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能登半島地震が起きた直後、石川県珠洲市宝立町春日野では地元消防団員の石井弘志さん(57)が住民と協... 能登半島地震が起きた直後、石川県珠洲市宝立町春日野では地元消防団員の石井弘志さん(57)が住民と協力し、つぶれた家屋のがれきをかきわけていた。 「ここや」。奥から助けを求めるかすかな声。20、30センチの隙間に住人の男性の頭部が見えた。あと1メートル。だが、素手での救助には限界があり、人手も足りない。「手に負えん」。石井さんは泣く泣く他の救助現場に向かい、数時間後に戻ると、男性は冷たくなっていた。 春日野地区から約4キロ離れた珠洲消防署。地震後すぐに当直司令の中野透さん(51)もポンプ車で春日野に向けて急行した。隆起した道を慎重に進んだものの、道路を覆った土砂崩れに行く手を阻まれた。引き返して迂回(うかい)した先の海沿いの国道249号でも、通りかかった住民から「この先は通れん」と知らされた。いつもなら7分以内に到着できるはずの現場。「諦めるしかない」。すでに30分がたっていた。 あの日、地
2024/03/06 リンク