出版：沖縄・鉄の暴風を詠み　故桃原邑子さんの歌集、再び | 毎日新聞

出版：沖縄・鉄の暴風を詠み　故桃原邑子さんの歌集、再び | 毎日新聞

沖縄県出身で、戦後の熊本で歌人として創作を続けた桃原邑子（ももはら・ゆうこ）さん＝１９９９年に８...概要を表示 沖縄県出身で、戦後の熊本で歌人として創作を続けた桃原邑子（ももはら・ゆうこ）さん＝１９９９年に８８歳で死去＝の歌集「沖縄」（２４２ページ、六花＜りっか＞書林発行）が新装版で出版された。沖縄戦や基地問題をテーマに詠んだ約１０００首の短歌がまとめられており、次男良次さん（８１）＝熊本市南区＝は「短歌が分からない人にも手にとってほしい。多くの人に沖縄に関心をもってほしい」と話している。【中里顕】 桃原さんは沖縄県与那城村（よなぐすくそん）（現うるま市）出身。戦前から沖縄で創作活動を始め、夫も詩人で教員だった。戦中は日本統治下の台湾に移住しており、沖縄戦には巻き込まれなかったが、台湾で長男良太さんを亡くした。良太さんは沖縄に出撃する旧日本軍の特攻機を見送った際、滑走路を外れた機体のプロペラに巻き込まれ死亡した。