アンネの逮捕、密告でなかった？オランダの博物館が新説：朝日新聞デジタル

アンネの逮捕、密告でなかった？オランダの博物館が新説：朝日新聞デジタル

第２次大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れ、隠れ家生活を送っていた「アンネの日記」の著者アンネ・...概要を表示 第２次大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れ、隠れ家生活を送っていた「アンネの日記」の著者アンネ・フランク（１９２９～４５）の一家が、４４年８月にナチス親衛隊に逮捕されたきっかけは、これまで定説とされた「密告」ではなく、「偶然だった」とする新説が浮上している。 アムステルダムの博物館「アンネ・フランクの家」が１６日付の声明で発表した。 匿名の誰かが密告の電話をしたとの定説に対し、声明では「これまで誰が裏切ったのかに注目が集まり、ほかの推論は検討されてこなかった」と指摘。家宅捜索が行われた理由について、複数の捜査資料を分析した結果、「不法就労と偽造配給券の捜査から、家宅捜索につながった可能性がある」と結論づけた。また、新説は「密告は誤りだと証明するものではないが、別のシナリオが検討されても良いことを示している」としている。 アンネは逮捕から１年もたたず、独北部の強制収容所で死亡した。（ブリュッ