そうだね。」

「ストレス溜まらない?」
「溜まりすぎて今にも暴れそうだよ」

「テレビでやってたんだけど、おんなの人って、
買い物するとストレスが無くなるんだって。
知ってる?」
「あー それはよく聞くね」

「それでね、今ね、
学校で『爆丸』(ばくがん)っていうのが流行ってるんだけど」
「ふんふん」

「それを僕に買ってみない?」
「ほ、ほぅ・・・」

「パパはストレス無くなるし、僕は爆丸が買ってもらえる。
すごくいいでしょ?」
「最高だな。でも、ママに相談してみないとね」

・・・

「ママに聞いてきたよ!」
「おもちゃ買ってもいいって言ってたかい?」


「ママは秋物の服を買ってほしいんだって!」


ということでストレス解消に行ってくる・・・

診断士2次試験 平成15年以前

診断士2次試験まで1カ月を切った直前時期たけなわ。

みんなー 勉強してるー?
(会場)おー!

なんか勉強しすぎて、幻聴が聞こえたり聞こえなかったり。

それはさておき
なんとなくの感覚で「たけなわ」って使ってみました。正式な意味しらねーや。へへっ。ってな態度は良くないのでちょっと調べるとですね、「たけなわ」は、
ある行為や催し物などのほか、季節が最も盛んなときの意で使われる。

だそうです。ちなみに漢字で書くと たけなわ【
ほうほう。

このブログを読んでいるあなた!
たけなわの意味を覚えた代わりに、2次試験で使う大切な知識が脳から1つ消えたぞ!


と長い前ふりはこの辺までにしてですね
本番と同じく1事例80分の時間制限を設け、改めて平成13年からの過去問を全てやり直そうかと思っている次第ですが

すげー時間がかかるわね。

とりあえず今週1週間かけて、平成13年、14年、15年度を解いて、解説まで確認しました。
困ったこととしては、平成13年、14年あたりの模範解答が見当たらないこと。

定番書籍の「ふぞろい」「80分の真実」だと平成16年あたりから発行。
事例攻略のセオリー(改訂新版 2006年発行)だと平成15年から対応。

13年、14年の解答が欲しいなーと探していたらポツポツありました。
確かここの存在は診断士のティアラさんのブログで知りました。本当に感謝です。
過去問と解答まで用意されています。

もう一つ
この解答は診断士の大渕一彦先生によるもの。ありがとうございます。
(無料ダウンロードを行うには、メールアドレスなど簡単な個人情報の入力が必要です)

更に、平成15年度の解答だと
ありがとうございます。大変参考になります。

そして最後にLEC専任講師の中村先生のブログ
13年から最新21年まで、全事例に対して個人的考察(模範解答では無い)を残されています。
本当に助かります。

情報をくださる先生方に対して、失礼ながらこの場を借りてお礼申し上げます。

診断協会から明確な解答が出されない中で、自分の解答を晒す。
これって、とても勇気のいることだと思うんですよ。
突っ込もうと思えば、色々な突っ込みあるでしょう。批判があるでしょう。
酷いと人格否定までされる恐れがある。(ネットって怖いところですよね)

先生たちの勇気を引き継いで、頑張って勉強します。

2010年10月4日月曜日

人権費・・・ おそるべき費用!

家族が寝静まった深夜。
邪魔が入らず勉強するには最適な環境なんだけど

眠い。

そりゃもう、深夜0時を過ぎてますから。
体が夜型になるのも困るけど、勉強時間捻出のためには睡眠時間削らないと!

削らNight! 夜だけに!

お、おやじギャグ!ぎょえー!

もうね、頭がボーっとしてくるわけです。
それでもね、勉強時間捻出のためには睡眠時間削らないと!ってコレさっきも書いたね。

で、なんでしたっけ。そうです。誤字脱字の話。
ボーっとした頭で財務会計を解いていたんですけど、「人件費」と書くべきところを「人権費」と書いてた。ありえないミスなのに、違和感を持ちつつも、しばらく気がつかなかった。

会社を運営するのに、人権費がかかる。すげー!こえー!
払わないと人権が認められない。商売できない。なんてグレーゾーン。

馬鹿なこと考えてないで 寝よ寝よ。

2010年10月1日金曜日

社会人向け大学院に入学するまで

昨日のエントリーでは大学院進学の背景について記しましたので
今回は具体的に
「なぜ大学院なのか、どのようにして大学院を決めたのか」
について記します。

自分の専門であるIT技術方面にばかり興味・関心を傾けていたものの
「縦方向だけではなく横方向にも意識を向けないといけないなあ」
という意識が芽生えてきました。

いきなり大学院進学!とはならず、まずは書籍による知識習得です。
定番のカーネギーやドラッガー、大前研一、グロービスシリーズあたりを読み進める内に、マネジメント関連の面白さに嵌っていきます。(ちなみにブログタイトル「明日を創るもの」は、ドラッガー「明日を支配するもの」からアイデアを頂いています。)

そうするとですね、自然と「マネジャー」やら「MBA」なる言葉を頻繁に目にするわけですよ。将来的にマネジャーを目指す自分としてはMBAを視野に入れるのも悪くないかな、なんて思うものの、ちょっと調べたところ海外MBAなんて費用がめちゃくちゃかかるわけです。生活費入れたら2千万円とかなんじゃそりゃ!それに仕事を辞めるわけにもいかないし、家族の問題もあるし、非現実的です。まず無理。

なんて思っていたところ、書店で「ビジネスに効く大学院 MBA、会計、MOTパーフェクトブック」なるムックに出会い、そこで初めて技術版MBAであるMOTの存在を知りました。
企業会計よりも、技術者としてイノベーションをどう起こすかに興味があった自分にズバリな感じ。フンフン。

読み進めてみると、仕事をしながら通えるように昼間では無く夜間・土日に講義を行う大学院もあるみたい。国立だと年間費用が50万円程度と安い。

これなら自分でも通えるじゃん!

ということで一気に興味が湧いて、家族説得の道に進むことになりました。
数ある大学院の中から、自分が進学先を決めたポイントは以下の3つ
  • MOTであること
  • 年間費用が安いこと
  • 仕事をしながら通えること(夜間・土日講義、校舎が通勤途中であること)
  • 講義内容
この条件で希望先は自然と決まった感じです。

資料請求した後で入学説明会に参加。
自分と同じような悩みを持つ社会人と、これからの社会について熱く語る先生方。
モチベーションも高まって、入学することを決めた。

こんな流れです。

祝 社会人向け大学院卒業

タイトルの通り、昨日9/30をもって社会人向け大学院(MOTコース)を卒業しました。

おめでとう俺!わあわあ!
家族がケーキとシャンパンでお祝いしてくれました。心からありがとう。

本当にあっという間の2年間でした。
簡単に振り返ってみる。

そもそも何で大学院に進もうと考えたのか。
極端にいえば、OFF-JTの効果を期待しました。結果、期待する効果は得られました。非常に満足です。

入学を決めた当時の仕事における悩み事として「人事考課」が挙げられます。

IT技術者として10年近く経験を積んで実績が認められたのか年功序列的なものかはわからないけれど、課を任され、とりまとめるようになりました。その立場になってメンバーに対するマネジメントに関する知識が全然足りないことを痛感するわけです。(診断士2次試験で言うと事例1です)

メンバーと年齢が近いこともあり、結構フランクな感じで「仕事のことからプライベートなことまで相談に乗るよ!」的な、親しみが持てるリーダーを目指してました。そうしたら

会社への不満が出ること出ること。

「Bさんがあの役職なのはおかしい。過大評価だ」 良い面もたくさんあるのよ

「営業は何をやっているんだ!」 それぞれの立場で努力しています。不況なので。

「社長の息子の昇進が早すぎ」 まあ、みんな思ってはいるけどね。

「給料が安い」 まあ、僕もそう思いますが、売上が上がらないことにはねぇ

「Aさんの独り言が超うざい」 お酒の席で、本人にやんわりと伝えておきましょうかね

「エレベータが遅い」 お前は俺にどうしろと・・・


楽観主義的な自分としては「おまえら不満ありすぎだろ!」って思ってしまうのですけれど、考え方も個人差がありますよね。細かい人は本当に細かいし、のんびりした人は本当に気にしない。でもまあ、一緒になって会社の文句を言ってちゃいけませんし、会社の状況を説明して今後の方針を納得させないといけません。それが中間管理職。でも、どう伝えるのべきなのだろう。彼らの理解を得るには、モチベーションを上げるには、どうしたら良いのか。メンバーが納得のいく評価とはどのようなものなのか。厳しすぎても甘過ぎてもいけない。

自分の「技術力」と「対人マネジメント力」は、まるで比例しないのよね。別モノなのです。情報処理試験を受けたりWEBで情報収集したり、技術に関する知識の取得は行ってきたけど(縦方向の深堀り)、対人マネジメントや会計、法律、営業や経営の知識(横方向の展開)は行ってこなかった。いや、行ってこなかったわけではないけれど、現場で全然使えない。

ココから先は、縦方向だけではなく横方向にも意識を向けないといけないなあ。
と思ったのが大学院進学のキッカケです。


同じような人はたくさんいるんだろうなあ。

長くなるのでこの辺でいったん終了。
続きはWEBで。