注目コメント算出アルゴリズムの一部にLINEヤフー株式会社の「建設的コメント順位付けモデルAPI」を使用しています
生態学的心理学の創始者ギブソン(J.J.Gibson)を知る人がしだいに増えつつあるようだ。現象学への関心... 生態学的心理学の創始者ギブソン(J.J.Gibson)を知る人がしだいに増えつつあるようだ。現象学への関心から哲学研究に着手した経歴を持つ者の目から見て、ギブソン心理学と現象学的知覚論および運動論の親和性は一見して明らかである。 そればかりではない。哲学史への縦断的アプローチからもたらさえるひとつの帰結も、ギブソン研究の重要性を示唆している。すなわち(ごく大まかな見取り図に過ぎないが)古代から近代に至る形而上学の鍵概念が<形相>ないし<イデア>といったいわば客観的存在者にあったのに対して、「偉大な世紀」にその内在化という出来事が生じ、ここに主観的な<観念>なる存在者が誕生した。 ところが、20世紀を通じて哲学における実質的言説から形式的言説への転換が徹底化され、ある種の言語中心主義が哲学の常識となった(言語哲学の成立はその果実である)。このことの悪しき面についてはいま措くとして、いっそう重
2019/03/24 リンク