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沖縄美(ちゅ)ら海水族館にいるメスのバンドウイルカ「フジ」が尾びれを失ったのは、平成14年だった... 沖縄美(ちゅ)ら海水族館にいるメスのバンドウイルカ「フジ」が尾びれを失ったのは、平成14年だった。感染症や循環不全のために壊死(えし)したとみられる。 ▼泳ぐ力を失ったフジのために、水族館の獣医師たちは、大手タイヤメーカーと協力して、2年後に世界初の「人工尾びれ」を作り出した。装着して訓練を重ねた結果、フジはジャンプの力まで取り戻す。昨年、45歳の大往生を遂げるまで、どれほど多くの人を勇気づけてきたことか。 ▼そんなイルカとの触れ合いの機会が、将来激減するかもしれない。日本動物園水族館協会(JAZA)が、世界動物園水族館協会(WAZA)から、会員資格を停止された。和歌山県太地(たいじ)町で行われている、イルカの追い込み漁が、倫理規定に反するというのだ。国内の水族館が太地町からイルカを購入するのをやめなければ、除名が決まる。
2015/05/19 リンク